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プレイレポート
[プレイレポ]「モンスターハンターワイルズ」メディア向け体験会レポート。調整が施されたランスや操虫棍で,新モンスターの狩猟を体験
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「モンスターハンターワイルズ」公式サイト
鉄壁のランスと空を舞う操虫棍が復活
シリーズ最新作となるモンスターハンターワイルズの舞台は,未踏の地である「禁足地」。禁足地を調査する,調査隊に任命されたハンターが今回の主人公となる。
第1回オープンβテストでは,広大な砂原のフィールドである「隔ての砂原」がフィーチャーされていたが,今回の体験会では,血面から油泥が湧くフィールド「油涌き谷」でププロポルとアジャラカン,激しい吹雪が吹きすさぶフィールド「氷霧の断崖」でネルスキュラの狩猟を体験できた。ネルスキュラは「モンスターハンターダブルクロス」以来の登場ということで,懐かしさを覚えるプレイヤーも多そうだ。
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モンスターハンターワイルズの情報を追いかけている読者であれば,今回プレイしたゲームのバージョンが気になるところだろう。結論を言ってしまうと,第2回オープンβテストのものよりも,さらに新しいバージョンとなる。
第1回オープンβテスト時のプレイヤーの意見を受け,昨年12月に「製品版に向けた調整内容のお知らせ」と題した映像を配信したが,これらの調整点は,開発工程の関係から,第2回オープンβテストには実装されていない。
今回プレイしたバージョンは,武器の調整が反映されており,そのなかでとくに大きな変化があったランスと操虫棍を使ってプレイフィールを確かめてみたので,その内容をまとめておきたい。
まずランスについて,今回の変更点でとくに大きいのが,「溜めカウンター」がどの派生からでもくり出せるようになり,さらに溜めているあいだもガードできるようになった部分となる。
これまでの溜めカウンターは,力を溜めて攻撃を繰り出す瞬間にガード判定が発生する技で,活用するにはモンスターの攻撃を先読みする必要があった。そして,新しい溜めカウンターは,盾で攻撃を受け止めると反撃をくり出すようになった。配信でディレクターの徳田優也氏が言ったように「過去作のカウンター突きを,ガード中の溜めカウンターとして復活させた」形だ。
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溜めカウンターは,ボタン押しっぱなしでガード状態が継続し,この状態でモンスターの攻撃を受け止めると,自動で反撃の突きをくり出す。まさに攻防一体の構えで,今回派生ルートが増えたことで,より堅牢な立ち回りを構築しやすくなった。
今回,初遭遇となったププロポルやアジャラカンといった新モンスターと対峙したときも,とりあえず溜めカウンターで様子見しつつ,相手の動きを把握するという流れが強く,狩りの安定性が大きく向上しているように感じられた。
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また,溜めカウンター成立時に「鍔迫り合い」が発生するのも大きなポイントだ。本作ではモンスターの攻撃を繰り返しガードすると,モンスターと押し合う鍔迫り合いが発生し,ボタン連打で体勢を崩すことができる。さまざまな攻撃から溜めカウンターに派生し,リスクを抑えつつ体勢まで崩せるのだから,まさに要塞のような安定感だ。ランスらしさが際立つ調整と言えるだろう。
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操虫棍も大きく変化した武器となる。もともと任意でのジャンプが可能な武器で,縦横無尽な立ち回りが魅力だったが,「舞踏跳躍」が復活したことで,空中戦の楽しさが増している。空中でモンスターを踏み台に再度ジャンプする舞踏跳躍は,操虫棍らしさを象徴するアクションで復活がうれしい人は多いはずだ。
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さらに,赤+白+橙のエキス吸収時に,風圧と振動と咆哮を軽減する効果が追加されており,狩猟の快適さが一気に向上している。3色回収時の性能と,空中戦がより強化されることで,操虫棍の良さがさらに引き出されているように感じられた。
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キモカワな見た目が癖になるププロポルや,懐かしの蜘蛛型モンスター・ネルスキュラ
今回狩猟したププロポルは,アチコチ膨れ上がった身体が特徴的な新モンスターだ。プレイヤーを毒状態にするガスも厄介だが,危険なのは地面に尾を突き刺し,複数の場所を爆発させる攻撃アクションとなる。ププロポルの周囲を爆発がぐるりと囲むものや,直線に並ぶものなど,いくつかのパターンが存在していた。中には,ププロポルの懐に潜り込むと安全に攻撃できる配置もあったため,パターンを覚えておくのが重要になりそうだ。
疲れてくると身体に溜め込んだガスが抜けるのか,尾や頭部など膨れていた部分がしぼんでシルエットが変化するのも面白いところである。まん丸とした状態から,しぼんだ風船のように変化するのはちょっとコミカルであり,本作におけるキモカワ枠として愛されるかも。
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ププロポルが生息する油涌き谷は地面のアチコチが黒い油に覆われている。ハンターの膝まで油泥で堆積しているエリアや,油とガスが噴き出している場所などがあり,全体的に不気味なフィールドとなっている。この油まみれの環境をハンターが利用できるのも面白いところ。スリンガー火炎弾などで油を燃やしたり,ガスに引火させて,爆発を起こしたりできる。うまく使うことで狩猟の助けになりそうだ。
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そんな油涌き谷には,アジャラカンも生息している。発達した上腕を持つ,いわゆるラージャン系の骨格で,突進,打ち下ろしパンチ,岩の投げつけ,地面に潜ってからの突き上げなど,パワフルな攻撃をくり出してくる。
中には「爆破やられ」を引き起こす攻撃もあるため,攻撃がヒットしたときのリスクが増大している。ほかのモンスター以上に的確な回避が求められそうだ。動きにはメリハリがあるため,慣れれば防御やカウンター,そして攻撃同士をかち合わせる本作の目玉要素「相殺」も狙っていけそう。
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「溶けた金属を付着させた甲殻をこすり合わせて赤熱することもある」という設定どおり,突進の際に火花が散り,怒り状態の全身が赤熱するさまは見た目にも美しい。空中から急降下してきた際は大爆発も起こり,エフェクトも相まって迫力満点だ。
今回驚いたのは,油涌き谷に複数のアジャラカンが生息していたことだ。ププロポルとは敵対関係にあるようで縄張り争いしていたが,アジャラカン同士はとくに争うそぶりを見せなかった。過去作では,ラージャン2頭の同時狩猟などもあったが,アチコチに動き回るアジャラカンの同時狩猟も大変そう。より戦略的な狩りをする必要がありそうだ。
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モンスターハンターワイルズには,過去作で登場したモンスターも多数登場するが,ネルスキュラもそのうちの1体。糸を活用したワイヤーアクションや,ハサミのような牙を伸ばした広範囲攻撃が印象に残っているハンターも多いと思うが,それらのアクションは本作でも健在だ。
また,ネルスキュラと言えば,ゲリョスが捕食対象として知られているが,身体に纏っているゲリョスの皮などの質感もグラフィックスの向上でよりリアルに表現されているのが,印象深い。薄暗い洞窟に,ぼろぼろの皮を纏ったネルスキュラがたたずむさまはまるで亡霊のようで,ホラーの趣すらある。
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ネルスキュラのねぐらはホラー要素満載で,天井に捕獲されたゲリョスがぶら下がっているばかりか,狩猟中に小型の「ネルスキュラベビー」がワラワラと湧いてくる。ベビー自体はそこまで脅威ではないが,たくさんの小型昆虫が群がってくるインパクトはすさまじく,虫が苦手という人はかなりゾワゾワするかも。
本作では一部の多脚小型モンスターや環境生物の見た目を変える「蜘蛛恐怖症対策モード」が実装されて話題となったが,なるほどそうした配慮も必要になるか……と納得させられる。なお,ベビーは広範囲攻撃で一掃することができるが,それはそれでちょっとかわいそうな気持ちにもなる。
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狩猟の舞台となる氷霧の断崖は,アチコチが氷に包まれた極寒のフィールドで,起伏に富んでいるが,セクレトの機動力ならさしたる苦労もなく踏破できる。いろいろとギミックも隠されていそうだったが,今回はプレイ時間の関係であまり確認できなかった。
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第2回オープンβテストの実施やベンチマークの公開など,いよいよ発売間近という雰囲気が漂ってきた「モンスターハンターワイルズ」。今回紹介したランスや操虫棍のほかにも,さまざまな武器種に調整が入っている可能性もありそうで,2月28日の発売後にはいろいろな武器を試して遊んでみたくなってきた。
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