このゲームの読者の評価
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スタイリッシュなデザインで高難度なタクティカルRPG 60 - 投稿者:キリコ(女性/30代)
- 投稿日:2020/08/03
- 良い点
- ■歯応えのある高難度
本作の難易度は時々「Ridiculous(馬鹿げている)」と評されるくらい高いです。
しっかりとボスの行動を把握して、対策を練らないとあっさりゲームオーバーになります。
この高難度を支えるのが回復不能という仕様です。
本作では原則ユニットのHPが回復しません。唯一の方法は同レベル以上のユニットをロストさせることで回復させるという非常に厳しい制約のあるものです。
そのくせ有用なスキルはHP消費となっているのがまたイヤラシイ。
この回復不能の息の詰まる感じが、本作の終末感溢れる世界とよく合っています。
■デザインイメージ
白・黒・赤で統一された世界。インスタグラムやフェイスブックにこういうフィルターありますよね。Vampireなんとかみたいなやつ。アレをイメージするとわかりやすいです。
悲壮感溢れるボイスアクティングと、色を失った世界がスタイリッシュで中二心をくすぐります。
■プレイによる蓄積
プレイすると「記憶」が積み重なっていき、ゲームオーバーを迎えても基本的に次のプレイでは何かしら有利になって始められます。
プレイを重ねるたび、徐々に自軍が強化されていくのでやりがいにもなります。
■ランダム性の希薄さ
これは良い点、悪い点どちらにもなると思います。
プレーヤーは本作の敵の行動を100%把握し、またコントロールすることが可能になっています。というのは、敵が狙うユニットや行動AIにランダム要素がないためです。
よく考えればその戦略通りに事が運ぶTRPG的な気持ちよさを評価し、これを良い点に入れました。
デメリットは、メリットと裏表になりますが、攻略手順ができてしまうと何の意外性もなく勝ててしまうため、ローグライクなグラインドによる楽しみ方が難しいという指摘が可能です。 - 悪い点
- ■ローカライズ
日本語訳が直訳すぎて質としては悪いといわざるをえません。
可能であれば英語でプレイした方が雰囲気が出ます。
■クラスの少なさ
クラスが4クラスしかない上に、スキルビルドのようなものもありません。
つまりタクティカルを売りにするのに、取れる戦略の種類が致命的に少ないのです。
戦略としては結局ワンパターンに陥りがちで、「タクティカル」というよりはむしろ敵ユニットの習性を覚えることが攻略になってしまっています。
■消耗品としてのユニット
本作ではユニットは基本的にほぼ全てが消耗品です。
愛着を持って育成するというようなプレイとは真逆のコンセプトになっている点は、購入前に知っておく必要があるでしょう。 - 総評
- 良く作りこまれたTRPGと言っていいと思います。
育成も戦略も幅は狭く、ランダム性もほぼないため、一度クリアしてしまうとそれ以上やり込む気にはなかなかならない作品です。
ミドルプライスの作品なので、プレイ時間を割り切れるならそのTRPGとしての品質は十分にお勧めできる内容です。 - プレイ時間
- 20〜40時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 3 5 3 2
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