Tencent Gamesは本日(2020年4月9日),新作スマートフォン向けアプリ
「コード:ドラゴンブラッド」(
iOS /
Android)の正式サービスを
開始した。
本作は,アジアを中心にベストセラーとなっている小説「龍族」を原作として作られたMMORPGだ。本作の開発スタジオArchosaur Gamesは,PC向けMMORPG「
パーフェクトワールド」などを手がけている実力派で,ゲームエンジンにUnreal Engine 4が採用されている。
以前に掲載した4Gamerの
ニュース記事でも紹介しているとおり,本作の事前登録者数は最終的に
100万を突破している。Tencent Gamesの開発力・影響力を抜きにしても,極めて注目度の高いタイトルといえるだろう。そんな本作を配信直後に遊んでみたので,ゲーム序盤の雰囲気などをレポートしよう。
本作のゲーム内世界では龍族が支配者として君臨しており人類は屈服を強いられていた。その後,人類は反乱を起こし勝利したが,それだけでは終わらなかった。龍族の力を欲する一部の人類が,その
血を飲むことで比類なき力を得られることに気付いたのだ。
しかし,純度の高い龍の血は人類にとって毒そのものでもある。いったいどうすればデメリットを受けずに龍の力を得られるのか,いまも一部の人類によって極秘裏に研究が進められている。
プレイヤーキャラは,その研究によって生まれたデミヒューマン
「混血種」の一人である。そして,いまも現存する龍族から世界を守るために暗躍しているカッセル学院へと入学し,学園生活を送りながら
“龍殺し”としての運命に向き合うのだ。
プロローグの舞台となる孤児院では,子供たちが今晩に予定されているクリスマスパーティーの準備を行っている。しかしこの孤児院は,混血種を研究する施設だったのだ
 |
日本でMMORPGというと,ファンタジー風の世界観が採用されたタイトルがまだまだ多い。そういったなか,
「SF+龍族」がアピールされた本作の世界観は,なかなかインパクトがある。また,ゲームの最序盤では,その世界観や主人公の出自などが明らかになるのだが,カットインムービーの割合が高く,登場人物もとにかくよく動き,よく喋る。のっけからグイグイとストーリーに引き込まれてしまった。
スマホ向けアプリということで,移動中などで本作を遊ぶ人もいるかもしれないが,とりあえず最初の1〜2時間は,落ち着いた環境でプレイするのが良さそうだ。
Unreal Engine 4によるグラフィックスも非常に美麗。どこか国産コンシューマRPGのテイストも感じる
 |
 |
龍との混血種であるプレイヤーキャラは,通常攻撃やアクティブスキルなどどんなアクションをとっても,それぞれの挙動がキビキビしている。疾走や滑空,壁登りといった武侠ライクな動作も可能で,
スタイリッシュなアクション要素を誰でも気軽に楽しめる。
戦闘はオートバトル主体で進められるので,画面の小さなスマホ端末での操作に不安がある人でも問題なく遊べる。一方,スキルアイコンをスワイプして任意の場所に範囲攻撃を放つなど,その気になればプレイヤーテクニックを反映させられそうなシステムも散見される。パーティプレイやPvP系コンテンツなども比較的早い段階で挑戦できるので,腕に自信のあるプレイヤーも期待してほしい。
さすがは事前登録者数が100万オーバーの注目作ということで,現在のゲーム内はかなりの盛り上がりを見せている。昨日(4月8日)からキャラ作成や序盤エリアを先行体験できるイベントが開催されていたのだが,この時点でゲーム内チャットは大賑わいである。また,本日9:00のサーバーオープン直後は,ログイン待ち(キュー)も発生していた。
個人的に,MMORPGはサービス開始直後の激動に身を任せるのが一番の醍醐味だと感じているが,本作は今のところ,その期待にたっぷり応えてくれている。
詳しくは以前4Gamerに掲載した
レポート記事を見ていただきたいが,Tencent Gamesは本作を日本以外でも配信している。2月に配信された欧米版は,サービス開始から30日間で276万ダウンロードと,
485万ドル(約5.2億円)の売上を記録しているそうだ。
スマホ向けMMORPGのクオリティ高まってきている昨今だが,本作がその水準を余裕で超えているのは,今回の数時間のプレイでも十分に実感できた。また,Tencent Gamesが世界でどれだけの成功を収めているのかを踏まえて考えると,スマホゲームを語るうえで
“いま”触るべきタイトルだといえよう。本日正式サービスが始まったばかりなので,興味を持ったらぜひプレイしてほしい。
プレイヤーキャラは混血種として各地へ派遣され,龍族との戦いを繰り広げる。メインストーリー第2章の舞台は「東京」だ
 |