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  • 任天堂
  • 発売日:2020/01/17
  • 価格:6700円(税別)
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幻影異聞録♯FE Encore

幻影異聞録♯FE Encore
公式サイト https://www.nintendo.co.jp/switch/asa4a/
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000023174?_ga=2.79228308.1201538179.1572915941-1942286159.1562547521
発売元・開発元
発売日 2020/01/17
価格 6700円(税別)
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このゲームの読者の評価
85
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  • せっかくなので再評価してほしい作品 85
    • 投稿者:くろたけ(女性/30代)
    • 投稿日:2020/01/26
    良い点
    ・クイックセッションの導入
    戦闘の上で重要なのにテンポロスの原因と感じていたセッションの短縮演出は助かりました。戦闘の大部分をセッションの消化に費やすため、華やかな一方レベリングなどでは非常に億劫な要素でした。
    さくさく進む割に見ごたえは決して悪くないので、バランスが丁度いいと思います。今回は追加要素としてセッション参加人数が増えており、タイミング次第では20コンボ以上にまで跳ね上がるためテンポを維持する良い要素でした。

    ・新規要素
    ハードの制約上アニメーションに頼らなくてはいけなかったMV部分が、ゲームキャラのモデリングで作られた新曲はとても綺麗でした。
    追加ミニシナリオも小粒ながら見応えがあり、WiiU版DLCを回収しつつ新しい一面に触れることができたのが良かったです。
    今までNPCとして登場したキャラが戦闘に参加できるようになりますが、元々のストーリーの展開がよりドラマティックになり深みが増したと感じました。
     
    ・ロード時間の短縮
    ハードの都合上長かったロード時間が一気に短縮され快適さが段違いです。WiiU版はロード時間が非常に目につく点だったので、これが原因で投げ出した人ももう一度遊んでもらえたら嬉しいです。

    ・両方の要素がわからなくても楽しめるシナリオ
    ファイアーエムブレムをプレイしたことがなく、ペルソナや女神転生の派生作品を遊んだだけだったんですが、ファイアーエムブレムの話ばかりをしている訳ではなく、興味を持つ一助になったと感じます。
    しかし後半シナリオでは結構しっかりファイアーエムブレムの話をしているので、登場人物ぐらいは勉強しておけばよかったと少し後悔しました・・・。
    戦闘システムはペルソナ4がベースなので、遊んだ事がある場合は馴染みやすいと思います。シナリオでやってることは大分ペルソナ4なので、4が好きな人は絶対楽しいです。
    「スマブラに出てるクロム」しか分からなくても大丈夫ですが、ファイアーエムブレムをやったことがある人はまた違った感想になる内容だと思います。

    ・ダンジョンに潜ろうと促してくれる仲間
    ペルソナでは金策やレベリングのため、攻略期間外にダンジョンに潜ろうとすると「やることあったっけ?」や「そんな時間あるの?」とダウナーなセリフを言われてしまうのが個人的に好きになれない部分でした。
    ♯FEでは「特訓しにいこう!」と連絡をくれる時があり、あくまでトレーニングやレッスンの一環と捉える仲間たちの存在がありがたかったです。これで推奨レベルまでのレベリングや、武器素材集めに気兼ねなく取り組めました。
    また過去のダンジョンに行くのも「ここでしかドロップしない素材があるから困ったら戻るといい」とアドバイスをくれるので、こちらも嫌な気持ちにならなかったのがポイント高いです。
    悪い点
    ・既存要素の改変
    あらかじめダウンロードの返金騒動でも話題になりましたが、一部シナリオ・衣装の改変・削除があります。
    シナリオは違和感がないように差し替えされてはいますが、日本の芸能界における文化的背景を描いていただけに非常に残念です。
    DLCもパッケージングされていますが、水着コスチュームとそれに付随するシナリオは未実装です。本編に大きく関わるわけではないのですが、日本のみ有料販売しても買う人いると思うんですけど・・・。
    また、一部キャラの既存衣装も所謂布面積が増えています。これはおそらく間違い探しのレベルなので、ポジティブに捉えたほうが無難かと思います。(一部キャラがモーションを取るときに発生する「胸揺れ」ですがこっちは何故かそのまま残ってました。こっちの方がまずいと思ってたのに・・・)

    ・キャラクターの衣装量の格差
    実装されている衣装の差が激しいのがWiiU版からの残念なポイントです。
    主人公の追加衣装がほぼ皆無なのはなんだかもったいない気がします。Switch版新規要素で追加はされましたが・・・。1周目ではパーティから外せない主人公の衣装が一番バリエーションがないのはちょっと残念でした。

    ・アトラス特有の面倒なマップギミック
    (方向音痴かつ左右盲なのであくまで個人的な意見ですが)マップが分かりにくくて辛いです。
    WiiU版ではゲームパッドでマップを見ながらプレイできましたが、Switch版ではそれができなくなり、余計マップが分かりにくくなったため、そこで時間を食ってしまいました。
    レベリング期間と割り切れればいいんですが、道に迷ってる間にどんどんレベルが上がってしまい本当なら苦戦するはずのボスが割とさくっと倒せてしまったり・・。マップのギミック操作に関するゲーム内実績もあるため馬鹿にできないのも厄介でした。
    総評
    元々WiiU版をプレイしていましたが、上述のマップギミックで投げ出してしまっていました。
    クリアできなかった心残りがあり、返金騒動に端を発した内容変更の部分を確認したく購入に踏み切りました。

    確かにWiiU版でクリアをするのは難しかった気がします。
    序盤ですでに感じていたセッションのまどろっこしさが後半になるにつれて重荷になったのも事実あります。
    しかし、多くの改善点をもって移植されたことで遊びやすく進化したと感じます。

    シナリオについてはネタバレになるので言及しませんが、前情報で感じていた「芸能界の事情や歌モノって必要?」という不安や疑念は綺麗に吹き飛びました。
    「どうして芸能の要素が必要なのか」「なぜ芸事を極めると強くなるのか」が変にこじつけられることなく設定に昇華されており、ミラージュマスターとして戦う・芸能人として活躍する理由が決してぼやけた物ではないのが魅力的に映りました。
    特に「ステータスに関わるアクセサリーを装備する理由」は、思っていたより世界観的に理に適った理由付けがされていたのが印象深く残っています。
    アトラス作品で感じた「能力があるから選ばれて戦っている」「能力があるから厄介事にいたずらに首を突っ込んでいる」という後ろ向きな要素を含んだ理由で戦っているわけではないため、キャラに対する信頼感が揺らぐことなくクリアすることができました。
    また芸能界の闇とも言える部分は徹底的に排除されているので、変な邪推をすることなく遊べるのはストレスがかからないので助かります。

    ネットで「このゲームの欠点はWiiUで出たことだけ」というコメントを見かけましたが、本当にWiiU当時はもったいなかった作品です。
    今こそ再評価してみてほしい作品です。私自身再評価の立場で遊びましたが大満足でした!
    華やかなバトルと爽やかなストーリーは近年のファイアーエムブレム・アトラス作品では見かけない意欲作であり、双方のコアなファンからは異端に映る部分もあると思います。
    しかし、その固定観念を取り払える魅力がある作品だと強く感じました。
    この作品から興味を持ってファイアーエムブレムやアトラス作品をプレイすることは困難だとは思いますが、これもひとつのジャンルとして受け取ってもらえたら嬉しいです。
    プレイ時間
    20〜40時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 5 5 5
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