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ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス公式サイトへ
  • アトラス
  • 発売日:2014/06/05
  • 価格:パッケージ版:6980円(税別)
    ダウンロード版:6980円(税込)
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読者の評価
75
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ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス

ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス
公式サイト http://p-atlus.jp/pq/
発売元・開発元
発売日 2014/06/05
価格 パッケージ版:6980円(税別)
ダウンロード版:6980円(税込)
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このゲームの読者の評価
75
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読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
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  • Pages: 1
  • ペルソナ×世界樹コラボレーション 90
    • 投稿者:Peco(男性/40代)
    • 投稿日:2015/03/13
    良い点
    『女神転生』シリーズ『ペルソナ』シリーズはクリアしてきましたが『世界樹』未経験だった自分にとっては、マップを手描きするという遊び方が新鮮で、かつ非常に3DS向きな遊び方だなあと。そもそも『世界樹』というシリーズは昔の『ウィザードリィ』のごとく、自分でマッピングする楽しみも提供しようというコンセプトらしいので、そこにうまく『ペルソナ』シリーズのキャラクターを乗っけた感じ。

    本家『世界樹』はキャラメイキングも楽しみの1つらしいですが、コレを買った、または買おうという層は「ペルソナのキャラが好きである」って前提がまずあると思うので、コレでイイと思う。幸い、誰を使っても特に優遇/不遇の極端な差は出にくい(直斗だけ頭1つ抜けているが)ので、キャラ愛で好きなキャラを使えばイイと思います。

    逆に『世界樹』プレイヤーで『ペルソナ』シリーズ未経験な方々は、ベルベットルームでのペルソナ合体を堪能していただければイイのではないでしょうか。今回はサブペルソナのみの作成ですが、全員にサブペルソナが付けられるので(逆にメインペルソナは各自固定)誰に何を付けるかといった悩みも生まれます。

    まあ、そもそもが『女神転生』というゲームは、その昔は3Dダンジョン探索型ゲームでしたので、ある種「ペルソナとメガテンの間の子」みたいな感覚でも入っていけると思います。

    最後になりますが、ストーリーは「やっぱりな」って感じなんですが、非常に良い。分かっちゃいるけど感動しちゃう、純粋に良いものでした。
    悪い点
    『P3』『P4』両ルートクリア済み、依頼全て達成済み

    やはりハマ・ムドが強いですね。主に雑魚掃除用の魔法ですが、たいがいはどちらかが効くので最終盤まで一撃死が取れて、雑魚戦が作業。逆にハマ・ムドを封印した場合でもバランスが物理偏重すぎるので、攻撃魔法がぶっちゃけ必要ない。

    一方ボスは即死は効かないものの、封じが効くことがほとんどなので、力、魔、速、などを封じた後に物理で殴るのが最も効率が良い。攻撃魔法はやっぱり必要ない。というか上記の3種類の封じが同時にかかる「サロメの口づけ」(+不浄の手)が凶悪すぎる威力。

    極論すると、最終盤付近は、ランダマイザ、サロメの口づけ+不浄の手、連鎖の○刃、八艘跳び、マハタルカジャなど、を5人に割り振って、それぞれの担当スキルに特化させてスキルを付ければ「刈り取る者」でも2〜3ターンで沈む。

    最終的には「状態異常(または封じ)を入れて物理で殴る」ゲーム。本家『女神転生』と違い、物理無効も物理反射もいないので、最後までこの戦法一辺倒で通用してしまうのが微妙。

    あと、欲を言えばペルソナのストックは20体程度は欲しかったところです。
    総評
    上記の良い点、悪い点ふまえた上で、コラボレーションタイトルとして非常に良作だと思います。コラボといっても自社タイトルなので、セルフカバーとでも言うのかもしれませんが、他社とのコラボレーションならここまで纏まらなかったと思います。

    他社とコラボした場合、お互いに譲れない部分があってグダグダになるか、どっちかが完全におんぶに抱っこ状態になるのが関の山でしょうが、こういった「うまい部分だけを結合させた」ようなミックス具合は纏め方として非常に上手だと思いました。

    ちびキャラで「文化祭だし、お祭りだしね!」っていう空気感なので、細かいことを気にしなくてイイ土台を作ったのも正解で、その分ゲーム本編を堪能できるので。しかし最も根本的な疑問「なぜ、文化祭なのか?」って疑問にも、ちゃんと答えが用意されています。最後の方の展開はホント、アトラスっぽい(褒め言葉)。

    久しぶりに、スタンダードな作りではあるけれど、ストーリーもゲームもちゃんと作ってくれた1本だという感想です。

    あ、言い忘れたケド、お化け屋敷コエーーー!
    プレイ時間
    100〜200時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 5 5 5
  • 一言でいえばコラボレーションスピンオフお祭りキャラゲー 75
    • 投稿者:F/A(男性/40代)
    • 投稿日:2014/07/21
    良い点
    ・システム/シナリオ

    P3とP4のキャラクタたちが集結してボケとツッコミの応酬が
    見られるだけでもこのゲームをプレイする価値がある。

    ただし、キャラの絵柄がデフォルメされているだけじゃなく、
    性格も原作よりもデフォルメされている。
    良い意味で扱いがヒドい。そういうコンセプトなのかも。

    ストーリもペルソナらしい展開。
    コミュニティが無いけど、その分校内散策等でイベントが盛り沢山で、
    イケニエスプレッドでペルソナLv上げにも対応している。

    ・迷宮

    凝ったギミックでやりごたえがある。
    自動マップ機能もあるので迷子なんかにはならない。
    マップが埋まっていく過程にゲームを攻略している実感がある。

    ・音楽

    P3から数曲。P4から数曲。ベルベットルームはいつも通り。
    新曲も何曲か。初回サントラもついてる。
    古代さんの曲も1曲ある。
    悪い点
    ・迷宮

    仕掛けが思った以上に複雑。
    3Dダンジョンなので閉塞感が強い。
    オートマップは扉記入とかも自動化して欲しい。
    自分で書き込む時のツールの作りがあまりよくない。
    上下階段、パワスポ、扉、宝箱なんかはもっと簡単に選びたい。

    ・戦闘

    少なくとも普通に戦闘すると雑魚が強い。経験値が少ない。
    特定属性呪文が強い上、ボスにも状態異常系がよく効くなど、
    若干ゲームバランスが微妙。
    すぐにSPがなくなるので頻繁に回復に戻る必要がある。

    ・画面

    3Dを有効にすると文字が潰れる。
    ハードの問題だけど解像度の低さがネック。
    総評
    世界樹シリーズは未プレイなんですが、
    システムや画面レイアウトは世界樹寄りのようですね。
    世界観はペルソナ寄りのようですが。

    全体を通してよくキャラが喋ります。
    でも選択した主人公はあまり喋りません。

    P4の主人公を選択したので、P4の主人公は無口で、
    P3の主人公はよく喋る...と、違和感がありました。

    主人公の名前が自由に決められる代わりに、主人公の名前は呼ばれず、
    リーダとか君とか、名前の部分だけ省略されて会話が進みます。
    これなら主人公の名前は固定でもよかったのではと思いました。

    思っていたよりボリュームがありしんどく感じる部分も多いゲームでした。
    でも楽しかったです。ATLUSは色々と大変みたいですが今後も面白いゲームを
    出して欲しいです。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    2 4 4 4 5
  • ペルソナシリーズ初プレイでも楽しめる 70
    良い点
    ・ペルソナシリーズをプレイしていない人でも楽しめる
     P3、P4をプレイしていない自分でも話を理解することが出来る

    ・難易度設定がいつでも変更可能
     難易度も6段階に分かれており且つ、いつでも難易度を変更することが出来る
     FOEなどの強敵に勝てない場合、EASYなどでプレイすると、
     全滅してもダメージが減った状態で
     PT全員が全回復するので苦手な人でも楽しめる

    ・キャラクターが豊富
     P3、P4のキャラが出てくることと、オリジナルのキャラも入り
     沢山のキャラをPTに入れることが出来る
    悪い点
    ・地図の書き込みが強制される
     序盤、地図の書き込みが強制されます
     さらに、このシステムが分かりずらく、使いにくい

    ・戦闘が途中でだれる
     初めは良いものの、途中でマンネリ化してしまい
     途中から戦闘するのがだれる
    総評
    メガテンシリーズは元々プレイしており、
    今作が初のペルソナシリーズプレイでした。

    周りから進められてプレイし、ペルソナをプレイしたことがない自分でも
    話を理解することができた。

    ただ、別の方も言っているように、地図の書き込みを強制されます。
    強制されるだけならまだ我慢できますが、
    この機能のユーザビリティがあまり良くない。

    初めて地図に書き込みをする際、メモが必要な部分には、『印』だけを
    つけていましたが、ストーリーを進めている途中で、
    印をつける際、一緒に色を変更できることを知りました。

    また、地図は自動で書きこみ可能であることは、
    公式サイトでお知らせされていましたが、
    その機能がどこでどのように使えばよいか初めは良く分からず、
    これもストーリーを進めていく途中でやっと使い方を理解しました。


    P4の主人公でクリアし、クリア後の任務もすべて終わらせましたが、
    ボリューム的にはちょうどよいのかなと思いました。

    最近では、ストーリーもやりこみ度も長くボリュームのあるゲームが多いですが
    この『ペルソナQ』の場合は、クリアするまでの時間が長いだけ。

    やりこみ度に関してはクリアに向けて話を進めていくだけで、
    自然と悪魔全書や任務などがクリアできていく…という感じでした。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 3 4 4
  • ペルソナファンなら満足の一本。しかし、ゲーム性はさほどでもない。 40
    良い点
    (クリア済み)

    ■会話量が多い
     真・新世界樹の迷宮  とでも言うべきか。とにかく喋る。
    やはり人格があらかじめ与えられているキャラはこうでなければ。

    ■ストーリー
     齟齬が無く、わかりやすい。

    ■謎解きの多い迷宮
     これまでの世界樹とは趣向が異なり、序盤のうちからパズル的な仕掛けが数多く存在する。
    同じ仕掛けを設置されているとウンザリすることもあるが、基本的には新鮮で面白かった。

    ■充実のオプション
     非常に項目数が多く、万人が自分好みにゲームをカスタマイズ可能。
    戦闘高速化を筆頭に便利機能が揃っており、ゲーム中に難易度変更することすら出来てしまう。
    会話中にはバックログも出来るようになった。

    ■BGMは原曲のアレンジが多いが、やはり良い。
     ただひとつ不満があるとすれば、後半ダンジョンでも戦闘BGMが変わらなかったという点か。
    悪い点
    ■戦闘バランス
     そのバランス、ひどいの一言。掛け値無しに全く面白くなかった。
    その理由として複数の要素が挙げられる。
    1.強力すぎるハマ、ムド系(というよりは光、闇属性のスキル)
    ペルソナシリーズにおける光、闇属性の攻撃は、一撃で相手を葬ることが出来る、いわゆる即死攻撃である。
    大抵のゲームにおいてこの手の即死攻撃は何がしかの不安要素をも併せ持つ不安定な技であることが多いが、このペルソナQでは違った。
    ほぼ全ての雑魚敵に安定して命中し、一撃のもとにあっけなく沈む。
    強力な効果であるにも関わらず、命中不安などは存在せず、撃てばそれだけで勝てる設計になっている。
     これに気付いた時、私個人の感想としては本当に冷めた。あまりにつまらない。
    世界樹のような戦闘バランスを期待していた私が間違っていたのかもしれないが、これではどう楽しめばよいのかわからない。
     なお、即死攻撃に頼らず戦うとなると、これがけっこう苦戦する。敵の数値的なステータスはなかなか高いため、まともにやりあえばかなり消耗してしまうのだ。これもまた、即死攻撃に頼るプレイスタイルを生む一因だろう。

    2.即死攻撃が効かない相手に対しての戦法すらワンパターン
     一言で言えば、ステータス変化系の技をかけて殴るだけである。
    本当にこれだけ。これがありとあらゆる局面で通用する。
    書くことが無さ過ぎて、レビューしている今、伝え方に悩むほどである。
    何を楽しめばよいのか。
    唯一の不安といえば、回復アイテムが尽きないかどうかが心配になる程度か。

    3.上げ過ぎた自由度が生む無個性なパーティ
     サブペルソナという要素により、全てのキャラクターが同じスキルを使うことが出来る。しかもこのゲームのスキルにはスキルレベルなどが存在せず、習得時点で威力を遺憾なく発揮できてしまう。
    キャラゲーとしてはこれでアリなのかもしれない。
    ただ、これにより、二週目でも、違うキャラを使っても、攻略方法が全く同じという戦いが生まれてしまっている。

     こんなのが楽しいと感じる方は、果たして居るのだろうか。
    調整不足と言わざるを得ない戦闘バランスだと断言できる。

    ■キャラが個性を主張し過ぎている
     千枝は肉肉うるさく、明彦はシンジと競争するかプロテインの話。
    せっかくシナリオとは別にサブシナリオ(依頼や校内散策)をつくったのだから、同じような会話をどこででも垂れ流すのは、ちょっと見飽きる。
    それほど嫌なポイントではないが、改善の余地はあると感じた。
    総評
     最初のうちはこのゲームの面白い部分のみに触れることが出来るため、とても楽しめる。
    しかし徐々に粗が目立ってきてしまい、戦闘は飽きてきてしまう。
    序盤だけならともかく、後半になっても変わらない平坦かつ面白みの無い戦闘にモチベーションは下がりっぱなしであったため、最終的な評価は40としたい。

     ペルソナキャラが話しまくってる姿を見たい!という方には自信を持ってオススメできる一本。
    ちょっとキャラ付けがくどい節もあるが、そのボイス量、テキスト量には目を見張るものがあった。


     戦闘バランスさえ良ければかなり良いゲームであったことは間違いない。
    それだけに、惜しいタイトルだ。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 4 5 3 3
  • 3DRPGの名作。ペルソナファンなら見逃す手は無い。 95
    • 投稿者:八幡(男性/40代)
    • 投稿日:2014/06/23
    良い点
    歯ごたえのあるダンジョンRPG。
    難易度がプレイ中随時選択できるため、誰でも自分に合った難易度を選択できる。

    過去作の登場人物達の新たな物語。
    特に本編中では仲間感覚にやや乏しかったP3メンバーの豊富な会話が楽しめる。

    探索中の戦闘ではサブペルソナのHP・SPの範囲でどのように消耗を抑えるかを考えるため、スキル構成と戦闘・探索時間が直結しており、ペルソナ作製から探索中のことを考えた判断が求められる。

    新システム『BOOST』により、行動順を決める「速」のパラメータが低いことによる優位性が生まれた点。

    移動中戦闘中を問わず仲間達が様々な場面で話し掛けて来るため、退屈しない。
    メンバー同士の組み合わせによる掛け合いを捜すのも楽しい。

    『サブペルソナ』と『スキル抽出』による主人公以外の仲間のカスタマイズ性向上。
    不要なペルソナカードを他のペルソナの成長の糧にできるイケニエスプレッドの追加により、ペルソナ育成にかける時間が減り、理想のペルソナを実戦投入しやすくなった。
    また、支援担当(ナビゲーター)のスキルもカスタマイズできる。
    悪い点
    P3・P4主人公を選択する都合上、二度プレイすることになるが、クリア後のやりこみ要素は薄い。
    ペルソナ3での深層モナドに当たる高難易度マップが無いのは少々残念。

    発売後に課金DLCを発表したこと。
    シリーズで御馴染のペルソナが(設定上本来登場しないとはいえ)
    課金しなければ入手できないのはがっかり。

    またアップデートするとペルソナ図鑑に課金DLCペルソナの枠が
    「????」として表示され、課金しない限り埋めることができない。
    図鑑の達成率には関わらないものの不快。
    総評
    ペルソナ3主人公で開始し、難易度:Riskyでクリア。
    プレイ時間は70時間+ゲームオーバー分。

    ペルソナ3(以下P3)、ペルソナ4(以下P4)、ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(以下P4U)プレイ済み、ペルソナ4テレビアニメ視聴済み。
    世界樹の迷宮1〜3プレイ済み。

    ●ストーリー
    メインストーリーは一見お祭りムードだが、終盤では一気にシリアスなものとなっていく。
    序盤からきちんと伏線が貼られており、シナリオ製作者の上手さを感じた。

    また、当然ながらシリーズ関連作品を多く知っているほど楽しむことができる。
    P3をプレイ済なら、P3主人公や荒垣が再び動き回る姿に感慨を覚えるし、
    将来の再会を約束する一見希望にあふれた選択肢が一転して切ない印象を与えるものとなる。

    P3P4の面々が再集結するP4U、P4U2を知っていれば、
    P4メンバーと学生時代のP3メンバーとの会話は趣き深いものとなるだろう。
    続編にあたる作品の多い人気シリーズならではの楽しみが詰まっている。

    ●育成
    キャラクター育成のシステムはペルソナシリーズの中でも随一と言っていい完成度。
    『メインペルソナ』を固定することで多彩なメンバーの個性を確保した上で、
    自由に付け替えられる『サブペルソナ』と『スキル抽出』で高いカスタマイズ性を実現している。
    ステータス自体は固定のため向き不向きはあるが、個性を伸ばすのも弱点を補うのも自由自在。

    また、不要なペルソナカードを消費して他のペルソナを高速育成できる『イケニエスプレッド』の追加によって、作ったペルソナを理想形に近付けるのが非常に楽になった。
    『スキル抽出』と『イケニエスプレッド』は、今後のシリーズにも是非搭載して欲しい。

    ただし終盤で入手できる専用スキルの強さの差が大きく、メンバー間での力量差が出てしまうのは惜しい部分だった。

    ●戦闘
    ・サブペルソナ
    ペルソナ使い全員は、サブペルソナ分のHP・SPが戦闘開始ごとに追加される。
    そのため、このHP・SPの範囲内でのやりくりが長期探索の戦略的なポイントとなる。
    戦闘と探索、ペルソナ作成が一連となっており、非常に良いシステムと言える。

    今回のゲスト『玲と善』はペルソナ使いではないためサブペルソナは無いが、基本性能が高い上に移動中に自動回復する面白い性能となっている。

    ・新システム『BOOST』
    弱点属性を攻撃するかクリティカルを出すことで、次のターンに最速行動&スキルのリソース消費ゼロとなるシステム。
    またターン終了時に『BOOST』を維持している仲間の数によって、総攻撃や各人の追加攻撃を発動できる他、戦闘終了時の『BOOST』率がペルソナカードの入手にも影響する。

    このため可能な限りBOOSTを活かしたいところだが、BOOSTは得たターン中に敵の攻撃を受けると解除されてしまい、加えて弱点攻撃で発生する「ダウン(行動キャンセル)」の確率は高くない。
    そのため、行動順を決める「速」が高い仲間は先手をうって倒せる雑魚戦や状態異常・縛りを敵の行動前に付与することでの行動阻害に向き、行動順を決める「速」が低い仲間は敵に先手を譲ることで確実にBOOSTを維持し、強敵に相手にBOOSTから大技を決めることが可能。
    一概にどちらが有利とも言えなくなっており、遅い仲間への救済と言えるだろう。

    ・難点1……即死魔法・状態異常の強力さ
    即死魔法を弱点とする敵が多く、状態異常の成功率も高いのがやや難点。
    敵が最も強力なRiskyでプレイしたこともあり、序盤から即死魔法の連発で強行突破を図ることになった。
    また、状態異常「混乱」が敵のスキル使用を封じ回避率も0にしてしまう、と極めて強力。
    ほとんどのボス戦で通じ、美鶴や陽介が持つ「テンタラフー」や最初期のペルソナからスキル抽出できる「混迷の魔法陣」で手軽に活用できる。
    難易度を楽しみたければ、あえて混乱を使わない姿勢が求められる。

    ・難点2……攻撃魔法の弱さ
    物理攻撃スキルはHPを消費し、魔法攻撃スキルはSPを消費する。
    サブペルソナの関係上、リソース消費はなるべく抑えたいため、アイテム等で回復しやすいHPだけを消費する物理攻撃スキルの方が(HP低下による戦闘不能や不発の危険はあるとはいえ)ずっと使いやすくなっている。
    加えて魔法攻撃スキルは威力が抑え目でクリティカルもしない。
    今作では物理反射するような敵もいないため、終盤は物理攻撃スキル一辺倒になりがち。

    ●ダンジョン探索
    『ペルソナ2罪』以降はダンジョンの中を自由に走り回るようになったペルソナシリーズだが、今回は3Dダンジョン。
    仕組み自体は『世界樹の迷宮』だが、シリーズの原点『女神異聞録ペルソナ』への原点回帰でもある。

    今回可能となった支援担当(ナビゲーター)専用のスキルを付与することで、世界樹の迷宮シリーズよりも地図を描く作業は大幅に楽になっている。
    とはいえ、FOEが非常に強力なため、探索の歯ごたえは十分に味わえる。

    また探索中、仲間が話し掛けてくれるため、特に表示のないイベントを見逃すこともない。
    戦闘中も様々な掛け合いを聞くことができるため、序盤から探索メンバーを入れ替えながら掛け合いを捜す楽しみもあった。
    P3、P4それぞれの仲間同士はもちろん、クロスオーバー会話もある。
    是非ボイスはオンにし、聞き逃さないようプレイされたい。

    ●最後に
    ペルソナシリーズのファンなので購入したが、ペルソナ5に向けての期待がさらに高まる素晴らしい一作だった。
    旧インデックス社の倒産、セガへの買収など様々なトラブルがあった作品だが、それらを乗り越えて素晴らしい作品を楽しませてくれたスタッフの皆さんには賛辞を送りたい。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    3 5 5 5 5
  • ペルソナ+メガテン+世界樹÷3 万人向け3DダンジョンRPG 80
    • 投稿者:mix9(男性/30代)
    • 投稿日:2014/06/05
    良い点
    ☆ペルソナ3、4のキャラクターが集結。
    ☆難易度設定が6段階。戦闘が苦手な人でも大丈夫。

    ☆キャラクターの掛け合いを楽しみながらダンジョンを潜っていくペルソナらしい楽しさがある。

    ☆オリジナルストーリーで片方、両方遊んでないプレイヤーでも遊べる。
    ☆3DダンジョンRPGの基本が詰まっており、中断もすぐできるのでサクサク遊べる

    ☆サポートペルソナシステムで仲間キャラクターのカスタマイズ度がかなり上がっており
     好きなキャラクターを外す決断をしなくてもいい。

    ☆フィールドシステムはほぼ「世界樹」を踏襲しており歩数依存エンカウントなので的との遭遇に理不尽さがない。

    ☆セーブデータはSDカードと併用すると3+16=19個セーブできるので
    進行中の周回データをカード(ロード早い)クリアデータをSD(ロード遅い)と
    使い分けが出来る。

    悪い点
    ×地図編集ツールのカスタマイズ機能がほしかった。
    ×オートパイロットのルート編集機能が使いづらい。
    ×ほぼ地図の書き込みを強要されるので、自動開放出来る仕組みが欲しかった。
    (例えばEASY SAFTYではダンジョンクリアすればマップ書き込みが自動化する など)
    ×いいとこ取りで無難なゲームシステムのため、目新しさが薄い。

    ×UIが若干かっこ悪い(3,4から劣化してるかも)
    総評
    新世界樹はいろいろ酷評されてましたが、こちらは丁寧に作られており、
    キャラクターゲームの枠を超えたおもしろさがあります。

    まずペルソナ3、ペルソナ4はキャラクターにハズレがないので、
    主人公+好きなキャラクター4人は比較的すぐに見つけられるでしょう。
    (強いて言えば新世界樹のキャラクターが選べないという酷評部分を克服している感じ)
    若干キャラクターがデフォルメ為れては居ますが、旧来のRPGのような感じでなつかしさを覚えるかも。
    仕草はコロコロかわるので飽きません。

    また序盤からかなり広いダンジョンを詮索するので、ペルソ3,4から始めた人には新鮮さを覚えるかなぁとおもいます。

    さらにメガテン3、4では廃止された主観視点の3Dダンジョンが復活ということで
    女神転生1,2やの女神異聞録の新作としてみても非常にバランスが良いと思います。

    ステータス関係は女神転生IFのガーディアンシステムのようになっており(ペルソナ1、2もそうでしたが)
    サポートペルソナシステムが個性差や欠点を補完するための重要なファクターになっています。
    BOOSTシステムのスキルコストが0になるシステムと併せてSPを節約するスキルの組み立てが序盤から出来るのはかなり好感がもてますね。

    ただ悪い点でも述べたとおり、世界樹から引き継いだ地図編集機能が詰め込みすぎで
    かなり使い勝手が悪いです。たとえば隠し通路と宝箱はマメに記入する回数が多いと思います(詳しくは書きませんが特に序盤は)。にもかかわらず同じカテゴリに配置為れているので
    何度もボタンをタッチして切り替える必要性あり、苦痛です……。
    (他の矢印でも代用は可能ですが、上記二つのマークはシステム上取得状況や進入方向が自動判別されるためかなり多用するマークでした)

    なのでアップデートで地図編集画面のボタンサイズや配置をカスタマイズできたら
    良いんじゃ無いかと。

    基本的にNOMALはきっちりレベル上げないとすぐにやられてしまうバランスなので、
    ストーリーをサクサクみたいならEASY以下をおすすめします。
    二週目以降はもう片方の主人公を遊ぶ方も居ると思いますので、そのときにNOMAL以上にすると歯ごたえのある戦闘を楽しめるのでちょうど良いとおもいます。
    プレイ時間
    5時間以下
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 4 3 5
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