東京・秋葉原で28日にオープンするパソコン工房 AKIBA STARTUP。IoT機器や,クラウドファンディングで製品化が進行中,もしくは製品化を果たした製品をいち早く触れて,質問もできるショウケース的なショップである。ユニットコムとしては,スタートアップ企業に,MCJグループ各社の持つリソースを活用してもらいたいというメッセージもあるようだ。製品は定期的に入れ替わるという
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ティザーサイトの開設から半年以上が経過した2017年7月21日に突如として
公式Webサイトをオープンさせた,新生「
DHARMAPOINT」(ダーマポイント)。今はなきシグマA・P・Oシステム販売の下で誕生し,クラストへの移管を経て,メイン開発者の離脱による事実上の終了を迎えてから約4年が経ち,ソリッドの下で復活を果たした「日本発のゲーマー向けブランド」の動向が気になっている4Gamer読者は少なくないだろう。
東京・秋葉原で7月28日にオープンするユニットコムの新店舗「
パソコン工房 AKIBA STARTUP」では,そんなDHARMAPOINTがブース出展し,いくつかの新製品を並べていた。筆者が行った質問に対する回答のほとんどが「ノーコメント」ではあったものの,現地でDHARMAPOINTのスタッフに話を聞くこともできたので,それも交えながら,復活後第1弾とそれ以降の製品をざっと紹介してみたい。
DHARMA TACTICAL MOUSE(仮称)
おそらく最も注目されるのが光学センサー搭載の右手用ワイヤードマウス「DHARMA TACTICAL MOUSE」(仮称)だが,その外観は基本的に,かつてのDHARMAPOINTが手がけていた「
DRTCM37」(以下,旧37)を踏襲する,いわゆる「IntelliMouse Explorer 3.0」クローンである。
DHARMA TACTICAL MOUSE(仮称)
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旧37だとメインボタンが天板から独立していたのに対して,新モデルではワンピース型となり,また底面は小型のソール4枚だったのが大型ソール2枚となっているあたりは,
数奇な運命を辿ったと見られる金型もしくはCADデータの影響を感じさせる。もっと言えば,「
COUGAR 300M Gaming Mouse」のデザインを逆輸入したような見た目で,ここは好みが分かれるかもしれないが,変わっている理由などは明らかにされなかった。
センサーは前後左右中央。かつてのレーザーセンサー搭載マウス「DRTCM38」は前寄りで,その印象が強いかもしれないが,前後左右中央なのは旧37の仕様そのままとなる
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個人的に気になったのは,イマドキのゲーマー向けマウスとしては珍しく,赤色LEDと組み合わせた光学センサーを採用していること。ひょっとするとDHARMA TACTICAL MOUSE(仮称)は,旧37と同じセンサーを搭載する――つまり「ADNS-3090」――という可能性もあるだろう。
厳密に比較したわけではないものの,側面および背面から見たシルエットは旧37にかなり近いと思う
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なおDHARMAPOINTは合わせて,DHARMA TACTICAL MOUSE(仮称)をベースとしつつ,「DP」ロゴマークの位置を少し上げてLEDイルミネーションを埋め込んだ海外向けモデルの施策も展示していた。海外市場に向けた具体的な動きがあるわけではないそうだが,「こういうものも検討はしている」ということなのだと思われる。
海外市場向けの試作品。28日以降はアクリルケース内での展示になる予定だが,取材時はケースから出してもらうことができた。LED以外の仕様は基本的にDHARMA TACTICAL MOUSE(仮称)と同じだそうだ
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DHARMAPOINT MOUSE PAD(仮称)&大型のアルミ製マウスパッド
マウスパッドは,製品化に向けて動いている「DHARMAPOINT MOUSE PAD」と,現時点では無銘の,横幅77cmというアルミ製モデルの2製品が置いてあった。いずれも旧DHARMAPOINT時代にあった製品の復活というわけではなく,完全な新製品とのことだ。
DHARMAPOINT MOUSE PAD(仮称)。ポリエステル製の布サーフェスと滑り止めパターン入り発泡ラバーによる2層構造という,よくあるタイプである
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無銘の大型マウスパッド。アルミ板の下にクッション材,その下に滑り止めラバーという構造になっているようだ
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DHARMA TACTICAL KEYBOARD(仮称)
予告どおりパネル展示のみだった「DHARMA TACTICAL KEYBOARD」(仮称)だが,スタッフからは,「8月中に展示を行いたい」というコメントを聞くことができた。ちなみにパネル展示のフレーム画像は,「DHARMAPOINT」の銘が入っているあたりが変わるのを除くと,第1弾製品の実機をほぼ反映したものになっているそうだ。
DHARMA TACTICAL KEYBOARDのパネル展示。こんなイメージの日本語フルキーボードが8月中にも展示開始となるようだ
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アンケート用紙
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なお,パソコン工房 AKIBA STARTUPにおける展示は10月末までの予定。DHARMAPOINTのスタッフは常駐してはいないものの,店頭ではアンケートを受け付けており,回答すると粗品としてステッカーセットがもらえるそうだ。
DHARMAPOINTに思い入れのあるゲーマー諸姉諸兄で,秋葉原まで出かける予定があるのなら,一度見に行ってみてはどうだろうか。
お値段500万円のドーム型スクリーンなども
冒頭の写真キャプションでも簡単にお伝え済みだが,パソコン工房 AKIBA STARTUP自体は,スタートアップ企業や,単体では広告宣伝費を捻出できないメーカーにとっての展示スペース的な扱いになっており,一部製品はその場で購入することもできるそうだ。
DHARMAPOINT製品を除いて,ゲーマーと直接関係のあるものはほぼなかったが,エルザジャパンは,海外のスタートアップ企業が開発した,没入型のドーム型スクリーン「エルザドームスクリーン」を展示していたので,ちょっと紹介してみたい。
エルザドームスクリーン
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このエルザドームスクリーンは,100インチで,水平方向に150度,垂直方向は66度という視野角のスクリーンを持つため,正しい位置で正対すると,視野をほぼ全面的に覆う視界が得られる。エルザジャパンによれば,基本的にはVRコンテンツの開発段階において多人数でレビューしたりすることを想定しているそうだが,組み合わせるプロジェクタ次第で表示遅延や解像度は変わるため,ゲーム用途ででも使うことはできるという。
ちょっと分かりにくくて申し訳ないのだが,本体背面側,一番上のところにプロジェクタを置き,その投射内容は本体手前側一番上,エルザドームスクリーン全体写真で「ELSA」ロゴのあるあたりの内側に反射させて,最終的に100インチのスクリーンで表示させる仕様だ
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「Forza Horizon 3」をプレイしている例(左)と,YouTube 3Dコンテンツを見ている例(右)
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お値段は,本体とテーブル,椅子に,湾曲補正ソフトウェア,そしてハードウェアおよびソフトウェアのセットアップ代金込みでざっくり500万円程度とのことだ。搬送には2トントラックも必要らしいので,個人向けではないが,いずれどこかのアミューズメント施設で見ることになる前に,一度見てみるといいかもしれない。
なお,27日開催の報道関係者向け内覧会には,地下アイドルユニット「仮面女子」が登場。実際に骨伝導ヘッドフォンや,体感型VRシステムなどを試していた。筆者はアイドルというと海の上に浮いてる娘さん達しか分からないんですけど,人間のアイドルはちゃんと製品の説明をしてくれます
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パソコン工房 AKIBA STARTUPの地図