DHARMA TACTICAL HEADSET
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シグマA・P・Oシステム販売が展開するゲーマー向け周辺機器ブランド
「DHARMAPOINT」(ダーマポイント)は,マウス,マウスパッドに続く新製品として,日本語91キーボード
「DHARMA TACTICAL KEYBOARD」とアナログ接続型ヘッドセット
「DHARMA TACTICAL HEADSET」を発表した。いずれも
2008年5月23日発売予定で,予想実売価格は順に2万2800円前後,8800円前後となっている。
DHARMA TACTICAL KEYBOARD
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DHARMA TACTICAL KEYBOARDは
静電容量無接点方式を採用の日本語91キー仕様
DHARMA TACTICAL KEYBOARD(型番:DRTCKB91UBK)は,2枚の金属の板が持つ「2枚の距離によって『電力をためる力』が変化する」という性質を利用して,それをスイッチ代わりに用いることで,接点が摩耗したり,接触不良が生じたりしない
「静電容量無接点方式」を採用するのが最大の特徴だ。3000万回以上のストロークに耐えるとされるキーは,打鍵感がわずかに感じられる一方で打鍵音はほとんどしないソフトタクタイル仕様。押下圧(押下特性)はすべて30gと非常に軽く,「[W/A/S/D]だけでなく,[E/S/D/F]など玄人好みのキーバインドでも高速で均一なタッチを提供する」(DHARMAPOINT)という。
また,入力したキーのすべてに反応するNキーロールオーバーをサポート。いわゆる入力抜けなど,操作に対して反応しないような問題が起こらず,プレイヤーの入力へ的確に追随できるのもゲームプレイに向くとDHARMAPOINTではアピールしている。
なおUSB接続の日本語91キー仕様は,右手で使うマウス用のスペースに最大限配慮した結果とのこと。黒く,テンキーを持たないシルエットからは,静電容量無接点方式の採用で知られる某キーボードが想起される――というかDHARMAPOINTのロゴ以外はほとんど同じだ――が,そのあたりの言及はとくに行われていない。
付属のキーストッパー
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このほかユニークなところとしては,
- 物理的に[Windows]キーを押せなくするためのストッパーが付属する
- 本体底面に用意されたディップスイッチにより,左[Ctrl]キーと[CapsLock]キー,[ESC]キーと[半角/全角]キーを入れ替えられるようになっており,キーのサイズが異なる前二者については代わりのキーも用意されている
点などが挙げられよう。
特定のキーを入れ替えるディップスイッチ(左)。DHARMA TACTICAL KEYBOARDはチルト機能を搭載しているが,チルトを立てたときにもストッパーが機能するよう,ゴム足がよけいに貼られている(右)
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キーは列によって傾斜角の異なるステップスカルプチャー仕様になっている
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主なスペックは下にまとめたので参考にしてほしい。
●DHARMA TACTICAL KEYBOARDの主なスペック
- 本体カラー:黒
- キー配列:日本語91キー(かな表記なし)
- キースイッチ:静電容量無接点方式
- キーストローク:4mm
- 押下圧:全キー30g
- 打鍵感:ソフトタクタイル
- インターロック:Nキーロールオーバー
- 接続インタフェース:USB 1.1(FullSpeed)
- 本体サイズ/重量:366(W)×169(D)×38(H)mm/約1.2kg
- 特殊機能:左[Ctrl]と[CapsLock]キー入れ替え,[ESC]と[半角/全角]キー入れ替え可
- 付属品:交換用キートップ,キーストッパー×3,キーリムーバー,説明書,保証書
ループバックを防ぐ密閉型エンクロージャ採用の
DHARMA TACTICAL HEADSET
DHARMA TACTICAL HEADSET(型番:DRTCHD01BK)は,密閉型のヘッドフォン部と,着脱可能なブームマイク部からなる製品だ。ヘッドセットには安価なものと高価なものしか選択肢がないなか,ゲーマーに向けて「そこそこの値段で,いいもの」を提供すべく開発されたものだという。
ヘッドフォン部は,“上から下まで”まんべんなく出力できるようチューニングしたとされる口径50mmのスピーカードライバーを,アルミ製のエンクロージャで包む格好だ。大型でソフトタイプのイヤーパッドと合わせ,音漏れ対策がしっかりと行われており,ヘッドフォン部から漏れ出た音がマイクにループバックされてノイズとなる問題に対して,できる限りの配慮が行われている印象を受ける。
ブームマイクは無指向性のコンデンサ型で,マイクスポンジによってノイズ対策が行われている。マイクケーブルにはミュート機能付きのボリュームコントローラが用意されており,手元でミュートやボリューム調整が可能だ。前述のとおり,マイクケーブルはヘッドフォン部と分離でき,付属のヘッドフォンケーブルと付け替えることで,純然たるヘッドフォンとしても利用できる。
 いわゆるDJ用ヘッドフォンよろしく,コンパクトに折りたためる |
 ミュート機能付きリモコンがマイクケーブルに用意される |
●DHARMA TACTICAL HEADSETの主なスペック
- ヘッドフォン形式:密閉ダイナミック型
- スピーカードライバー:口径50mm
- ヘッドフォン部インピーダンス:24Ω±15%
- ヘッドフォン部感度:97dB±3dB
- 再生周波数帯域:10Hz〜20kHz
- マイクタイプ:コンデンサ型
- マイク部インピーダンス:2.2kΩ以下
- 入力周波数特性(正面):30Hz〜16kHz
- マイク部感度:-64dB±3dB AT 1 KHz(0dB=1V/u bar)RL:2.2k
- 重量:約260g(ヘッドフォン部のみ)
- 付属品:ヘッドセットケーブル(約3m長,ミニピン×1),ヘッドフォンケーブル(約3m長,ミニピン×2),6.3mm径変換コネクタ,交換用マイクスポンジ,説明書,保証書
DHARMAPOINTブランドの立ち上げから約5か月半。デビュー作となったマウスの発売からは3か月強で,次の製品が発表されたわけで,新たなゲーマー向けブランドは,順調に足場を固めているといってよさそうである。その形状や仕様からして期待できそうなDHARMA TACTICAL KEYBOARDと,貴重な密閉型仕様のヘッドセットとなるDHARMA TACTICAL HEADSETだけに,約3週間後となる発売日を楽しみに待ちたいところだ。