プレイレポート
「Wizardry Online」上位職「サムライ」「ビショップ」先行プレイレポート。「ディメント褒章(1日)」がもらえるコードにも注目
またこのアップデートでは,最大6人パーティで攻略できるダンジョンおよび新モンスターも追加される。今回,それらの内容を実装に先駆けて体験できたので,インプレッションを交えて紹介していこう。
なお今回,アップデートの実施を記念して,ゲームポットが4Gamer読者用のプレゼントを用意してくれた。2013年2月23日0:00〜3月31日23:59までの期間中,港町イルファーロ「永遠の海原へと続く港」(H-4)にいるNPC「シリアルコード受付 セッツーノ」に話しかけ,シリアルコード「SAMURAIANDBISHOP」を入力してみよう。するとゲーム内のメールによって,アイテム「ディメント褒章(1日)」が送付される。効果帰還は1日分だが,通常のディメント褒章と同様の効果(獲得経験値量や全ステータスの上昇など)があるので,プレイ時間が多めに取れそうなタイミングで,ぜひ活用してほしい。
また,2013年2月26日(火)メンテナンス後〜4月9日(火)メンテナンス開始までの期間,休眠復帰キャンペーンも行われるそうなので,上位職の実装を機にWizardry Onlineへの復帰を考えている人は,そちらもお見逃しなく。
●4Gamer限定プレゼントキャンペーン
対象者:本プレイレポートを読んだ方
配布アイテム:ディメント褒章(1日)
シリアル:SAMURAIANDBISHOP
実施期間:2013年2月23日(土)0:00〜2013年3月31日23:59
アイテム受取方法:港町イルファーロ「永遠の海原へと続く港」(H-4)に存在するNPC「シリアルコード受付 セッツーノ」に話しかけ、該当のシリアルを入力することで、ゲーム内の「メール」によってアイテムが送付されます。
●休眠復帰キャンペーン(仮)
対象者:
(1)過去に「Wizardry Online」に登録された方のうち、2013年1月1日以降、一度もログインしていない方
(2)過去に「Wizardry Online」に登録された方のうち、2013年2月1日以降、一度もログインしていない方
配布アイテム:
(1)ディメント褒章(30日)、忘却の遺産、経験会得の秘伝書×5
(2)ディメント褒章(7日)、経験会得の秘伝書×5
実施期間:2013年2月26日(火)メンテナンス後〜2013年4月9日(火)メンテナンス開始予定
「Wizardry Online」公式サイト
属性攻撃と多段スキル,そして魔法攻撃で敵を圧倒する「サムライ」
転職条件となるステータスは,STR15 / VIT14 / AGI10 / INT11 / PIE10,アライメントは秩序または中立となる。
構え切替は,3回まで連続攻撃可能な手数重視の構えと,威力重視の構えの2種類。なお,抜刀時は移動速度が遅くなるため,基本的には納刀状態で移動し,バトルごとに刀を抜くことになるだろう。そうなると居合(抜刀術)が可能かどうか気になるところかもしれないが,残念ながら今のところはできないそうだ。
手数重視の構え。ここから3連続の通常攻撃ができる |
威力重視の構え。強敵相手に多用することになりそうだ |
スキルツリーは「ソードダンサー」「ブラックアーティスト」の2系統。そのうち「ソードダンサー」には,サムライ専用武器「刀」を用いたスキルが用意されている。スキルは最大3段階のコンボを前提とした構成で,1段階目のスキルは「突」または「斬」属性による攻撃,2段階目のスキルでは魔法属性の付与ができる。そしてコンボの3段階目では,物理防御力低下やスタン効果付与,自身のOD回復効果を持つ3種類のスキルが使える。
サムライのスキルツリー |
コンボを決めたときの連続エフェクトにも注目 |
スキル「縮地」。対人プレイで活躍しそうだ |
ただし,安易に縮地を使うと,サムライだけ突出してしまい,パーティから孤立する可能性もある。敵が密集しているところに一人で飛び込み,袋叩きにあうことも考えられるので,使いどころには気をつけたい。
もう一つのスキルツリー「ブラックアーティスト」では,メイジの覚える中級程度までの攻撃魔法を習得できる。
以上をまとめると,サムライの役割は,戦闘の局面に応じて,構えとコンボを使い分けながら,切れ目のない攻撃でダメージを与えることである。実際に操作した印象では,ファイターとメイジの単純な上位職と言うよりも,むしろパーティプレイに幅をもたらす,まったく新しいクラスと捉えたほうがいいように感じた。防御力の低さから被ダメージが大きくなりがちなので,サムライの高い攻撃力を生かすには,盾となるファイターとの連携と,後衛のサポートが必須と言える。
攻撃魔法/回復魔法に加え,アイテム鑑定,帰還とマルチに活躍する「ビショップ」
ビショップの2系統のスキルツリーのうち,「ソーマタージ」では,「ニュークリアブラスト」やその他一部のスキルを除き,メイジ魔法をほぼ習得できる。ビショップ固有の魔法では「マルチアロー」があるが,これは同時に2つの属性を備え,かつ威力もメイジの各属性のアローより優れるという特徴を持つ。その半面,詠唱時間とクールタイムの双方が長めとなっているので,連続発動できるメイジのアローのほうが使い勝手のいい局面も少なくない。
またビショップは,魔法攻撃力のパッシブスキルを習得できないので,継承スキルを利用しないと,メイジほどのダメージを出すのは難しくなっている。
スキル「マルチアロー(火+水))」 |
スキル「マルチアロー(地+風))」 |
「司教専用鑑定眼」を作り出すスキル「メイク鑑定眼」。クールタイムが長めなので,冒険の合間に1個ずつ作ることになるだろう |
その一方で,セオロジーにはビショップ独自のスキルがいくつかある。その一つが,パーティ全体の未鑑定アイテムを,失敗することなく鑑定できるスキル「範囲鑑定」だ。これを行うためには,あらかじめ規定数の「司教専用鑑定眼」を,スキル「メイク鑑定眼」で作っておく必要があるが,ゲーム内通貨や有料アイテムを使わずとも鑑定できるのはうれしいところだ。
そのほかビショップ固有のスキルとして,ダンジョンからリスクなしに街へとパーティを帰還させるスキルや,低確率で敵の攻撃魔法を無効化するスキルなども,セオロジーに含まれている。
面白いのは,パーティを加護するスキル「ホープ」で,発動するとランダムで,さまざまな効果が一定時間パーティに付与される。たとえばプラスの効果では,獲得できる経験値の増加,HPの定率増加などがある。逆にマイナス効果では,ビショップ本人がその場で即死してしまう場合もある。
ダンジョン探索やレベリングの傍らであれば,積極的に加護を狙っていきたいところだが,強敵の密集地帯やボスとの戦闘中での使用には要注意。リスクを考慮したうえで,タイミングを見計らいつつ使用したいすきるだ。
パーティ加護スキル「ホープ」。ランダムでパーティに加護効果をもたらす |
「ホープ」は失敗することもあり,このケースでは10秒間石化してしまった |
ビショップは,メイジとプリースト双方の魔法を習得できるので,戦闘では,パーティの攻撃力が足りなければメイジとともに攻撃,プリーストによる回復が追いつかないようであれば支援と,局面に応じて役割を変えられる。しかし,いずれも最上位の魔法が使えない点で,どうしても器用貧乏な感は否めない。
むしろ鑑定スキルや帰還スキルを含めて,冒険全体をサポートする役割と定義づけるのであれば,パーティに一人,ぜひいてほしい存在だろう。
6人向けのダンジョンがついに登場。その第1弾は,ちょっぴり大人向け?
同タイトル初の6人パーティ向けダンジョンは,その名も「愛欲と淫虐の館」。その名称といい,オープニングから登場するサッキュバス「アイリーン」といい,いろいろ想像の膨らむダンジョンだが,ストーリーはぜひ各自の目で確認してほしい。
ダンジョンは,地下1階〜地上2階までの3階層が,一つのマップで構成されている。したがって,階層の行き来にはローディングが発生せず,実際に階段を上ったり降りたりすることとなる。
またこのダンジョンは,6人パーティでの戦闘を楽しめるよう,部屋や通路が広めに設計されており,「さあ,戦ってください」と言わんばかりに敵が配置されている。そのため,既存のダンジョンと比べると,“迷宮を探索する”という感じにはならないのだが,そこは「Wizardry Online」,意地の悪いギミックがそこかしこに仕掛けてあるので,常に慎重さを要求される。
また,余裕があれば,ぜひじっくり見てほしいのが,書庫や食堂室に配置されたオブジェクトの作り込まれたディテールだ。2012年末に掲載したインタビューでは,今後ストーリーにクトゥルフ神話の要素が加わるとのことだったが,いかにもその舞台としてふさわしい洋館……という雰囲気に仕上がっているのではないだろうか。
なお,一部の部屋にはレベル制限が課されており,決戦場も中級プレイヤー向けと上級プレイヤー向けが用意されるとのことだ。
このダンジョンに配置される新モンスターも何体か紹介しておこう。まず「サッキュバス」は,ご存じの読者も多いと思うが,女性型の悪魔である。悪魔族なので魔法抵抗力を持ち,また自身も魔法を使って攻撃を仕掛けてくる。サッキュバスの攻撃の中でも特徴的なのは,「魅了」と「脱衣」。ともすれば,よからぬ妄想を呼ぶ名称だが,前者はプレイヤーのODをゼロにしてしまい,後者はプレイヤーの装備を武器も含めて外してしまうという,なかなか厄介な攻撃である。
「サッキュバス」。頑張っても見えない |
エフェクトから分かるかもしれないが,これが「サッキュバス」の「魅了」だ |
「ワーウルフ」は,いわゆる狼男で,攻撃力と素早さを兼ね備えた難敵だ。中には,群れを統べるワーウルフもいるという。
そして「アルプ」は,可愛らしい猫型の低級悪魔だが,見た目に反してプレイヤーに敵対的だ。特殊攻撃「ドリーミン」を放ってくるので,眠らされないよう注意したい。
「ワーウルフ」は,集団で配置されていることもあるので要注意 |
「アルプ」。可愛い見た目と動きで,意地の悪い攻撃を放つ |
さて,以上が今回のアップデートの主だった内容となる。注目が集まるのは,何と言ってもサムライとビショップだろうが,時間がかかっただけあって,既存職との差別化がバッチリ図られており,満を持しての実装という印象である。
ちなみに,残る2つの上位職に関しては,そう遠くないうちに実装予定などを発表できるとのことなので,それまでの間,新ダンジョンの攻略や,サムライとビショップでのプレイを存分に楽しむといいのではないだろうか。
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