広大で独創的な世界を実現。ArenaNet，「Guild Wars 2」の中心となるLion's Archの街を紹介したムービーを公開

　ArenaNetが開発を進めるファンタジーMMORPG，「Guild Wars 2」の新しいムービーが公開された。ゲーム世界の中心となると思われるLion's Archという街を紹介したもので，廃船となった巨大なガレオン船を利用した，ちょっと海賊の隠れ家を思わせる，ごちゃごちゃとした雰囲気の独特の景観が確認できる。

「Guild Wars 2」公式サイト

　2007年夏，前作「Guild Wars」の拡張パック「Guild Wars: Eye of the North」と同時に制作が発表されたGuild Wars 2だが，詳細が明らかになってきたのは昨年（2010年）頃からだ。
　本作はArena.netが独自開発したグラフィックスエンジンを利用し，前作の“The Destroyer”が英雄達の手によって葬り去られてから250年後のTyria世界を描くものになった。たび重なる戦禍によってドワーフ族は滅び，ヒューマンの人口も大いに減ってしまったため，そのニッチを狙うほかの種族が台頭し，世界は混沌に陥っている。プレイヤーは，自分の選んだ種族の繁栄を目指しながら，大地の下で息を吹き返しつつあるElder Dragonの来襲に備えることになるという。


　ArenaNetのコンテンツデザイナーであるMatthew Medina氏が公式ブログに書き込んだエントリーによれば，Tyria世界で種族間の反目が高まる中，Lion's Archは特定の種族が大勢を占めることなく発展した都市であるとのこと。この街では，それぞれの種族が生産や交易，もしくはギルド間の対話などを行うユニバーサルな場所というわけだ。

　ムービーと共に公開されたエリアマップを見ると，Lion's Archが非常に大きな都市であることが分かる。これほど広大な街にもかかわらず，ムービーにもあるように細部まで緻密に描き込まれ，またNPCらしき子供の集団が走り回るといった演出が施されることで，生き生きとした魅力的な世界になっている。


　Guild Wars 2は，近日中にαテストが開始されることがアナウンスされており，公式には発表されていないものの，このまま順調に開発が進めば，2012年内には正式サービスが開始されそうだ。制作発表からすでに5年を経ているが，Tyriaの美しさに驚嘆しながら冒険できる日は，そう遠くないだろう。