ニュース
アクティビジョン,ETQWの日本語マニュアル付き英語版を11月9日に発売
今さらながらだが,ETQWはロンドンのSplash Damageが開発したマルチプレイをメインとするFPS。2065年,突如地球に来襲した異星人,Strogg(ストログ)と地球衛軍GDFとの戦いをテーマにした作品だ。Quakeシリーズといえばテキサスのid Softwareだが,今回同社は監修という立場で開発に携わっており,id Softwareの誇るカリスマプログラマー,John Carmack(ジョン・カーマック)氏がDOOM 3の描画エンジンを改良して作り上げたMega Textureテクノロジーが大きな特徴の一つ。これは,地表のテクスチャをタイル状に配置する代わりに一枚の巨大なテクスチャを使用する技術で,近景から遠景までを一挙に描くことが可能となり,オープンフィールドでの戦いをよりリアルなものにする。
ETQWのベースともいえる「Enemy Territory」は,2001年に発売された「Return to Castle Wolfenstein」の続編としてSplash Damageが開発していたゲームだったが,いろいろな理由からキャンセルされ,結局無料配布されることになった第二次世界大戦モノのマルチプレイFPSだ。プロのスタジオが予算を費やして開発した無料タイトルということもあり,日本でも人気が高くプレイヤーも多い。単純な撃ち合いではなく,攻守がはっきり分かれた独特のルールを持ち,白熱したチーム戦が楽しめる。ETQWは,そのEnemy Territoryのルールを基本にして作られているのだ。
したがって,このETQWはQuakeシリーズの世界観,DOOM 3の描画エンジン,そしてEnemy Territoryのルールという,id Softwareを現在のid Softwareたらしめた三つの大きな流れが一つに集まったタイトルであるといえ,同時にまたid Softwareの試金石でもあるだろう。これまで,DOOM 3,Quake 4という人気シリーズの続編をリリースしてきた同社だが,最近メガヒットに恵まれていないのも事実。自らは監修の立場とはいえ,ETQWの成功/不成功は同社の方向性を占うものとなるはずだ。
……って,なんだか話が変な方向に行っちゃったけど,ともあれ,すでに輸入版が数多く出回り,しかもValveのデジタル配信システム”Steam”での販売も開始されてしまったので,ちょっと今さら感がなきにしもあらずとはいえ,英語ということで尻込みしていた人はぜひ11月9日を楽しみに待とう。
- 関連タイトル:
エネミー・テリトリー クエイク・ウォーズ 英語版日本語マニュアル付
- この記事のURL:
キーワード
(C)2005 Id Software, Inc. All rights reserved. Distributed by Activision Publishing, Inc. under license. Enemy Territory: Quake Wars(TM)is a trademark and ID(R)is a registered trademark of Id Software, Inc. and/or some other countries. Activision is a registered trademark of Activision Publishing, Inc. The ratings icon is a registered trademark of the Entertainment Software Association. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.