プレイレポート
「グラナド・エスパダ」短時間でもソロでも楽しめるリニューアル内容とGE世界の根幹に迫るストーリーが展開する「アルモニア」先行プレイレポート
今回,4Gamerでは,具体的なリニューアル項目を実装に先駆けて確認してきたので,さっそく紹介していこう。
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装備の強化と製造やFeso入手量の見直しでプレイの短時間化と高価値化を図る
合わせて,「消失防止剤」の適用グレードも変更される。マスター消失防止剤は最上位武器専用となり,ストラタデビルシリーズには1段階下のエキスパート消失防止剤を適用できるようになる。
こうした緩和により,最上位以外の装備の強化に必要なアイテムの収集に掛かる時間が大幅に短縮され,1日1段階ずつ強化することも夢ではなくなるという。結果として,ゲーム内では,上位武器よりも,等級こそ低いが+7や+8など強化値の高い下位武器のほうが高い性能を誇るというケースが生じやすくなる。
実際のプレイでは,十分に強化した下位武器を使いつつ,時間をかけて上位武器の入手および強化を目指すという選択肢が生まれるのである。
そこで今回のリニューアルでは,ゲーム序盤で+7以上の強化値が付与された装備をドロップするように変更され,かつエンチャントで有用なオプションを付加しやすくなる。クレセメント装備よりも強力な装備をドロップする確率もかなり高いとのことで,見た目に飽きたら次々に取り替えていっても困らないくらいになるという。
装備の製造には,インフィニティアップデートに引き続きメスが入れられ,武器には最低でも+5,最大で+9の強化値が付与されるようになる。一方,防具は従来どおり+1から+8の強化値が付与されるが,全体に高い値が付きやすくなる。すなわち,短時間で強力な装備を入手しやすくなるというわけである。
今回のリニューアルでは,単なる短時間化だけでなく,ゲームプレイの価値を高めることを目的とした改修もなされる。具体的にはゲーム内通貨Fesoに換金可能なアイテム「ムーンストーン」などが,ミッションでもフィールドでも,これまで以上に入手しやすくなる。おおよその目安としては,1日1時間のプレイでも,数百万Fesoが手に入るそうだ。
さらに5月21日には,「Fesoショップ」の商品として,簡易ルーレット「Fesoボックス」(仮)が追加される。Fesoボックスは,ランダムでさまざまなアイテムを入手できるというものだが,その中には実装直後の最新キャラのカードも含まれるという。もちろん,キャラカードが出る確率は決して高くないが,Fesoボックスは100万Feso程度での販売を検討中とのことで,1日数個は入手できる計算となるという。特定のミッションをクリアしなくとも,短時間で新キャラを入手できるチャンスができるのはうれしいところである。なおFesoボックスは毎月内容の異なるものをリリースしていく予定とのこと。
また,5月14日以降,既存のフィールドボスやミッションボスがドロップするアイテムのリニューアルが予定されている。正直なところ,数年前に実装されたフィールドボスは,討伐してもたいした報酬が得られないという理由から,放置されてしまうケースも多い昨今だったが,このリニューアルにより,現在の水準に照らし合わせたレアアイテムをドロップするようになるという。どのフィールドボスの討伐報酬に修正が加えられたかは,都度アナウンスされる。
ちなみにフィールドボスの強さは変更がないとのことなので,攻略法を習得しているプレイヤーなら短時間で高い報酬を得られるだろう。
既存ミッションの調整と専用コンテンツの追加でソロプレイが充実
また,街ごとに周辺のフィールドに見合った強さの装備が販売されるようになる。これらの装備は,従来だとミッション報酬としてしか入手できなかった──つまり基本的にはパーティプレイでしか入手できなかったが,今後はソロプレイでも比較的手に入れやすくなる。
関連して2014年4月からは,コインブラやエラクといった街では,同様にミッション報酬だったアクセサリが販売されている。これらを活用して,よりソロプレイに幅を持たせたいところだ。
ゆくゆくは,ほかのソロ専用コンテンツも,このマップに集約していく予定だという。
まったく新しいソロ専用コンテンツとしては,「インフィニット チャレンジ」が実装される。これはラウンド制となっており,出現するボスを制限時間5分以内に倒すと,次のラウンドへの道が開けるという内容で,どこまで行けるか挑戦するというもの。マップとボスの種類はランダムに決定されるが,基本的には先のラウンドに進むほど強力なボスが登場する。ちなみに現時点で運営チームの社内テストでは50数ラウンドまで確認したとのことである。
このコンテンツにチャレンジできるのは1日最大5回で,ドロップアイテムやルーレットの報酬は消失防止剤各種をはじめ,悪くないものになっているという。当然,先のラウンドほど報酬の内容は向上していく。「こんなものまで!」という報酬もあるとのことなので,ぜひ実際にプレイして確認してほしい。
なお,どのプレイヤーがどこまで進んだかを競うランキングのような仕組みは,すぐには実装する予定はないとのこと。
「グラナド・エスパダ」の根幹に迫る「アルモニア」のストーリー
見事,飛空挺の導入に成功すると,晴れてアルモニアに移動可能となる。アルモニアは,近代化されていたブリスティアから一転し,より古い中世ヨーロッパといった雰囲気で,建造物にもいかにもファンタジーRPGという趣が漂っている。
アルモニアは神聖市国と謳われているとおり宗教色の強い国家で,その象徴となる「大聖堂」は,スケールが大きい一方で,ステンドグラスをはじめとする装飾品などの一つ一つに,細かな作り込みがなされている。またNPCの装備も剣や甲冑といった,いわゆる剣と魔法の世界を思わせる。
アルモニアのストーリーは,GE世界の根幹に関わっている。ブリスティアのストーリーは,GE世界の社会的な情勢を反映するものだったが,アルモニアでは世界の成り立ちそのものに関わる展開になるとのことで,その設定はプレイヤーには直接見せない部分も含めて膨大な量になっているという。その内容はぜひプレイして確認してほしいが,ローカライズを担当するスタッフも「相当面白いストーリー」と太鼓判を押しているそうだ。
アルモニアの街を出てすぐのフィールド「ラティーナ」では,「深淵の力」に毒されたオオカミとクマのモンスターがプレイヤーに襲いかかってくる。とくにフィールド上に数体現れる大型のモンスターをよく見ると,深淵の力によって異形化している様子がよく分かる。
またアルモニアのフィールド上では,深淵の力によりプレイヤーの能力を下げるデバフ「堕落」が掛けられてしまう。堕落は,フィールドにいる時間の長さに応じてレベルが上がっていき,そのぶんプレイヤーの能力が下がる比率も大きくなる。堕落のレベルを下げるためには,大聖堂で販売されているアイテム「アルモニア聖水」を使用するか,深淵の力が及ばない街の中で時間が経過するのを待たなければならない。アルモニアで活動する際には,堕落対策は必須となるとのこと。
大聖堂の地下には,フィールド「アポスタデロ」がある。このフィールドは,深淵の力に毒された悪しき者達と戦うアルモニアの騎士達が駐屯している。周囲を見渡すと,水面下には沈んだ廃屋があったりと,過去にここで何が起きたのかを想像させるような部分も用意されている。
アポスタデロの先には,実際にモンスターと戦うこととなるフィールド「エンセルラル」がある。このフィールドの敵は人型となっているが,よく見るとアルモニアの十字架を身に着けていたりと,何やら深い背景があることを匂わせる。
また,エンセルラルの敵は,新たに実装される装備の素材をドロップするので,最上級プレイヤーは当面このマップに駐留することとなるだろう。
エンセルラルに登場するフィールドボスは2体。このうち「アビス・ソロウ」は,「GE史上最悪」を謳っており,これまでのボスではありえないようなギミックを持っている。これを発動されると,あらゆる意味で面倒くさい事態となる。したがってアビス・ソロウの攻略には,なんらかの対策が重要となるだろう。
その点を除いても,アビス・ソロウは現時点における最上位のフィールドボスと位置付けられているため,回復アイテムや装備を充実させ,多くの仲間を集めて攻略したいところだ。
今回のアップデートでは,新たにキャラクターのレベルキャップが開放され,新たに「ハイマスター」クラスが導入される。ハイマスタークラスへの昇級は,マスタークラスのレベル10で100%に到達しているキャラクターのみ可能。関連クエストは,大聖堂の大司教から受託できる。
昇級に必要なアイテム「サラの涙」は上位ミッション報酬として提供されるほか,「善行の証」150個と交換可能だ。善行の証は,エンセルラルのモンスターがドロップするほか,ミッションや反復クエストの報酬として入手できる。基本的には,数日のプレイで必要な量が入手できる設定となっているとのことだ。
合わせてハイマスター専用の装備も登場する。今回は,すべての武器系列(攻撃等級37)と,法衣系列の防具「サント・デ・ブラン」(防御等級35)が実装される。無論,ほかの系列の防具も順次実装予定だ。
また,新キャラクター「シリウス」は,アルモニアの聖騎士という設定で,ストーリーの進行に伴って編入可能となる。彼の専用スタンス「ホーリーシールダー」は,盾を使ったタンク向きの性能だが,防御だけでなく攻撃力もある優秀なスタンスだ。ただし,ファイターの「プロヴォーク」のように敵のヘイトを一気に集めるようなスキルはない。したがって攻撃スキルを頻繁に使用して,敵のヘイトを高めながら戦うプレイスタイルが必要となる。
以上が,今回のアップデートの概要となる。まとめると,今回はプレイの短時間化と,一人で遊べるコンテンツの充実を図ったことにより,これまで以上に手軽なゲームとなるよう転換を行い,さらにストーリーでは世界観の原点となる部分を描いていく。ずっとプレイを続けている現役プレイヤーや,アルモニア関連の記事を読んで新規に始めてみようと考える人はもちろんのこと,事情によりプレイを休眠している人達にも訴えかける内容になっているのではないだろうか。
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