プレイレポート
舞台は新大陸から絶海の孤島へ! 「グラナド・エスパダ ルネッサンス」大型アップデート「悪魔島 ヴァイロン」を先行体験してきた
新エリア「ヴァイロン島」は旧大陸領と新大陸をつなぐ島
ヴァイロン島は,旧大陸ベスパニョーラと新大陸グラナド・エスパダの間に位置する絶海の孤島だ。島は旧大陸の領地であり,新大陸が発見されるまでは“最果ての地”と呼ばれていた。その位置から,現在では旧大陸と新大陸を繋ぐ中継地点として栄えている。
島にある都市「ヴァイロン」はコインブラよりも大きな港と,島の斜面に作られた美しい街並みを特徴としている。その景観は,眼前に広がる青い海,そして青い空と合わせて非常に美しい。
島の中心部には,旧大陸の有力貴族であったフェロメ家が建立した「フェロメ城」がある。この城は,フェロメ家が100年以上前に没落したために長らく放置されており,その不気味な雰囲気から,ヴァイロンでは「ルシフェル城」という通称で呼ばれてきた。さらに数年前,旧大陸のとある貴族が城を買い取ってからは,周囲の森に奇怪な姿の化け物がしばしば目撃されるようになっている。
ヴァイロン島の住民は旧大陸の流れを汲んでいるため,,新大陸の開拓民であるプレイヤー達を拒絶する傾向にある。今回,プレイヤーは,宿敵「モントロ子爵」の足跡を追って島にやってくるわけだが,島民の非協力的な態度により,調査はなかなか進展しない。街にいる「錬金術師 ベロニフ」や「ドミニオン男爵夫人」といったNPCのセリフからは,開拓民を見下している様子がありありと感じ取れる。さらに新メインクエスト序盤の中心人物「総司令官 ファレル」にいたっては,森に入ってルシフェル城を調査しようとするプレイヤーに賄賂を要求してくる始末だ。
なおファレルに賄賂を渡す際には,有料アイテムを必要とする方法と,無料で進行する方法のいずれかを選択できる。選択後の進行は若干異なるが,無料を選んだからといって無闇に手間が掛かるようなことはないので安心してほしい。
ドミニオン男爵夫人 |
錬金術師 ベロニフ |
副官 リオネル |
総司令官 ファレル |
イケメンキャスト「レイヴン」,赤毛の女剣士と謎めいた新キャラが続々登場
レイヴンは,2008年のオフラインイベントで寄せられた女性プレイヤーからの要望に基づく,GE Rにこれまでいなかったタイプのイケメンキャラである。参考までに書いておくと,かつて男性スカウトがそうだったように,「どうもヒゲが気に入らない」という意見が多いようなら,ヒゲなしのレイヴンが生まれるかもしれない。
レイヴンの能力は以下の通り。
・ステータス:
力 70/敏捷 70/体力 60/技術 70/知能 30/権威 30
発動するたびに「近接攻撃特化」「射撃攻撃特化」のバフ効果を任意に切り替えることができる
・専用スタンス「クロイスメント」
細剣と拳銃を使うスタンス
ルシフェル城に至るまでのフィールドは,「夕暮れの森」「血霧の森」「カラスの森」の3つに分かれている。いずれも人間の成れの果てを思わせる異形の化け物がうろついておりおり,奥に進むほど周囲は暗くなっていく。
先ほどのレイヴンのケース同様,カラスの森に初めて踏み込んだ場合は,ミッションが始まり,女剣士と対決することになる。ちなみにこの女剣士の正体は,これまでずっとGE Rをプレイしてきたような人なら聞いたことがある名前のはずとのこと。
女剣士を再び撃退すると,ルシフェル城はすぐそこである。今回のアップデートでは,ここまでしかプレイできないのだが,次回アップデートでは,このあと深夜のルシフェル城にて何者かがプレイヤーを待ち受けているというわけだ。
高レベルプレイヤー向けのミッションおよび党ミッションも追加
カラスの森のミッション「紋様の呪いの解除」は,これまで編入可能キャストとして登場した30名以上のNPC達に呪いがかかり,敵としてプレイヤーの前に立ち塞がるという内容。1回あたり,3〜10人のプレイヤーが参加可能で,敵キャラはランダムで5体ずつ登場する。敵キャラはレベルが高いだけでなく,AIがかなり賢くなっており,かつて編入クエストなどで戦ったときとは比較にならないほど強くなっている。気を抜いていると思わぬ苦戦を強いられるので,最初から本気を出して戦うことをオススメする。
なお,このミッションは一度クリアするごとに難度が上昇し,その分,報酬のグレードも上昇する。参加プレイヤー間でクリア回数が異なる場合は,全員の平均クリア回数に相当する難度に設定されるとのこと。
血霧の森のミッション「失われた栄光の時」は,出現するボスモンスターを順次討伐していくという内容で,最大12人のプレイヤーが参加可能。それぞれのボスは異なる特徴を持っており,「キングリーパー」は一定のダメージを与えると多数に分裂する。「キンググルトニー」は,同じく一定のダメージを与えると無抵抗になる代わりに50秒のカウントダウンが始まる。そのカウントが終ってしまうと,キンググルトニーが怒りを解放し,パワーアップして反撃を開始するので,それまでに討伐を完了させておきたい。そして「キングシザー」は雄叫びを発し,プレイヤーの動きを封じる。
上記の3体を見事討伐すると,最終ボス「ブラッドサーベル」の登場だ。3体のボスに封印されていた「ヴァイロンナイト」とともに力を合わせてブラッドサーベルを討伐しよう。
党ミッションでは,党のメンバーとの協力プレイを楽しめる。ミッション「狂気の牧場」は,牧場を襲うグレーウルフから牛を守り,その一方で遠隔地にいるボスオオカミを討伐するという内容。すなわち牛の護衛組と,ボスを攻撃する組の二手に分かれて行動する必要がある。なおグレーウルフを撃退し続けたり,マップ上のコロニーを破壊したりするとボスオオカミを弱体化できる。いずれにしても,党内で誰が何をやるのかきちんと役割分担すれば,それだけ有利になるというわけである。
もう一つの党ミッション「夕暮れの森の呪い」は,12組のボスモンスターと最終ボスを順次討伐していくという内容。ボスそれぞれの討伐はそれなりに厳しいけれども,ぶっちゃけ道なりに進んで行くだけなので内容的に難しいところはない……と思ったら,最終ボス手前の12組目のボスがかなり意地悪な仕様だった。ここでは2体一組のボスが登場するのだが,片方の体力を大きく残したままだと,もう片方を倒しても即座に復活してしまうのだ。つまり,両方の体力を均等に減らしながら,ほぼ同時にとどめを刺さないと討伐できないというわけである。とはいえ,復活するのは最大10回までなので,どうしても同時に倒せない場合は復活しなくなるまで討伐し続けるのも一つの手ではある。
既存コンテンツの調整・変更もなされ,さらに遊びやすい内容となった
そのほか,キャストごとのストーリーの続きも展開されていく。今回は,人気の高いアデリーナの過去に迫るクエストを確認できた。
これまで出ていた「性能はいいけれども形が気に入らない」といったような不満も,このシステムで大方解消されるのではないだろうか。
さらにオーシュにはワールドクロスPvPで得たPvPポイントを使ってアイテムを購入できる「WorldPvP商店」も実装される。
「バトルコロシアム」は協力プレイを促すPvEエリアに変更され,24時間いつでも入場可能となる。一定数のモンスターを倒すとボスモンスターが出現,さらに一定数のボスモンスターを倒すと「格闘王」が登場するという仕様となる。
現状,最高クラスのダンジョンとなる「オクルタフォートレス」は,アイテムやキャストといった必須条件が撤廃される。合わせてダンジョン内部のトラップも除去され,レベリングや装備収集がやりやすくなる。
魔性のオクルタ |
バトルコロシアム |
なお,今後数回は,この島を舞台としたアップデートが続く模様。一連のアップデートの最後では,ついにモントロ子爵との因縁に決着が見られるとのことなので,2011年もGE Rの展開から目が離せなくなりそうだ。
「グラナド・エスパダ ルネッサンス」公式サイト
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グラナド・エスパダ
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