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  • 発売日:2005/06/16
  • 価格:Starter Pack 2300円,月額1554円(税別)〜
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EverQuest II
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Void Storms&新Runnyeyeを一足先に体験。「EverQuest II」次期アップデート「GU46」プレビューツアーレポート
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印刷2008/06/13 19:31

プレイレポート

Void Storms&新Runnyeyeを一足先に体験。「EverQuest II」次期アップデート「GU46」プレビューツアーレポート

画像集#002のサムネイル/Void Storms&新Runnyeyeを一足先に体験。「EverQuest II」次期アップデート「GU46」プレビューツアーレポート
 「EverQuest II」(以下,EQ2)日本語版のサービスは,開発/運営元であるSony Online Entertainment自身の手によって,現在もしっかりと継続されている。現在のEQ2日本語版サービスでは,翻訳の品質管理が“良い意味で”緩やかなので,内容の日本語化が非常に早く(というかタイムラグはまったくなく),英語版と同じタイミングでパッチや拡張パックがリリースされる,という直営ならではの特徴がある。
 また,日本語で楽しめるほかのMMORPGと比較した場合,「プレイヤーの年齢層が高いので落ち着いてコミュニケーションが楽しめる」「ファーマーなどRMTがらみのキャラクターをまったく見かけないのでリラックスしてプレイができる」といったことも特徴となっており,そのあたりに惹かれてEQ2を遊んでいるプレイヤーも少なくないと思われる。

画像集#001のサムネイル/Void Storms&新Runnyeyeを一足先に体験。「EverQuest II」次期アップデート「GU46」プレビューツアーレポート
 一方で,WebMoneyによる支払いシステムが長い間故障したままだったり,局所的に重度のラグが発生したりといった問題も抱えているようだが,おおむね良い雰囲気で運営は行われている。これは昨年(2007年)11月の拡張パック「EverQuest II: Rise of Kunark」リリースのタイミングで久しぶりにアカウントをアクティブにして,それ以降実際にプレイをしてきた筆者の実感でもある。

 さて,そんなEQ2のテストサーバーにおいて,先日,次の大型アップデートのプレビューツアーが行われた。ここではそのレポートをお届けする。
 今回のツアーは近日中(2008年6月18日予定)に行われる大規模なアップデート「Game Update 46」(以下,GU46)における二つのフィーチャー,「Storms on the Horizon」のイベントと,追加されるダンジョン「Runnyeye: The Gathering」を紹介するものだった。


期間限定のライブイベント

「Storms on the Horizon」


 「Storms on the Horizon」は期間限定のライブイベントだ。GU46の実装によって,EQ2の世界各地にはVoid Stormsと呼ばれる真っ黒な雷雲のようなオブジェクトが配置される。突如現れたこれらVoid Stormsは,やがて来る大きな変化の前触れだと考えられており,フリーポートおよびケイノスの研究機関は調査を始めている。プレイヤーは彼らからの依頼を受けて,ノーラス各地でさまざまな秘密を解き明かすことになる……というのがライブイベントの筋書きだ。

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 このイベントではゲーム内の24ゾーンに,合計133個のVoid Stormsが現れる。プレイヤーはクエストを受けてこのVoid Stormsに接近し,その調査を行うことになる。クエストを持った状態でオブジェクトに対して何かインタラクトをすると,イベントのテーマでもあるVoid(虚無)関係のMobが現れるのでそれを倒す……という内容になるようだ。クエストの難度は“ソロでも不可能ではないがかなり難しく,グループで挑戦するのが望ましい”といったあたりに設定される。ちなみにVoid系のMobはこれまでのEQ2にも存在しており,その中には「Shadowed Man」も含まれている。「Shadowed Man」は透明人間のようなMobとしてオリジナルEQにも存在していた。

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 このような期間限定のイベントは,これまでにもハロウィンやホリデーシーズン(クリスマス)に行われてきたが,今回のイベントにはそれらとは少し違った特徴があるという。
 まずこのVoid Stormsのクエストは,すべてのレベルのプレイヤーが楽しめるよう,スケーラブルに設計されているらしい。だから“レベルが足りなくて楽しめない”というケースは発生せず,初心者プレイヤーでも十分に楽しめるようになっている。
 また,イベントクエストは繰り返し受けられる仕組みだ。クエスト報酬として非常に多くのアイテムが用意されているとのことで,何回も繰り返すことで多くの,あるいはよりよいアイテムが入手できる。具体的には,新称号や性能の良い武器,新ペットなどのほか,アピアランス・スロット(キャラクターの“見た目”用の装備スロット)に入れて楽しむものもあるという。

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 ツアーにおいて質疑に応じてくれたのは,このイベントのデザイナーNathan 'Kaitheel' McCall氏。彼によれば,これらのスケーラブル&リピータブルな仕組みは,これまでに行ってきたイベントに関して公式フォーラムに寄せられた,プレイヤーからの意見を大いに採り入れてデザインしたものだという。報酬については「努力に見合うもの」になるように気を配ったとのことである。


開発中の新拡張パックとVoid Stormsとの関連は?


画像集#008のサムネイル/Void Storms&新Runnyeyeを一足先に体験。「EverQuest II」次期アップデート「GU46」プレビューツアーレポート
 一方,このVoid Stormsイベントは,現在開発中のEQ2の新作拡張パックのストーリーにも関連しているという。今後数回にわたるゲームアップデートによって,そのあたりのロアが次々と公開されていき,拡張パックの正式発表につながるという段取りのようだ。

 現在のEQ2では“1年に1回の割合でエクスパンションパックを発売する”という拡張のペースが出来上がりつつある。そして,おそらく今年のQ4に発売されるであろう次の拡張パックの名前はまだ正式発表はされていないが,登録商標ウォッチャーからもたらされた情報などから,ファンの間では「The Shadow of Odyssey」あるいは「Shadow Odyssey」であろうと言われている。今回のイベントのテーマがVoidであることからいっても,次期拡張パックのメインテーマがVoidやShadowに関連したものである確率は,かなり高そうだ。

 二つ前の拡張パックでは「フェイドワー」,一つ前の拡張パックでは「クナーク」と,近年のEQ2はオリジナルEQ時代の冒険エリアを再導入することで好評を得てきた。そのため次の拡張パックでも,どこかが再発見されるのではないか……という見方もあるが,さて実際はどうなるのだろうか。Shadowといえば「The Shadows of Luclin」という拡張パックがオリジナルEQにはあったが,ひょっとして……? いやいや,まだなんとも言えない。


新たな高レベル向けグループインスタンス

「Runnyeye: The Gathering」


 GU46で追加される「Runnyeye: The Gathering」は,現在のレベルキャップであるレベル80に到達したプレイヤー向けの新ダンジョンだ。レイドコンテンツではなく,グループ向けのエンドゲームコンテンツという位置づけになる。

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 “Runnyeye”というのはもともと,オリジナルEQ(EQ1)に存在したダンジョンだ。その500年後が舞台であるEQ2においても,発売当初からダンジョンとして存在していて,現在でもレベル30台プレイヤーの冒険の場として機能している。今回のアップデートでは,旧来のRunnyeyeはそのまま残り,そこにさらにプラスして,レベル80用のグループインスタンスである「Runnyeye: The Gathering」が追加されることになる。この新Runnyeyeは,攻略状態をサーバーに保存することができるパーシスタント・インスタンスで,ロックアウトタイマーは3日に設定されているとのこと。

 ツアーでは,この新Runnyeyeの内部を見ることができた。通路の雰囲気や部屋の内壁のデザインなどは旧来のRunnyeyeと変わらないが,そこにいるMobの種類や強さ,オブジェクトの配置などはかなり異なる。“ゴブリンやエビルアイの巣くうダンジョン”ということに変わりはないが,高難度ダンジョンらしく大型の敵や,新しいデザインのゴブリンなども配置されていた。

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 このダンジョンのデザインに関わった開発者の一人,Kyle 'Kander' Vallee氏が,チャットで新Runnyeyeに関する質問に答えてくれた。高難度のグループインスタンスである「Runnyeye: The Gathering」には,10体程度のボスが配置されており,そのドロップ品としてはかなり多くの新アイテムが用意されるとのこと。一部で“スマートルート”というシステムが働いていて,一部のボスはグループにいる誰かが使えるものを高い確率でドロップする(現在グループにいないクラスの高性能アイテムを落とすことは少ない)ようになっているとのことで,なかなか興味深い。

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 今回のツアーでボスの中の1体(おそらく,比較的弱めのボス)を倒したところ,写真の「Blackened Alloy Gloves」をドロップした。あまりにも以前の記憶なので筆者はしばらく忘れていたのだが,考えてみたらBlackened Alloyのシリーズは,オリジナルEQの頃のRunnyeyeでよくドロップしていたアイテムだ。確かマナコスト軽減効果のついた首装備のメダリオンが大人気だった……と思う。うーむ,これは懐かしい。EQ2のこれまでのRunnyeyeではドロップしていなかったはずなので,今回追加される多くの装備品の中の一つなのだろう。


大規模なゲーム内フェスタ

「Living Legacy」が開催中


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 EQ2では現在,「Living Legacy」と銘打って大規模なカムバックキャンペーンを展開している(関連記事は「こちら」)。キャンペーン内容には,トライアル期間の延長や,休止アカウントの期間限定無料再アクティブ化,期間中に課金登録したプレイヤーに対するすべての拡張コンテンツの含まれたEQ2クライアントの無料提供,などが含まれている。
 また「Living Legacy」は,現役プレイヤーにとってはゲーム内のイベント強化期間でもあり,この6月から9月にかけて,多くのイベントやコンテスト,アップデートなどが計画されている。
 加えて日本サーバーにおいては独自のイベントも企画されている。2008年6月16日をもって,日本サーバーは3周年を迎えるとのことで,これに合わせてファッションコンテストやアイテム探しゲームが催されるという。

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 EQ2は日本語でプレイできるMMORPGの中では,間違いなく最高品質のものの一つだ。興味がある人,あるいは休止中のアカウントがある人は,ぜひ一度(再び)遊んでみてほしい。3年間以上かけて練り上げられてきた厚いコンテンツと,堅実なゲームシステムを併せ持つEQ2のプレイからは,きっと新鮮な驚きや楽しみが得られるはずだ。
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