アメリカ・サンフランシスコのモスコーニ・センターで現地時間2025年3月17日から3月21日まで開催された
「Game Developers Conference 2025」(GDC 2025)が,およそ3万人の来場者を記録したことが発表された。
GDCことGame Developers Conferenceは,世界中のゲーム開発者や業界関係者,学生などが集う世界最大級のゲーム開発者会議として知られる大型イベントだ。今年は1000人以上のスピーカーによる750以上のセッションやワークショップ,ラウンドテーブルが実施され,業界の最新技術や知見が共有された。
メインのセッション会場であるWest Hall
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展示会
「GDC Expo」ではさまざまな企業や団体による最新技術やサービスのブース出展が行われたほか,
「Day of the Devs」や
「GDC Play」といったインディーゲーム紹介コーナーも展開。また,開発者や業界関係者同士のカジュアルな交流を目的とした新企画
「GDC Nights」も開催され,映画やコメディ,音楽など他分野のカルチャーとゲームを融合させた初の試みとして注目された。2日間にわたって実施された同イベントは,のべ6000人の参加者を記録している。
GDC Expo
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GDCのメインイベントの1つであるアワード
「Game Developers Choice Awards」では,
「Balatro」がゲーム・オブ・ザ・イヤーを含む4部門を受賞。
「アストロボット」がBest TechnologyとBest Audioを,
「メタファー:リファンタジオ」がBest Narrativeを,そして
「ファイナルファンタジーVII リバース」がAudience Awardを受賞するなど,日本のメーカーやスタジオの作品も存在感を示している。
「Independent Games Festival Awards 2025」では,正式リリース前の
「Consume Me」が最高賞の「Seumas McNally Grand Prize」を受賞。そのほかゲームの表現形式に新たな視点を与えた作品に贈られる「Nuovo Award」や,多様性/包摂性の促進に寄与した作品に向けた「WINGS Award」も受賞し,開発者コミュニティから大きな注目を集めた。
メディアパートナーの4Gamerでは,現地での取材をもとに多数のレポート記事を公開している(GDC 2025記事一覧の
リンク)。気になるタイトルやセッション,現地の雰囲気などをより詳しく知りたいという人は,ぜひそちらもチェックしてほしい。
なお
来年度の「GDC 2026」の開催もアナウンスされている。開催期間は2026年3月9日から13日まで,場所は同じくアメリカ・サンフランシスコのモスコーニ・センターにて開催される予定だ。