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「Half-Life 2」「Dishonored」などで独特な世界観を築いたアートディレクター,ヴィクトル・アントノフ氏が逝去
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アントノフ氏は,ブルガリアで生まれ,10代の頃にパリに移住し,その後はアメリカで工業デザインを修学。1997年にXatrix Entertainmentに就職して「Redneck Rampage」のマップペイントを担当した。
1999年にValveに参加し,「Counter-Strike: Source」や「Half-Life 2」のビジュアルアーティストとして活動。さらにBethesda Softworks傘下のArcane Studiosで「Dishonored」,MachineGamesで「Wolfenstein: The New Order」を手がけるなど,独特の世界観を生み出すことで定評があった。
日本のゲーマーには,「Half-Life 2のCity17をデザインしたアーティスト」と言えばピンとくるかもしれない。
その後はパリに戻り,映像のプロダクションにも携わるようになっていたようだが,2022年に創業したEschatology Entertainmentに名を連ねており,「Project DG」というコードネームのアクションアドベンチャーゲームの開発に関わっていたとされる。
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Eschatology Entertainmentは,「本日私たちのスタジオは,親愛なる同僚,インスピレーションを与えてくれる友人,そして伝説的なビジュアルディレクターを追悼します。Eschatology Entertainmentの創設者の1人であるViktor Antonovが1週間前に亡くなりました。私たちは,この素晴らしい経験,彼と共に築いた素晴らしい歴史,そして彼の才能とビジョンに感謝しています」とメッセージを寄せている。
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