ニュース
ポケコンPC-G850用新作ADV「ポートアイランド連鎖殺人事件」が公開に。144×48ドットのディスプレイでゲーム画面を表現
ポケコンはポケットコンピュータの略。ディスプレイとキーボードが一体化した小型コンピュータで,ビジネスから趣味,教育用途まで広く親しまれた。1996年から展開したポケコンがPC-G850シリーズで,本体の寸法は196mm×95mm×20mm。シャープの公式サイト(リンク)では,2009年に発売されたPC-G850VSが「学校技術教育用ポケットコンピュータ」として紹介されている。
けんおう氏は,これまでにもアプリ「ミニオルガン」や,迷路でフルーツを取るゲーム「フル・フィー」といった作品を公開している。今回の「ポートアイランド連鎖殺人事件」はアドベンチャーゲームで,プレイヤーは「ボス」となり,部下に命令して連鎖殺人の捜査を進めていき,真相を突き止めるのが目的となる。
ディスプレイの解像度はファミコンよりも小さい144×48ドットだが,町や事件現場,取調室といった背景や各キャラクターの顔もしっかり表現されている。ローマ字入力にも対応しており,アドベンチャーゲームとしてのプレイアビリティにも配慮されている。
スペックが限られたハードウェアでゲームを動かすことには純粋なロマンがあるし,リスペクトも感じる。フル・フィーやポートアイランド連鎖殺人事件が小さなディスプレイで動いている様子を見て,心が躍るという人も少なくないだろう。
開発環境は,Z80 CPU向けのクロスコンパイラである「Z88DK」。氏のブログでは,画面の描画やローマ字入力を実現する際の苦労,メモリの制限による取捨選択,アドベンチャーゲームにおけるフラグ管理の大変さなども語られているので,興味のある人はチェックしてみるといいだろう(リンク)。
- この記事のURL: