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ピーター・モリニュー氏が再び始動。アルビオンを舞台にした新作「MOAT」の制作とゲームデザインについてのブログを公開
書き込みによれば,ブログはモリニュー氏が取りかかっている「MOAT」と題された新作タイトルを定期的に語るもの。詳細は発表されていないが,MOATは“アルビオン”(Albion)を舞台にしたPCおよびコンシューマ機向けの新作ゲームだという。This may be a decision I live to regret, but I am starting a regular blog about the crazy way I design games; namely a new game set in the land of Albion called MOAT. Along the way, I’ll be looking back at the development of Fable, Black & White etc.https://t.co/Mi7qdOvHzI
— peter molyneux (@pmolyneux) October 13, 2023
PETER'S BLOG
イギリスのゲームメディアEurogamerが2023年10月13日に掲載した記事によれば,アルビオンは,Lionhead Studios時代にモリニュー氏が制作した「Fable」シリーズの舞台であり,MOATは,何かの頭文字だという。モリニュー氏のいる22cansでは現在,25人のスタッフが開発にあたっているそうだ。
もっとも,FableのIPはMicrosoftが保有しており,MOATとFableがどのように関わるのかは不明。ただ,一般名詞のアルビオンはグレートブリテン島(イギリス)の古い呼び名でもあるとEurogamerは書いている。
現在64歳のモリニュー氏は,1987年に設立したBullfrog Productions時代に「ポピュラス」や「テーマパーク」「ダンジョンキーパー」など,革新的なゲームを作り上げた人物だ。Bullfrog ProductionsがElectronic Artsに買収されたのち,1997年にLionhead Studiosを立ち上げ,「ブラック&ホワイト」シリーズやFableシリーズなどを手がけたが,Lionhead StudiosがMicrosoftによって買収されたのち,2012年に同社を離れて22cansに参加した。
自身が認めていることだが,モリニュー氏は制作中のタイトルについて,実装されていない機能やアイデアをメディアに語ることが少なくなく,それがしばしば混乱を生んだ。失読症を患うなどのトラブルにも見舞われ,最近10年ほどはメディアの前に出ることがあまりなかった。
公開されたブログによれば,今は原点に戻り,再びゲームを作ろうと考えているという。ブログで,そのプロセスを共有していくとのこと。モリニュー氏の新たな挑戦に期待したい。
Access Accepted第451回:苦境に立つ“ゴッドゲームの父”ピーター・モリニュー
イギリスの有名なゲームデザイナーであるピーター・モリニュー氏が,メディアやファンから批判を浴びている。クラウドファンディングで開発資金を集め,アーリーアクセス版をリリースしたPC版「Godus」の開発に進展がなく,約束した機能も実装されていないというのがその理由だ。今週は,苦境に立つ“ゴッドゲームの父”の姿を紹介したい。
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