Skydance New Mediaは,LucasFilms Gamesとの提携を発表し,
「スター・ウォーズ」の世界観を元にした新作アクションアドベンチャーを開発中であることを明らかにした。
現時点で,プロジェクトの詳細はまったく明らかにされていないが,開発チームを率いるディレクター兼脚本家の
エイミー・ヘニング(Amy Henning)氏は,1990年代のCrystal Dynamic時代にヨーロッパを中心に大ヒットした
「Legacy of Kain」の開発を担当し,Naughty Dogに移籍してからは
「Jak and Daxter」や
「アンチャーテッド」シリーズのディレクターとして活躍したベテランだ。
その後,Electronic Artsで
「Project Ragtag」というコードネームで知られた未発表のスター・ウォーズ作品を企画したが,
「Star Wars バトルフロント II」のルートボックス問題などでEAとLucasFilms(Disney)との関係が悪化したことなどから開発は中止になり,ヘニング氏は退職していた。
Skydance New Mediaは,「トップガン マーヴェリック」やNetflix映画「アダム&アダム」などの映画を制作したSkydanceの傘下企業として2019年に設立された。
「The Walking Dead: Saints & Sinners」などのVRゲームで実績を積んできたSkydance Interactiveとは兄弟関係にあたる。新作のプロデューサーとして,EAでスター・ウォーズ関連のプロジェクトに関わってきた
ジュリアン・ビーク(Julian Beak)氏が関わっていることを考えると,LucasFilmsは,中止になったヘニング氏のプロジェクト自体は評価しており,パブリッシャ/デベロッパを一新したうえで再出発したと考えられそうだ。
「Project Ragtag」は,「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」終了直後の世界を舞台に,個性的なキャラクターによる宇宙海賊が,さまざまな泥棒ミッションに挑むゲームだったと噂されており,開発中の新作も,ヘニング氏がこれまで手がけてきた作品に共通する,ドラマチックな演出が楽しめるゲームになりそうだ。詳細が明かされるのは先のことになりそうだが,続報に期待したい。