業界動向
セガ,休眠中のものを含むIPを精査しリメイクやリマスター,リブートを展開する方針。「クレイジータクシー」や「ナイツ」など12の名前が挙がる
エンタテインメントコンテンツ事業コンシューマ分野における長期目標には“グローバルリーディングコンテンツプロバイダー”となることが設定されており,3か年で既存IPのグローバルブランド化,5か年で“Super Game創出”と,それぞれ重要戦略が紹介されている。
既存IPのグローバルブランド化は,「タッチポイントの拡大」「プロダクトライフサイクルの長期化」「ユーザーエンゲージメントの強化」という3点で進めていくという。タッチポイントの拡大に関しては,龍が如くスタジオで初の全世界同時発売タイトルとなる「LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶」(PlayStation 5 / Xbox Series X / PlayStation 4 / Xbox One),ユーザーエンゲージメントの強化に関しては,「ソニック」の映画化やアニメ化といったメディアミックスの強化が,それぞれ例として挙げられている。
Super Game創出に関しては,欧州スタジオでの新作FPSの取り組み,そしてIP資産の活用を通じ,3〜5年という期間で実現していく考えであるという。
気になるのはIP資産の活用の内容だろう。この点に関しては“グローバルで認知が高いIPを数多く保有,精査し活用していく”として,「ファンタシースター」や「ソニック」「ペルソナ」といった現役IP,さらに“過去IP群(休眠含)の例”として,「クレイジータクシー」や「ナイツ」,「ジェットセットラジオ」など,12の名前が出ている。これらIPを,リマスターやリメイク,リブートといった形で活用していく考えのようだ。
たとえば過去IP群の一つとして例示されているバーチャファイターについては,東京ゲームショウ2020 オンライン開催時に新プロジェクト「Virtua Fighter × esports」が発表されていた。どのIPを活用していくかについては精査中とのことだが,今後どのような展開が行われるのかに注目しておきたいところだ。
セガサミーホールディングスコーポレートサイトのIRライブラリページ
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