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トラックボール派ゲーマーに福音!? 10ボタン&ポーリングレート1000Hz対応トラックボール「IST PRO」が1月中旬に発売
税込のメーカー想定売価は2万4980円である。
ゲーマー向けマウスでは,USBレポートレート1000Hzは珍しくもないが,ゲーマー向け製品がない(※海外には例がある)トラックボールで,1000Hzでの通信に対応する製品は極めて珍しいものだ。あるいは国内向け製品で1000Hz対応のトラックボールは,IST PROが初めてかもしれない。
PCとの接続は,付属の専用USBワイヤレスアダプタを用いる独自ワイヤレス方式と,Bluetooth接続,およびUSBによるワイヤード接続の3方式に対応。iPhoneやAndroid端末,iPadでの使用も可能だ。接続先の切り換えを,左側面にある小さなダイヤルで切り換えるのも,面白い特徴だ。
ボールの回転を検出するセンサーには,PixArt Imaging製の「PAW3316DB」という光学式センサーを採用しているとのこと。PixArt Imagingが公開している製品情報にはない名称のセンサーなので,具体的なスペックは不明だ。
IST PROにおけるもう1つの大きな特徴は,右手親指で操作する「親指型トラックボール」では珍しい多ボタン仕様にある。左右メインボタンやチルト機能付きホイールのほかに,左メイン脇に2つ,右メイン脇にも1つ,さらに左サイドにも2つの計10ボタンを備えているのだ。
また,エレコムに確認したところ,メインボタンのスイッチは,同社製の一般的なマウスよりも耐久性が高く,静音性にも優れたパナソニック製のスイッチを採用しているという。
各ボタンへの機能割り当ては,エレコム製のマウスおよびトラックボール用設定ソフト「エレコム マウスアシスタント」でカスタマイズ可能だ。アプリケーションによってボタン割り当てを変更するプロファイル機能や,プロファイルをIST PRO内のフラッシュメモリに保存する機能も有するなど,ゲーマー向けマウスに劣らない多機能ぶりである。
ただ,筆者がこれまで試したエレコム製トラックボールとマウスアシスタントの組み合わせでは,左右メインボタンやホイールクリック,[戻る/進む]ボタンを除いた追加ボタン部分がゲーム側から認識されず,ゲームでは何の操作もできないことが多かった。この問題が解決していないと,本製品は必ずしもゲーマー向けとは言い切れないのが難しいところである。
ボールを支える支持部分は,日本の電気部品メーカーであるミネベアミツミ製の高性能ベアリングを使用。滑らかな操作感を実現しているという。さらに,支持部品は取り外し可能で,別売りのベアリングユニット,または人工ルビー製の支持ユニットに交換できる。
そのほかに,ワイヤレス動作時の電源は,市販の単3形乾電池2本を使用するが,後日発売予定の別売りバッテリーパックと組み合わせれば,充電も可能になるそうだ。
USBレポートレート1000Hzに10ボタン仕様など,トラックボールとしてはかなりハイスペックな仕様で固めたIST PROは,ゲーム用途でもトラックボールを使いたいゲーマーの注目を集めるだろう。
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エレコムのIST PRO製品情報ページ
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