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最大120Gbpsのデータ送信も可能な「Thunderbolt 5」をIntelが発表。外付けGPUボックスの性能向上に期待
Intelによると,同社のThunderbolt 5コントローラ(開発コード名:Barlow Ridge)を搭載したPCは,2024年に登場する予定だという。
信号の変調に「PAM-3」(Pulse Amplitude Modulation with 3 Levels)を利用することで,送信と受信でそれぞれ最大80Gbpsの通信を可能とするのが,Thunderbolt 5における特徴だ。また,Thunderbolt 5では,送信と受信でそれぞれ2系統の伝送レーンを備えているが,受信側レーンの1つを送信側に変更する「Bandwidth Boost」を使うことで,最大120Gbpsのデータ送信も行えるそうだ。これは,主に高解像度ディスプレイとの接続を主眼においたもので,7680×4320ドット(8K)解像度のHDR映像や,1920×1080ドットで最大フレームレート540Hzといった映像を伝送できるようになるという。
このほかにも,データ伝送の帯域幅が広がることで,外部ストレージや外付けGPUボックスと接続したときもその性能を引き出しやすくなるという。
Thunderbolt 5における転送速度の向上は歓迎したいところだ。ただし,「コネクタはUSB Type-Cだが,どの規格に対応しているか分かりにくい」問題や,対応ケーブルの見分けにくさに拍車がかかりそうな点は懸念すべきだろう。Intelは,見分けがつくようにロゴマークやアイコンを工夫するとしているが,より分かりやすい表記が求められる。
Intel日本語公式Webサイト
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