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[COMPUTEX]日本発売も期待できる? 会場で見かけたWindows 10タブレット新製品をまとめてレポート
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印刷2015/06/06 21:01

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[COMPUTEX]日本発売も期待できる? 会場で見かけたWindows 10タブレット新製品をまとめてレポート

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 COMPUTEX TAIPEI 2015は,PC関連の見本市であるため,扱われている商材の多くはPC関連の製品だ。しかし,近年はスマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスの伸長を受けて,モバイルデバイスや関連製品の割合も大幅に増えている。台湾や中国は,相手先のブランドで製品を開発するOEM/ODMメーカーも多く,市場に出回るときには,別メーカーのブランドで販売されそうなスマートフォンやタブレットの出展も目に付く。
 そこで今回は,会場で見かけたスマートフォンやタブレットの注目製品をチェックしてみたい。


マウスコンピューターが欧州版「MADOSMA」を展示


 マウスコンピューターが開発し,予約も始まったWindows Phone端末「MADOSMA」が,Microsoftのブースに展示されていた。
 国内では長く不在だったWindows Phone搭載スマートフォンの登場ということで,日本での注目度は高く,同社の直販サイトでは,すでに初回出荷分が完売したとのこと。SIMロックフリー端末ということもあり,SIMの販売に慣れている量販店に出荷台数の多くを割り当てたため,量販店ではまだ予約購入できるようだ。

展示されていたMADOSMA。国内で個人向けに販売される製品は,背面がホワイトだが,法人向けはブラックだ(右写真)。ちなみに,背面カバーのみの販売も検討しているという
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 国内でこそ珍しいものの,MicrosoftのLumiaシリーズを始めとして,海外ではWindows Phone搭載スマートフォンはいくつも存在する。そのため,日本モデルとして開発されたMADOSMAを,そのまま海外で展開させても,成功は難しい。マウスコンピューター自身は国内での展開だけを想定しているが,同社製品企画部部長の平井健裕氏によれば,開発パートナーが海外展開を考えているそうで,いくつかの仕様が異なる欧州版が準備中なのだという。

 国内版との一番大きな違いは,SIMスロットを2つ備えたデュアルSIMに対応していること。スロットの1つはLTE/W-CDMA/GSM対応で,もう1つはGSMのみに対応しているという。海外ではデュアルSIM仕様のスマートフォンは一般的で需要も多いため,こうした仕様になったようだ。
 対応周波数も少し異なっている。MADOSMAは,日本だけで使われるLTEのバンド21(1.5GHz帯)に対応するために苦労したそうだが,欧州版ではこれが省かれているという。

 今後,MicrosoftはWindows 10 Mobileのリリースを予定しているが,今のところ,MADOSMAのアップデートが提供されるのかについて,「分からない」と平井氏は正直に述べていた。MicrosoftがWindows 10 Mobileのリリース時期を明確にしておらず,マウスコンピューター側では判断できないからだ。しかし,今後Microsoftの提供する情報次第で,可能ならばアップデートは提供したいとのことだった。
 Windows 10によって可能になるとされている,PCとスマートフォン,タブレットの連携やアプリケーションの共通化という未来にマウスコンピューターは強く期待しているとのことで,MADOSMAの投入もまた,PC利用シーンの拡大と販売の向上を目指すための施策といえそうだ。

MADOSMAとは無関係だが,こちらはMicrosoftブースで見かけた,謎の2画面2-in-1ノートPCだ。ASILという耳慣れないブランドの「Win-Wings YS-1」という製品とのこと。Core i7を搭載して,メインメモリ容量は16GB,ストレージ容量512GBといったスペックを備えるという。ただ,販売地域は中国のみとのことで,詳しい情報も聞けなかった
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日本でも販売予定のWindows 10スマートフォンと

ハイエンドタブレットを目撃


 日本でもタブレット端末が販売されている台湾BungBungameは,Windows 10タブレットの「KALOS 2」と,Windows Phone端末「WOLF 2」を披露していた。両製品とも,「日本でも発売する」予定であるとのこと。

 ハイスペックなタブレットというKALOS 2は,SoC(System-on-a-Chip)にSamsung Electronics製(以下,Samsung)の「Exynos 7420」を採用するという珍しい製品だ。Exynos 7420は,Samsung製ハイエンドスマートフォンである「Galaxy S6 edge」にも使われている,高性能なSoCである。Samsung製品以外でこのSoCを使うタブレットというのは,もしかしたら世界初かもしれない。「ハイエンドを目指した」と説明員氏はアピールしており,Windows 10 Mobileを動かしたときに,どれくらいの性能を発揮できるのかは興味深いところだ。

ハイスペックがウリのKALOS 2。残念ながら動作しておらず,高性能ぶりを体感することはできなかった
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 画面サイズは10.5インチで,解像度は2560×1600ドット。メインメモリ容量は4GBで,内蔵ストレージ容量は64GB。約800万画素のインカメラとアウトカメラも内蔵している。無線通信機能は,IEEE 802.11ac対応無線LANとBluetooth 4.1といったところが主なスペックだ。USB Type-Cポートも搭載するという。

 Windows 10 Mobile搭載スマートフォンだというWOLF 2は,SoCに「Snapdragon 410 MSM8916」を採用した製品である。画面サイズは5インチで,解像度は720×1280ドット,メインメモリ容量2GBに内蔵ストレージ容量は16GBと,スペックはローエンドそのもの。Windows 10 Mobileの提供時期は明らかになっていないが,BungBungameでは「2015年第4四半期に発売したい」としていた。ちなみに,Android 5.1搭載のWOLF 2も用意されており,こちらはSoCに「Snapdragon 615」を採用しているそうだ。

WOLF 2のWindows 10 Mobile版(左)とAndroid 5.1版(右)
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 BungBungameは日本に拠点を構えており,すでにタブレットの国内販売も行ったことがあるので(関連記事),国内販売に問題はないと,ブースの担当者は述べていた。ただ,対応周波数に関しては明言されなかったので,日本の周波数帯をどれくらい使えるのかはまったく不明だ。


GALAXYのゲーミングタブレット


 グラフィックスカードを中心に,独自開発の仮想現実対応HMDなどを展示していたGALAXY Microsystems(以下,GALAXY)のブースで,「スーパーゲーミングタブレット」と銘打たれたWindowsタブレット「I84」を見つけた。
 同社のサブブランドである「GALAPAD」で開発された製品で,8.4インチサイズで解像度2560×1600ドットという高解像度ディスプレイを搭載するのが特徴だ。SoCにはAtom Z3735Fを採用しており,LTE対応モデルも選択可能。今回の展示機はプロトタイプなのでWindows 8.1が動作していたが,製品版ではWindows 10を搭載して販売する予定とのことだった。発売日は未定だ。

自称「スーパーゲーミングタブレット」のI84
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 Atom搭載のWindowsタブレットで「スーパーゲーミング」というのは,日本人としては今ひとつピンとこないが,I84の主なターゲット市場は,クラウドゲームが盛んな中国や韓国なのだという。GALAXYでは,あくまでもハイエンド向けのタブレットに位置づけている製品で,ハイエンドタブレットにニーズがある中国市場を狙っているとのことだった。
 そうした製品でもあるため,無線通信機能の技術基準適合証明(いわゆる技適)を取得する手間もある日本市場での販売は,今のところ予定していないそうだ。

GALAXYのサブブランド「GALAZ」による中国向けスマートフォン。日本では,まず見かけることはなさそうだ
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快適なペン操作のMSI製タブレット


 MSIのブースには,ペン操作に重点を置いたWindowsタブレットの新製品「S100 Note」が展示されていた。世界市場で発売済みの8インチタブレット「S80 Note」を,10.1インチ・1280×800ドットの液晶ディスプレイに拡大したような製品だ。

合体可能なキーボードが付いたWindowsタブレットのS100 Note(左)。ペン入力対応をアピールしていた(右)
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 搭載SoCは,Windowsタブレットでは定番のAtom Z3735F。メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は32GB,もしくは64GBとのこと。3GやLTE対応モデルも用意されるという。タブレット本体と合体可能なキーボードも付属しており,キーボード入力とペン入力で快適な操作ができるとアピールされていた。
 OSにはWindows 10を採用し,発売時期は2015年第4四半期の予定とのことだった。S100シリーズのWindowsタブレットは日本でも販売されているので,本製品の国内展開も期待できそうだ。

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