Acclaim Entertainmentのゲームブランドが復活。「モータルコンバット」や「NBAジャム」など北米ゲーム産業で重きをなしたパブリッシャ

　1980年代から2000年代にかけてのゲーム産業の黎明期において，北米のトップパブリッシャの1つだったAcclaim Entertainmentのブランドが復活したことが明らかにされた。


　Acclaim Entertainmentは，1987年にActivisionに在籍していたグレッグ・フィシュバック（Greg Fischbach）氏らによって，ニューヨーク州のロングアイランドにあるグレンコーブで旗揚げされたパブリッシャだ。当時，北米で大きな存在であったActivisionのほか，AccoladeやAtariといった社名よりもアルファベットの綴りで前に来ることから，彼らよりも先を進むという思いが社名に込められていたという。

　1992年にMidwayの格闘ゲーム「モータルコンバット」のコンシューマ機版のライセンスを獲得して多様なプラットフォーム向けにリリースしたことが大当たり。以降も「時空戦士テュロック」や「NBAジャム」「NFLクウォーターバック」「バーンアウト」といったアクションゲームやスポーツゲームなどで地位を築いていった。

新生Acclaim EntertainmentのCEOとなったアレックス・ジョセフ氏

　新生Acclaim Entertainmentでは，20年以上にわたって販売やマーケティングでゲーム業界に関わってきたアレックス・ジョセフ（Alex Josef）氏がCEOに就任。顧問として，同じくゲーム業界出身の投資家ラッセル・バインダー（Russel Binder）氏やマーク・キャプラン（Mark Caplan）氏，そしてプロレスターでありながらAEWのビジネス開発も手がけるジェフ・ジャレット（Jeff Jarrett）氏がサポートするという。

　現時点ではリリース予定のタイトルなどはアナウンスされていない。しかし，「Acclaimの帰還はノスタルジーに頼るのではなく，未来を見据えてのことです」とコメントしていることから，すでに散財されている自社IPを取り戻してのレトロタイトルよりも，新作タイトルをリリースしていくと思われる。

　公開されている公式サイトも作りかけといったところだが，今後の発表を楽しみにしておきたい。

「Acclaim Entertainment」公式サイト