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ASUS,Tegra 4+IGZO液晶の10.1インチAndroidタブレット「ASUS Pad TF701T」を発表。7インチタブレット「Fonepad 7」と合わせて触ってみた
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印刷2013/09/26 19:23

テストレポート

ASUS,Tegra 4+IGZO液晶の10.1インチAndroidタブレット「ASUS Pad TF701T」を発表。7インチタブレット「Fonepad 7」と合わせて触ってみた

 2013年9月26日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,「Tegra 4」を搭載する2-in-1型Androidタブレット「ASUS Pad TF701T」と,Intelの「Atom Z2560」を採用する7インチAndroidタブレット「ASUS Fonepad 7」を発表した(関連記事)。
 メーカー想定売価は,ASUS Pad TF701Tが6万9800円前後,ASUS Fonepad 7が3万4800円前後とされている。

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ASUS Pad TF701T
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ASUS Fonepad 7

 今回は発表に先立ち開催された内覧会で,これら2機種に触れる機会を得たので,ファーストインプレッションを交えて両製品を紹介していこう。

IGZO×Tegra 4。高精細でサクサク動くASUS Pad TF701T


TF701Tの本体正面。パネルは光沢仕様なので,写真を見てのとおり,映り込みが目立つ
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 まずはASUS Pad TF701T(以下,TF701T)から見ていこう。TF701T最大の特徴は,10.1インチサイズで解像度2560×1600ドットの,シャープ製「IGZO液晶」を採用する点にある。
 昨今のAndroidタブレットでは,解像度1920×1080ドット(以下,フルHD)の液晶パネルを搭載する製品も珍しくはなくなりつつあるが,フルHDを大きく超えた製品は,Googleの「Nexus 10」くらいなものだった。
 TF701Tの採用するIGZO液晶は,高解像度なだけでなく低消費電力でもある。タブレット単体でのバッテリー駆動時間は約13時間と,Nexus 10の約8時間よりも長時間の動作が可能な点は,大きなアドバンテージといえよう。

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TF701T(左)と,既存モデル「TF300T」(右)で,同じWebページを表示した状態。文字の精細感が大違いであることが分かるだろう

ヘアライン加工が目立つ本体背面。アウトカメラの画素数は約500万画素
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 本体は,背面にスピン+ヘアライン加工が施された,アルミニウム合金製ボディを採用している。側面が丸みを帯びたラウンドフォルムを採用しており,持ち心地はいい。重心は背面にあるASUSロゴのやや下にあり,手に持ったときに重く感じさせない,タブレットでは定番の仕様だ。

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本体頂部。ラウンドフォルムの丸みに沿って,写真右端に[電源/スリープ]ボタンが配置されている
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本体底面には,付属のモバイルキーボードドックとの接続や充電に使う独自形状の端子がある

 タブレット本体のサイズは,263(W)×180.8(D)×8.9(H)mmで,重量は約585g。特筆するほど軽量というわけではないが,Nexus 10よりは17gほど軽くできている。基本的な部分はしっかりと押さえられたタブレットなので,持ち運びや運用に当たってのストレスは少ないと思われる。

本体左側面には,ヘッドフォン端子とmicroHDMI出力端子が並ぶ
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 本体側が備えるインタフェース類は,Micro HDMI出力端子とmicroSDXCカードスロット(64GBまで対応),ヘッドフォン端子の3種類だ。なお,このMicro HDMI出力は,4K出力にも対応するとのことだ。

 それでは中身を見てみよう。冒頭でも触れたとおり,TF701TはSoC(System-on-a-Chip)として,NVIDIAのTegra 4を搭載する。国内で販売されるタブレットでは,Tegra 4を搭載するものはまだ少なく,その意味では珍しい製品ともいえる。Tegra 4の仕様についてはこちらの記事を参照してほしいが,グラフィックス性能が大幅に強化されたSoCであり,これを搭載するTF701Tは,ゲーマーにとっても注目すべき存在となるはずだ。

 そのほかのスペックについて続けると,メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。搭載OSはAndroid 4.2.2(Jelly Bean)となっている。500万画素のアウトカメラと120万画素のインカメラを備え,GPSや各種センサーも備えるなど,SoCと液晶パネルを除けば,ごく一般的な2013年のAndroidタブレットといったところか。ただし,3GやLTEの通信機能を持たないのは残念だ。

TF701Tのホーム画面。カスタマイズされていないAndroidと,あまり違いがない
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 ソフトウェアについてもチェックしておこう。TF701Tには,ASUS独自のホームアプリが搭載されていて,全画面で表示される通常アプリの上に,子ウインドウとして専用アプリを表示できる「Floating Apps」機能を備えている。独自のホームアプリを使うとはいえ,Nexus 7(2013)を基準としても,ホーム画面のカスタマイズは最小限なので,他のAndroid端末を使っていた人が初めて触れても,あまり違和感なく使えるだろう。

TF701T独自の設定項目は,「ASUSカスタマイズ設定」に集約されていた
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 その一方で,設定についてはASUS独自のカスタマイズがいくつも施されている。一例を挙げると,「ASUSカスタマイズ設定」の項目にある「システムバーロック」がそれだ。システムバーロックは,ホームボタンやバックキーが並ぶ画面下部のバーに対する入力を制限する機能である。とくにゲームの場合,プレイ中にうっかりこの周辺のボタンを誤ってタッチしてしまうと,ホーム画面に戻ってしまったりするので,役に立ちそうな機能だ。

省電力設定は豊富。「最適モード」で運用し,ゲームをする場合は「パフォーマンスモード」に切り替えるのがよさそうだ
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 また省電力設定には,ASUSが独自に用意した「超省電力モード」「最適モード」「カスタマイズモード」「パフォーマンスモード」という4つのモードが用意されている。実際の動作で確認したところ,ゲームを除いたWebブラウジングやアプリの使用であれば,最適モードで十分快適なレスポンスを得られる印象だった。ゲームをするときにはパフォーマンスモードにしておくのがよさそうだ。


モバイルキーボードドックはUSB 3.0対応に


モバイルキーボードドックのキーボード。写真の展示機は英語配列だが,日本で販売される製品は日本語配列になるとのこと
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 ASUSの2-in-1マシンであるTFシリーズは,バッテリーを内蔵した「モバイルキーボードドック」が付属する点が特徴である。もちろんTF701Tにも付属しており,合体状態ならバッテリー駆動時間を,約17時間に伸ばせるという。合体状態での厚さは15.9mmで,重量は約1.1kg。ノートPC代わりに携帯するのも苦にならない。

 モバイルキーボードドックの外観は,従来モデルと比べてあまり変わっていないのだが,1点大きく変わったのが,フルサイズのUSB 3.0端子を装備したことだ。Tegra 4がUSB 3.0に対応したことにより実現されたもので,USB 3.0対応のフラッシュメモリやHDDと接続したときに,高速なデータ転送が可能になる。タブレットでそういった使い方をするのは稀かもしれないが,AndroidタブレットをノートPC代わりに使いたいという場合には,あると嬉しい機能ではないだろうか。

モバイルキーボードドックの左側面(左)には,独自形状の電源端子があるだけ。右側面(右)にはフルサイズのUSB 3.0端子と,SDHCカードスロットが用意される
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USB 3.0経由でiPhone 5s(左)やAQUOS PHONE EX(右)を接続してみた。充電もできるし,iPhone内のアルバムから写真を参照することもできた


Tegra 4の実力を発揮し,ベンチマーク結果は優秀


 それではTF701Tのパフォーマンスを検証してみよう。いつもどおり「3DMark」のAndroid版によるグラフィックス性能の計測と,連射測定アプリケーション「ぺしぺしIkina」によるタッチパネルの連打に対する応答性をチェックしてみた。

 まずは3DMarkの結果からだが,モバイルデバイス向けテスト「Ice Storm」の総合スコアは,上限に達してしまい「Maxed out!」となってしまったため,数値は不明である。Graphics test 1のフレームレートを見ると,「59.8 FPS」と,優秀な結果となっていた。
 負荷の高い「Ice Storm Extreme」プリセットのスコアは「9770」を記録した。Nexus 7(2013)が7000前後なので,この速さはTegra 4の面目躍如というところか。
 また,3DMarkのアップデートで追加された「Ice Storm Unlimited」プリセットは「15257」を記録した。これもNexus 7(2013)やiPhone 5sを凌駕する結果となっている。これだけの性能があるなら,Android用の3Dゲームであれば,どれでも快適に動かせるのは間違いなさそうだ。

3DMarkのスコア。左からIce Storm,Ice Storm Extreme,Ice Storm Unlimited(クリックすると全体を表示します)
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 余談だが,タブレットの場合は本体を直接持つため,発熱の大きさが気になるところ。そこで,3DMarkを終えた時点であちこち触ってみたところ,熱を持っていたのは,本体の左上付近だった。ここにTegra 4があるのだろうが,あまり手では触らない位置なので,ゲーム中に熱くて持てないという心配はなさそうだ。

ぺしぺしikinaの結果。連射回数が93~96になるよう実行して「87」となった
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 続いてはぺしぺしIkinaの結果だが,連射回数が93~96になるよう実行したところ,結果は「87」だった。立ち上がりは極めてスムーズで,2タップめと33タップめ,さらに53タップめと72タップめでタップ処理の飽和を確認した程度である。高解像度化によって,レスポンスが低下したりしないものかと思っていたのだが,その心配はなさそうだ。

 冒頭でも触れたが,TF701Tのメーカー想定売価は7万円前後。高解像度のIGZO液晶とTegra 4を搭載することを考えれば,コストパフォーマンスは極めて高いといえる。性能面も優秀で,Tegra 4のパワーなら,高画質化が進んでいるAndoridゲームのグラフィックスにも,余裕を持って対応できそうだ。Android用ゲームを快適に遊びたいというゲーマーには,いい選択肢となりそうな製品である。

●ASUS Pad TF701Tの主なスペック
  • サイズ:263(W)×180.8(D)×8.9(H)mm(本体)
    263(W)×180.8(D)×15.9(H)mm(本体+モバイルキーボードドック)
  • 重量:約585g(本体),約1.1kg(本体+モバイルキーボードドック)
  • OS:Android 4.2.2(Jelly Bean)
  • プロセッサ:Tegra 4,動作クロック1.9GHz
  • ディスプレイ仕様:10.1インチ液晶パネル
  • ディスプレイ解像度:2560×1600ドット
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ容量:内蔵32GB
  • 3G/LTE通信:未対応
  • 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n
  • Bluetooth:3.0搭載
  • NFC:未対応
  • センサー類:GPS,加速度,電子コンパス,光,ジャイロ
  • 外側カメラ:500万画素
  • 内側カメラ:120万画素
  • バッテリー:7820mAh(本体),11990mAh本体+モバイルキーボードドック)


“インテル入ってる”7インチタブレットの新製品 Fonepad 7


ASUS Fonepad 7
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 続いてはASUS Fonepad 7(以下,Fonepad 7)を見ていこう。冒頭で触れたとおり,この製品はIntelのAtom Z2560を採用したAndroidタブレットだ。2013年4月に国内販売された「Fonepad ME371MG」(以下,ME371MG)の後継機種にあたる。

 スマートフォンやタブレットの世界では,ARMアーキテクチャが支配的な地位にあるので,まったく違うアーキテクチャであるIntel CPUを搭載するAndroidタブレットとなると,アプリの互換性が気になるところ。これについて4Gamerでは,ME371MGで200タイトル弱のゲームによる動作検証を行っており,完全互換とは言えないものの,互換性はかなり高い水準にあるという結果を得ている。Atom Z2560は,ME371MGが搭載していたAtom Z2420をデュアルコアCPU化したようなものなので,互換性についても同等と考えていいだろう。

赤丸で囲んだ部分がスピーカー。横画面でゲームやビデオ再生するときに威力を発揮する
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 仕様面の詳細はこちらの記事を参照してもらうとして,まずは外観から見ていこう。
 Fonepad 7の大きな変更点は,前面上下に配置されたステレオスピーカーにある。横画面時にゲームやビデオ再生を楽しむときに,サウンド再生の臨場感が増しているし,小型スピーカーのわりには,音質は意外に悪くない。

ホワイトモデルの本体背面。アウトカメラの画素数は約500万画素
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 背面はABS製ボディで,側面がカーブを描いたラウンドフォルムを採用。縦画面での使用を前提にしているようで,重心は本体中央よりやや下に位置している。両手持ちならともかく,片手持ちの場合は少し持ち方を考える必要があるだろう。なお,カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類が用意される。

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本体頂部(左)にはヘッドフォン端子,底部(右)にはUSB Micro-B端子があるだけ

本体左側面(左)には,microSIMカードスロットがある。本体右側面(右)には[電源/スリープ]ボタンや音量調節ボタン,microSDXCカードスロットが並ぶ
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 Fonepad 7が搭載する液晶パネルは,7インチサイズのISP液晶パネルで,解像度は800×1280ドット。7インチサイズでフルHD解像度を超える製品もでてきた昨今では,物足りない気もする。なお,パネル表面は「Anti-Fingerprintコーティング」なる処理が施されているとのことで,指紋や汚れが付着しにくいという。ただ,内覧会で触った程度では,一般的な液晶パネルとの違いはよく分からなかった。

 SoC以外の主なスペックは,メインメモリ容量が1GBと控えめで,ゲーム用途には多少不安が残る。内蔵ストレージ容量も16GBと多くはないが,最大64GBのmicroSDXCメモリーカードを使えるので,こちらはあまり問題にはならないだろう。搭載OSはAndroid 4.2.1(Jelly Bean)だ。
 なお,バッテリー駆動時間はWi-Fi使用時と3Gのモバイルデータ通信時ともに,約10時間とされている。タブレットの多くは10時間前後の駆動時間が相場であるため,長くも短くもないといったところか。

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Fonepad 7のホーム画面。TF701Tと同様にカスタマイズは控えめ
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ASUS独自の「ASUSカスタマイズ設定」も用意。システムバーロック機能もある

Fonepad 7でIce Storm Extremeプリセットを実行すると,Physics test時はこんな画面になる。ただし,背景は処理結果に影響しないのか,スコアは記録されていた
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 ベンチマークテストはTF701Tと同じく,3DMarkとぺしぺしikinaを実施した。まずは3DMarkからだが,Ice Storm Extremeプリセットだけは,Physics test時に背景データを読み込まなかったり,リザルト表示でアプリが落ちてしまったりといったトラブルに見舞われた。とはいえ,スコアは記録されていたので,参考値として画面を掲載しておく。
 肝心のスコアだが,Ice Stormプリセットのスコアは「6619」で,2012年モデルのスマートフォンやタブレットと同等かやや上回る程度,といったところだ。前モデルのME371MGが「2244」という低い結果だったのに比べれば,格段にパワーアップを遂げたといっていい。2013年モデルのハイスペック端末との差は大きいが,高品位の3Dグラフィックスを使うゲームを除けば,ゲームにも日常的な使用にも,不満を感じずに使えそうだ。

3DMarkの各スコア。Ice Stormプリセット(左)は6600程度,Ice Storm Extremeは3600程度と,2012年のスマートフォンをやや上回る
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ぺしぺしikinaの結果は「66」。素早い連射を要求するゲームには不向きだ
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 ぺしぺしikinaによる連打に対する応答性検証では,93~96に到達する速度で連射して「66」と低い結果に終わった。これは8~10連打ごとに飽和が起き,その飽和が長めだったことが影響している。ソフトウェアキーボードを入力している程度だとまず気にならないのだが,連射になると取りこぼしが多くなるため,プレイするゲームによっては,向き不向きが露骨にでそうだ。

 Fonepadシリーズは,普段使いに困らない程度のスペックとSIMロックフリーの通信機能備える点が特徴の製品であるため,ベンチマークテスト結果からもうかがえるとおり,“ゲームも万全”といった高性能タブレットではない。それはFonepad 7も同様だ。
 とはいえ,前モデルと比べて性能は向上しているので,今リリースされている大半のゲームは,遊べると思っていいだろう。SNSやWebブラウジングといったごく普通の用途であれば,通信会社の縛りもなく,ユーザーが好む通信環境を使える点を評価する人に適した製品ではなかろうか。

●Fonepad 7の主なスペック
  • サイズ:120.1(W)×10.5(D)×196.6(H)mm
  • 重量:約340g
  • OS:Android 4.2.1(Jelly Bean)
  • プロセッサ:Intel「Atom Z2560」,動作クロック1.5GHz
  • ディスプレイ仕様:7インチ液晶パネル
  • ディスプレイ解像度:800×1280ドット
  • メインメモリ容量:1GB
  • ストレージ容量:内蔵16GB
  • 3G/LTE通信:3G対応
  • 無線LAN:IEEE 802.11a/g/n
  • Bluetooth:3.0搭載
  • NFC:なし
  • センサー類:GPS,加速度,電子コンパス,光,磁気,近接
  • 外側カメラ:500万画素
  • 内側カメラ:120万画素
  • バッテリー:3G通信時およびWi-Fi使用時で最長10時間駆動

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