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A18搭載のiPhone 16シリーズが9月20日に国内発売。無印のスタンダードモデルでもAAAゲームがプレイ可能に
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印刷2024/09/10 16:11

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A18搭載のiPhone 16シリーズが9月20日に国内発売。無印のスタンダードモデルでもAAAゲームがプレイ可能に

  米国時間2023年9月12日,Appleは,iPhoneシリーズの新モデル「iPhone 16」「iPhone 16 Plus」「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」を発表した。搭載SoC(System-on-a-chip)にApple独自の「Apple A18」シリーズを採用し,AI処理を活用した機能「Apple Intelligence」を高速で実行できるという。

iPhone 16
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iPhone 16 Pro
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 iPhone 16シリーズは,9月20日の発売を予定しており,9月13日21時に予約の受付を開始する。ラインナップと税込の直販価格は以下のとおり。iPhone 15シリーズの発表時価格から据え置きとなった。

●iPhone 16:6.1インチ有機ELパネル
ストレージ容量128GBモデル:12万4800円
ストレージ容量256GBモデル:13万9800円
ストレージ容量512GBモデル:16万9800円

●iPhone 16 Plus:6.7インチ有機ELパネル
ストレージ容量128GBモデル:13万9800円
ストレージ容量256GBモデル:15万4800円
ストレージ容量512GBモデル:18万4800円

●iPhone 16 Pro:6.3インチ有機ELパネル/120Hz表示対応
ストレージ容量128GBモデル:15万9800円
ストレージ容量256GBモデル:17万4800円
ストレージ容量512GBモデル:20万4800円
ストレージ容量1TBモデル:23万4800円

●iPhone 16 Pro Max:6.9インチ有機ELパネル/120Hz表示対応
ストレージ容量256GBモデル:18万9800円
ストレージ容量512GBモデル:21万9800円
ストレージ容量1TBモデル:24万9800円



SoCが2世代進化して性能向上を実現したiPhone 16


 前世代製品の「iPhone 15」シリーズと比べて,大きく変わったのは,スタンダードモデルのiPhone 16とiPhone 16 Plusだ。筐体やディスプレイサイズといった外観はあまり変わらないが,内部が大きく進化した。
 Appleは,「iPhone 14」シリーズとiPhone 15では,上位モデルのProモデルに最新世代のSoCを,スタンダードモデルには1世代前のSoCを搭載するという方針を採用していた。しかし,iPhone 16シリーズには,Proモデルとスタンダードモデルの両方で,最新世代のSoCを搭載するようになったのだ。
 iPhone 16とiPhone 16 Plusは,搭載SoCが「A16 Bionic」から「A18」へと2世代分更新したことで,大幅な性能向上を実現したという。

 A18は,第2世代の3nmプロセスで製造され,2基の高性能コアと4基の高効率コアを組み合わせたCPUに,5基のGPUコア,AI処理用のNeural Engineなどを統合するSoCだ。

高性能コア×2,高効率コア×4の計6コア構成のCPU
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GPUコアは5基だ
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 Appleによると,A16 Bionicと比べてCPU性能は1.3倍に,GPU性能は1.4倍になったとのこと。これまでのiPhoneでは,「iPhone 15 Pro」や「iPhone 15 Pro Max」でしかプレイできなかったゲーム,たとえば「バイオハザード7 レジデント イービル」や「アサシン クリード ミラージュ」を,スタンダードモデルのiPhoneでもプレイできるようになるそうだ。

過去製品との性能比較
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 Neural Engineも最新世代へと刷新されており,A16 Bionic比で機械学習処理の性能が最大2倍に向上した。加えて,メインメモリの帯域幅を17%拡大したことで,Apple Intelligenceの処理を高速化するという。

Neural Engineのコア数は,従来製品と変わらず16コアだが,世代更新により性能が向上している
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 iPhone 16とiPhone 16 Plusは,筐体内部の冷却機構にも変更が加えられている。メイン基板の配置変更やアルミニウム製の大型ヒートシンクの採用で,高負荷時にもゲームの性能を維持できるとのこと。

メイン基板におけるSoCの位置を変更
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アルミニウム製ヒートシンクを追加
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高負荷時で性能を維持できる時間を1.3倍に向上した
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 また,iPhone 16とiPhone 16 Plusは,iPhone 15 Proシリーズで採用となったアクションボタンも搭載した。アクションボタンは,従来のiPhoneが備えていた着信/消音ボタンに置き換わるもので,消音ボタンとしての機能だけでなく,カメラやライト,よく使うアプリケーションの起動といった機能を割り当てられる。

アクションボタンと設定できる機能
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 さらにiPhone 16シリーズには,新たなボタンとして右側面にタッチセンサーを内蔵した「カメラコントロール」が加わったのも見どころと言えよう。カメラコントロールは,カメラアプリの起動ボタンとしての機能に加えて,フォーカスロックやシャッターボタンとしても利用できる。
 カメラコントロール上で指をスライドさせると,デジタルズームの倍率や被写体深度などの変更も行える。

カメラコントロール
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スライド操作でズーム倍率などを変更できる
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 iPhone 16とiPhone 16 Plusのアウトカメラは,標準と広角の2眼式で,レンズや撮像センサーのスペックはiPhone 15と共通だ。標準カメラと組み合わせる約4800万画素の撮像センサーの中央部約1200万画素をクロップして2倍の望遠カメラとして利用できる点も変わらない。一方,iPhone 16とiPhone 16 Plusでは新たにマクロ撮影にも対応したのがポイントだ。

iPhone 16の標準カメラ
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iPhone 16の広角カメラ
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 また,撮影した写真に対して,後工程で明るさのトーンや色味の調整を行えるようになったのも目に付く違いとなっている。

撮影済みの写真に対して,調整が可能に
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 さらにSoCの性能向上により,標準カメラと広角カメラを組み合わせた空間ビデオの撮影機能に対応したのも見どころだ。撮影した動画は,Appleのヘッドマウントディスプレイ「Apple Vision Pro」で視聴できる。


本体サイズはほぼ変わらず画面サイズが大きくなったiPhone 16 Pro


 上位モデルのiPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxは,ディスプレイのベゼル幅を減らすことで,iPhone 15 Proシリーズと比べて画面サイズが大きくなったのが見どころだ。

iPhone 16 Proシリーズでは,ディスプレイのベゼルがさらに細くなった
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 画面サイズと解像度,公称本体サイズは以下のとおりで,それほど従来製品と変わらない。

  • iPhone 16 Pro:6.3インチサイズ,解像度1206×2622ドット,71.5(W)×149.6(D)×8.25(H)mm
  • iPhone 15 Pro:6.1インチサイズ,解像度1179×2556ドット,70.6(W)×146.6(D)×8.25(H)mm
  • iPhone 16 Pro Max:6.9インチサイズ,解像度1320×2868ドット,77.6(W)×163(D)×8.25(H)mm
  • iPhone 15 Pro Max:6.9インチサイズ,解像度1290×2796ドット,76.6(W)×159.9(D)×8.25(H)mm

 iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxの搭載SoCは,A18の上位モデルとなる「A18 Pro」を採用する。A18との違いはさまざまで,たとえばGPUコア数は,A18よりも1コア多い6コア構成となっている。また,GPUを使うそれぞれのタスクに対して,必要な量のメモリをリアルタイムで割り当てる「Dynamic Caching」といった機能にも対応したものポイントだ。Appleによると,前世代の「A17 Pro」と比べて,GPU性能が1.2倍に,レイトレーシングの処理性能は2倍に向上したという。

A18 ProのGPU
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 一方のCPUは6コア構成で,A18よりも大容量のキャッシュメモリを搭載しており,高負荷のアプリやゲームでの性能が向上する。加えて,Neural Engineとは別に機械学習処理用のアクセラレータを組み込んだとのこと。より低レイテンシ,低電力での処理が求められる場合はこちらを用いるそうだ。

A18 ProのCPUには,機械学習処理用のアクセラレータを組み込む
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 A18 Proには,A18にはないメディアエンジンも備えている。これにより,最大120Hzの高フレームレート表示や常に画面を表示しておく常時点灯機能「Always on Display」を実現する。
 このほかにも,A18 Proは,ビデオエンコーダとISP(Image Signal Processor)を最新世代に変更しており,A17 Proと比べて単位時間当たり2倍のデータを処理できるという。

USB 3.0のコントローラもメディアエンジンに含まれる
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 iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxでも,もちろんカメラ機能は強化されている。アウトカメラの標準と広角,望遠の3眼構成は,従来製品と変わらない。ただ,広角カメラに組み合わせる撮像センサーの有効画素数が,約1200万画素から約4800万画素へと向上した。これにより,広角カメラを利用した通常の写真や動画撮影に加えて,マクロ撮影でも高画質化を期待できる。
 iPhone 16 Proに搭載する望遠カメラのズーム倍率が,従来の3倍から5倍に変わったのも違いとなる。

標準カメラ
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広角カメラも約4800万画素の撮像センサーに切り替わった
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iPhone 16 Proの望遠カメラは,5倍の光学ズーム対応に
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 撮影機能では,後工程でのフィルター処理が可能となったほか,4K解像度での120fpsスローモーション撮影に対応したのもポイントだ。本体に搭載した4基のマイクを利用した動画のノイズ除去や,音声ミックスといった機能も新たに備えた。また,iPhone 16と同じくカメラコントロールを搭載している。


Apple Intelligenceの日本語対応は2025年に


 iPhone 16シリーズの目玉となるApple Intelligenceにも触れておこう。Apple Intelligenceは,生成AIを活用した機能群で,Appleは「iPhone 16シリーズの心臓部」と表現する。
 簡単なメモ書きをもとにして,ビジネスメールやコミュニケーションツール「Slack」の文章を生成したり,メールや議事録の内容を自動で要約したりといった文章関連の機能だけでなく,絵文字などの画像生成も可能だ。

メモをもとに文章をAIが作成
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オリジナルの絵文字を生成
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 また,Apple製品のアシスタント機能である「Siri」を使って,特定の人にメッセージや画像を送るといったタスク処理も行えるとのこと。

 Apple Intelligenceは,2024年12月に一部の機能を英語圏向けに提供を始める予定だ。日本語や中国語,フランス語,スペイン語といった他言語については,2025年の提供を予定するという。Apple Intelligence目当てでiPhone 16シリーズを購入しても,日本語ではしばらく利用できない点に注意が必要だ。

Apple Intelligenceの日本語対応は2025年に
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AppleのiPhone 16製品情報ページ

AppleのiPhone 16 Pro製品情報ページ

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    iPhone本体

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