［GDC 2025］田舎町の何でも屋トラック運転手としてプレイする配達アドベンチャー「Truckful」。意外と難度の高いホラー要素も搭載！？

　GDC 2025に併催されたDay of the Devs 2025: San Francisco Editionにて，ポーランドのMythicOwlが，新作となる配達アドベンチャー「Truckful」（PC / PS5）をプレイアブル公開していた。


　昨年8月開催のイベントFuture Game Show 2024で初公開された「Truckful」は，一見平和そうな田舎町で古ぼけたピックアップトラックを元手に，村人たちを助ける運送業を始めた主人公“テレサ”の奮闘を描いたストーリーだ。どこかほのぼのとした雰囲気も漂うカートゥーン風の世界の中で，テレサは村人のための引っ越し手伝いや荷物の運搬といったさまざまなクエストをこなしながら，村の奥に広がる古代の森にまつわる謎を解き明かしていくことになる。




　本作は3Dグラフィックスながらも横に据えたプラットフォーム型ドライブアクションゲームで，曲がりくねった田舎道や霧のかかった低地，路地裏だらけの集落など，豊かでチャレンジングなゲーム世界が広がっている。トラックの運転は物理ベースの操作表現によって微妙で繊細なタッチが求められるうえ，どれだけ貨物を集積しているかによっても挙動が変化するなど，かなり凝った作りになっている。


　そのため，石積みの壁や街路樹などにぶつかったり道を逸れてしまったりすることもしばしばで，少し前のセーブポイントからやり直すことも必要になる。また，夜間になると森の中などは真っ暗になり，ヘッドライトが照らす目の前の道路に集中しながら，ソロソロと運転を続けていく心細さもリアルに体験できる。


　今回のイベントでは，夜の小道を運転していると，「ゴーストトラック」という不気味なトラックに遭遇するシーンが紹介されていた。まるでスティーヴン・スピルバーグ監督の映画「激突！」（1971年）のような感覚で，大型トラックがこちらを向いて道を塞いでおり，そのまま突進してくるのだ。


　筆者を含むイベントの参加者が何度も挑戦したが，運転を誤って，森に突っ込んでしまったり，慎重になり過ぎて背後から追突されては制御できなくなってしまったりと苦戦しているプレイヤーが多く見受けられた。短いもののスリリングな体験が，多くのゲーム開発者たちを惹きつけていたようだ。


　公開されている「Truckful」のSteamストアページによると，本作はインターフェースやテキストが日本語化される予定だ。イベント会場にいた開発者によると発売は2026年とのことで，しばらく先になりそうだが，リリースが楽しみなインディー作品の1つだ。

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