石井浩一氏が手がける「JET DRAGON」で，スピード感のあるレースと骨太な育成要素を楽しもう（今日から始めろApple Arcade #24）

　「Apple Arcade」は，Appleが月額900円（税込）／年額6000円（税込）でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している，ゲームのサブスクリプションサービスだ。
　この連載では，広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から，4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。

　第24回では，育成したドラゴンで空中でのレースを勝ち抜いていくシミュレーションゲーム「JET DRAGON」を紹介する。

「JET DRAGON」

リリース日：2023年6月16日
配信元：グレッゾ
開発元：グレッゾ
対応端末：iPhone / iPad / iPod touch / Mac / Apple TV / Apple Vision
ゲームパッド対応：○

オススメポイント
1.簡単操作でスピード感あふれるレース
2.繰り返し遊びたくなる骨太な育成要素
3.プロデューサー＆ディレクターは石井浩一氏

「JET DRAGON」公式サイト

「JET DRAGON」ダウンロードページ

　ファンタジー世界を代表する架空生物といえば，やはりドラゴンだろう。モンスターの王とも呼ばれ，多くのゲームにおいてボスキャラクターとして登場するなど，まさに格が違う存在だ。

　そんなドラゴンの背にまたがって、ゴールまでの速さを競うレース競技が世間的に流行していたら？　というのが本作「JET DRAGON」の世界観である。


　プレイヤーはプロデビューを果たしたばかりのライダー兼チームのオーナーとして，レースでの勝利，そしてチームをランクアップさせてシーズンでの優勝を目指していく。
　週ごとに開催されるレースの着順で得られるポイントを稼ぎ，シーズン最終週で行われるGPレースへの参加を目指すあたり，F1などのモータースポーツの世界に近いイメージだ。

伝説のライダーであった父親の影に思い悩む主人公の姿や，レースで競い合うライバルたちの存在（勝利すれば仲間に！）といったシナリオ面も魅力。

　ゲームは大きく，レースパートと育成パートに分かれている。

　レースパートでは，パートナーであるドラゴンに乗ってライバル達より先にゴールインすることを目指す。ドラゴンはコースに沿って自動で飛翔していくので，基本操作はブースト（加速）のタイミングを指示するだけという，実にシンプルなものになっている。


　ただし，ブーストするたびにスタミナを消費する。そのため，最高速を維持しようと連発すれば，コースの途中でスタミナ切れを起こしてしまう。
　騎乗するドラゴンごとに能力値（後述）は異なり，また，コーナーや上昇 / 下降が得意といった特性を備えている。


　ドラゴンとライダーの組み合わせによって，特殊効果を発揮するスキルを使える。
　スタミナを大きく消費するが，一定時間トップスピードを維持して突き進む「ジェット」や，先行するライバルの行き足を遅らせる「ブレス」といった，レースを優位に運ぶためのさまざまなスキルが用意されているのだ。

　こうした要素を使っての駆け引きは，疾走感あふれるレースの様子と合わせてとてもスリリング。どのタイミングで仕掛けるかが重要で，どうやってライバルに先んじるかを考えながらのプレイで熱くなれる。なお，レースに勝利すればポイント以外に賞金と経験値が得られる。


　育成パートでは，ドラゴンとライダーを鍛え育てていく。ドラゴンの基本性能はスタミナ，スピード，加速，バランスの４項目で示され，特訓によってそれぞれを伸ばしていける（ライダーの各能力アシスト力も同様）。
　ただし，特訓をするごとに疲労が溜まっていくので，最大3頭まで育成できるドラゴンをうまくローテーションしていくことが重要となる。


　ドラゴンは個体ごとに最大能力値が決まっているが，それ以上の能力を得るために必要となるのが「交配」だ。
　ゲームをある程度進めるとドラゴン同士を交配させて，卵を産ませることができる。新たに生まれたドラゴンは親の特性を引き継いでいくので，どのような組み合わせで強いドラゴンを生み出していくのかも，一つの楽しみだ。

育成中のドラゴンとスキンシップを図れる。かわいい

　ほかにも，育成施設そのものを強化したり，資金稼ぎのためにフェスを開催したり，ショップで強化アイテムを購入したりと，たくさんの育成要素が用意されている。

レースで活躍すれば人気がアップしてスポンサー契約の話が舞い込むことも

　多彩な要素が相互に作用する中で自分なりの最適解を目指すという遊びが楽しめる本作だが，それは育成シミュレーションとしての骨格がしっかりしているからだといえる。
　いったい誰の手によるものなのかと思ったら，本作のプロデュース / ディレクションは，かつてスクウェア・エニックスで「聖剣伝説」シリーズなどを手掛けてきたグレッゾの石井浩一氏だ。
　Apple Arcadeでしか遊べないオリジナルタイトルであることもあって，“あの頃”が好きなゲーマー諸氏に「今日から遊べ！」と強くオススメしたい。

「JET DRAGON」公式サイト

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