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ナリタの次はハネダ。「Narita Boy」のスピンオフ「Haneda Girl」はスピード感ある一撃必死のステージクリア型アクション[TGS2024]
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印刷2024/09/29 14:19

プレイレポート

ナリタの次はハネダ。「Narita Boy」のスピンオフ「Haneda Girl」はスピード感ある一撃必死のステージクリア型アクション[TGS2024]

画像集 No.001のサムネイル画像 / ナリタの次はハネダ。「Narita Boy」のスピンオフ「Haneda Girl」はスピード感ある一撃必死のステージクリア型アクション[TGS2024]
 東京ゲームショウ2024のインディーゲームコーナー内「Selected Indie 80」のエリアに,Studio Kobaが開発中の2Dアクションアドベンチャー「Narita Boy」のスピンオフ作品「Haneda Girl」を出展していた。

 ゲームファン,とくにインディーゲーム好きであれば,Studio Kobaが手がけたNarita Boyのことを聞いたことがある人は少なくないだろう。日本で着想を得て,スペインで開発された「日本生まれ,スペイン育ち」なアクション作品で,そのクセのあるレトロな電脳世界のビジュアルや世界観で,コアなファンを持つゲームだ。
 かくいう筆者も,そのスピンオフであるHaneda GirlをTGS 2024で体験できると聞いて「コレは絶対行く!」と思ったファンの1人である。なんとか最終日に駆け込んでプレイしてみると,それは想像と異なるゲームだった。ビジュアルの雰囲気はNarita Boyな感じはあるが,ゲーム進行やアクションそのものががらっと変わっていたのだ。

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 まずゲーム進行だが,Narita Boyは,電脳世界の各地を回りながら新たなステージに挑む探索っぽい要素があったが,今回はステージ選択型だ。ストーリーのみのステージも挟みつつ,ひとつクリアしたら次のステージが,それをクリアしたらまた次が……というように開放されていく。ステージに隠されたキーとなるアイテムを手に入れると,メインルートとは異なるステージが開放されるなんていう要素もあった。

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 そして,このアクションステージがもう,「おおっ,こうきたか!」というものなのだ。
 これは,試遊に立ち会ってゲームを説明してくれたStudio Kobaのメンバーともそのような話をしたのだが,分かりやすく言えば「横スクロールなホットライン・マイアミ」。ドア前に立っている敵がいたら,裏からドアを開けてドンっと倒れたとこをキル! 天井からぶら下がる床を切り落としてその下にいる敵をまとめてキル! といった具合に,ハネちゃんことHANEDAの近接攻撃やダッシュアタックといったアクションだけではなく,ステージの形状やオブジェクトを生かした行動でステージクリアを目指す。敵のマシンと戦うときは,銃撃をかわして接近し,アタマにしがみついたらタイミングよくボタンを押してキル! なんていうのもあって,コレまた気持ちいい。

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 敵の攻撃を受けたら,一発アウトでリスタートだ。難しいステージでは,このやられてリスタートを繰り返しステージ全体を掴んでいきクリアを目指す……みたいな攻略になる。ゲーム自体はもちろんリスタートもテンポ良く,「うまくいかずやられて悔しい! でも次はこうしたらいける!」と挫けず何度もトライできるのがいい。

 「それって,難しいんでしょう?」となるところだが,確かに難しいけれど,戦闘ロボット「M.O.T.H.E.R」に乗れば安全に進められた。ダメージを受け続けると壊れてしまうが,降りたら自然回復するし,壊れても復活するというめちゃ強なロボットだ。細い道など通れないところは要注意だが,動ける場所ならすぐに呼び出せて乗り込める頼もしい存在だった。
 スタイリッシュなスピードランなアクションを楽しみたいコアゲーマーも,アクション操作は得意ではないけど作品の雰囲気や爽快プレイを楽しみたいというカジュアルなプレイヤーも,それぞれの楽しみ方が用意されている感じだ。テクノ・シンセポップなサウンドは変わらずで,今回もゲームのテンポ感とコレまたよく合っている。

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画像集 No.006のサムネイル画像 / ナリタの次はハネダ。「Narita Boy」のスピンオフ「Haneda Girl」はスピード感ある一撃必死のステージクリア型アクション[TGS2024]
 TGS 2024の出展では,2024年内を目標にしているデモ配信に向けたフィードバックを集めていたということで,それらについてStudio Kobaのメンバーに聞いてみた。

 熱心なファンが多く駆けつけてくれて,前向きなメッセージをたくさんもらえたことはもちろん,より良いゲームにするための真摯な意見も,またStudio Kobaにとって有意義なものだったそうだ。
 そのなかで反省点と捉えているもののひとつが,「チュートリアルにいろいろ詰め込みすぎた」ということだった。今回のバージョンでは,製品版では徐々に開放されるアクションを最初のチュートリアルに入れ込んだために,覚えることが多くなった結果,ボタン操作がうまくいかなくて,本来楽しんでほしかったアクションの操作感までにいけなかった人を作ってしまったという。

 たしかにハネちゃんだけでも近接攻撃に回避ダッシュ,スニーキングやダッシュアタック,壁に引っ付きジャンプなどいろいろあるところに,さらにM.O.T.H.E.Rの射撃やダッシュ,乗り降りと呼び出しといった操作があるので,覚えることは多い。それらの操作は,製品版では段階的に開放されるようだが,「デモ版での伝えかたは,あらためて見直したい」と思ったそうだ。

試遊台にディスプレイされていた編みぐるみとビーズアクセは,なんとファンがプレゼントしてくれたものとのこと。愛があふれている
画像集 No.007のサムネイル画像 / ナリタの次はハネダ。「Narita Boy」のスピンオフ「Haneda Girl」はスピード感ある一撃必死のステージクリア型アクション[TGS2024]

 もうひとつ,ゲームの雰囲気や世界観についても話してくれた。本作はスピンオフとしてなかなか攻めた内容になっているが,「ファンにはそれぞれが思い描くNarita Boyのイメージがあるので,その思いを大事にゲーム開発を進めようとあらためて感じた」そうだ。もちろん,Narita Boyの今後の展開も考えており,本編であるNarita Boyと,そのスピンオフのHaneda Girlの両方を楽しんでほしいとのことだった。

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 Haneda Girlは,9月10日にSteamページが公開されているので,ゲームのさらなる詳細を知りたい人は,こちらをチェックしてほしい。そして2024年内の配信目標というデモ版に期待しつつ,ウィッシュリストに入れておくといいだろう。

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Haneda Girl公式Webページ(英語)

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