「ドラゴンクエストX　未来への扉とまどろみの少女　オンライン」新キャラクターを公開。「DQX 冬物語」第2部レポート

　スクウェア・エニックスは2023年12月9日，オンラインRPG「ドラゴンクエストX オンライン」のリアルイベント「ドラゴンクエストX 冬物語」を都内の会場にて開催した。

「ドラゴンクエストX　目覚めし五つの種族　オンライン」公式サイト

　本稿ではイベントの第2部で実施された「ネタバレイトショー」の模様や，バージョン7「ドラゴンクエストX　未来への扉とまどろみの少女　オンライン」の最新情報をレポートしよう。第1部のレポートと合わせてご覧いただきたい。

【出演者（敬称略）】
＜ MC ＞
竹若元博（バッファロー吾郎）
椿 彩奈 （タレント）

＜ スペシャルゲスト ＞
堀井雄二（ゲームデザイナー）

＜ ゲスト ＞
石川由依（ユーライザ役）
市川 蒼（ドルタム役）
岩田光央（カブ役）
岡本信彦（レオーネ役）
木下紗華（エルドナ神役）
斎賀みつき（フォスティル役）
佐野瑞樹（俳優）
松岡禎丞（アシュレイ役）
宮下栄治（ナドラガ神役）

＜ DQX開発ゲスト ＞
青山公士（プロデューサー）
安西 崇 （ディレクター）
成田篤史（シナリオチーフ）

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キャラクターが英雄として選ばれた基準とは

　「ネタバレイトショー」はキャスト陣が登壇する前に，開発スタッフ3名によるストーリーのネタバレ有りのトークが繰り広げられた。


　まず，安西 崇氏は「自分が担当したバージョン4，バージョン5も大好きですが，バージョン6も負けないくらい大好きです」と熱く語った。

　数多くのキャラクターがいなくなってしまうバージョン6のシナリオ展開への意見や反響に言及したうえで，「お約束はできませんが，メインストーリーだけではなく，再びどこかで物語に出てくることはあると思います」と今後の可能性を明かす。


　キャストの登壇後，成田篤史氏は本作のテーマを決める経緯について「11年やってきて，過去の歴史の積み重ねがシナリオを作るうえで味方になってくれる。名前は出てきたけど登場はしていない人物が，いろいろいるなと思いまして」と説明した。

　安西氏によると，その候補として最初に名前が上がった英雄は「大地の三闘士」。情報公開時にはプレイヤーからの反響も大きかったそうだ。また，カブのキャストは当初から岩田光央さんのイメージで制作しており，オーディションも実施しなかったことが明かされた。

　印象に残っているシーンを聞かれた岩田さんは「やっぱり死ぬところですかね……。ほかの仕事でも死ぬシーンは最近やっていないので，そういう意味では久々だな……と」と語り，アフレコ当時を振り返った。

　そこからトークのテーマはガラリと変わり，アシュレイとレオーネの話題になった。成田氏は「お話を進めていくにあたって，英雄の中に1人の裏切り者を作らなければいけなかった」と，シナリオ制作においてレオーネの役割が必要だったと語る。


　さらに主人公が「盟友」であることから，同じく「盟友」のレオーネが悪役となることで，闇堕ちしてしまった主人公の可能性を提示できるのではないかと考えたそうだ。

　一方，岡本信彦さんはレオーネの役割を最初に知らされていなかったものの，セリフから察しが付いたそうだ。その役割をどこまでセリフに含むべきか，制作陣に相談した結果，最終的には感情をあまり出さない演技をすることにした。

　バージョン6で登場した英雄たちは主人公と面識がない人物ばかりだったが，ただ1人，主人公と関係があったフォステイルを英雄として登場させた理由も明かされた。

　成田氏によると「1人くらいは顔見知りがいたほうがプレイヤーも安心できるかなということで，プクリポの英雄はフォステイルで決まり。選ぶ余地もありませんでした」とのこと。

　その話を受けて，斎賀みつきさんは「物語にちゃんと関わることができたのはすごくうれしいなと。フォステイルはアストルティアの歴史の見届人というイメージがありました」と振り返り，バージョン6の主要人物としてフォーカスされたことに驚きがあったようだ。


　さらに斎賀さんは「ずっと見ていて，ちょっと未来予知もある。だけど歴史を変えちゃいけないから，あえて何も言わないとか，そういうことを絶対やってすべてを見届ける。勇者や盟友を見届ける立場にいるのかなと，ずっと思っていて……」と続けた。
　しかし，最終的にフォステイルの命運が明かされなかったため，「実際，謎のまま終わっているので（笑）。だからやっぱり，そこの立場でいいのかなと。見守って，困ったときに導くような役割だと改めて思いました」と語り，彼の役割を再認識したそうだ。

　話題がユーライザに移ると，石川さんがレクタリスを演じることや過去の因縁を最初は知らされていなかったと明かす。主人公を英雄にしたがっている理由を当初を知らないまま，ユーライザを演じていたそうだ。

バージョン7では新系統の土属性呪文が登場！

　イベントの終盤，2024年3月21日の発売が予定されているバージョン7「ドラゴンクエストX　未来への扉とまどろみの少女　オンライン」の最新情報が発表されている。


　新たに登場するポルテとラキはもちろん，これまでに登場したキャラクターも新たな舞台「果ての大地ゼニアス」で冒険を共にすることになる。


　バージョン7の時点では，竜術士だけが使える予定の土属性の新呪文「ドガン」系が登場する。「ドラゴンクエスト」シリーズ全体でも初の呪文だが，メラやドルマの土属性版をイメージすれば分かりやすいと紹介された。


　また，スマホアプリ「ドラゴンクエストタクト」で開催中のコラボイベントにナジーンが登場するようだ。


　今回のイベントは徹底的にバージョン6を掘り下げる内容となったが，バージョン7の新情報も公開されたことで，プレイヤーは今後の期待が大いに高まったはずだ。12月26日には「超ドラゴンクエストXTV 年末スペシャル」の実施が予定されている。来年3月21日に向けて，「DQX」の続報から目が離せない。

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