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[TGS2023]手術や解剖で兵士を助ける「Live Hard, Die Hard」,宝石の冒険者を組み合わせるローグライク「ビビッドワールド」試遊レポート
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印刷2023/09/26 11:49

プレイレポート

[TGS2023]手術や解剖で兵士を助ける「Live Hard, Die Hard」,宝石の冒険者を組み合わせるローグライク「ビビッドワールド」試遊レポート

 東京ゲームショウ2023のアソビズムブースには,医者になって手術や解剖でエイリアンと戦う兵士を助ける「Live Hard, Die Hard」,宝石になった冒険者を組み合わせるローグライクRPG「Vivid World/ビビッドワールド」が出展されていた。2作品のプレイレポートをお届けしよう。

アソビズムブースの様子
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手術と解剖でエイリアンに立ち向かう「Live Hard, Die Hard」


 「Live Hard, Die Hard」は2024年に発売予定のPC用ゲーム。地球を侵略するエイリアン軍団を撃退すべく奮闘する。エイリアンと戦うのは勇敢な兵士たちだが,プレイヤーが操作するのはなんと医者なのだ。

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 兵士たちはオートで進撃し,得意の武器を使ってエイリアンに立ち向かう。戦いは凄惨なもので,兵士はすぐ負傷して,指揮トラックへと搬送されてくる。プレイヤーは,戦闘復帰できるように「手術」「応急手当」で治療して,再び前線へと送り出すのだ。

 実は放って置いても兵士は自力で回復するのだが,これでは「調子ゲージ」が減少して調子の段階が下がってしまう。調子の段階が下がると,エイリアンにやられた際に「心肺停止」「意識不明」といったバッドステータスになる可能性が高くなる。心肺停止したら蘇生させるために心臓マッサージが必要となり,その分復帰に時間がかかる。

 また,意識不明状態になると治療不可能になってしまうのだ。これを防ぐのが手術で,調子ゲージをそこまで低下させることなく兵士を回復させられる。運ばれてきた兵士を診察することなく即座に手術する様はマッドサイエンティストのようだが,実は兵士たちのためにもなる。

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 倒したエイリアンの死体もトラックに運ばれてきて,こちらは「解剖」「分解」ができる。解剖すれば「サンプル」が手に入り,兵士や医者の能力を上げる「サイドエフェクト」が発動。分解した死体は「エネルギー」となり,兵士を治療する「メディカルドローン」「自動応急手当」といった施設を強化したり,戦闘を援護する砲撃を使えるようにしたりできる。

 しかし,ベッドの数は6つと限られているうえ,状況はリアルタイムで変動していく。死体でベッドが満杯になったり,解剖に忙しくて治療の暇がなかったり,負傷した民間人も送られてきたりと指揮トラックはてんやわんや。時には兵士を手術する暇がなく,応急手当でひとまず調子ゲージの低下だけを止めて,その場をしのぐしかないようなことも起こるのだ。

 戦闘もプレイヤーが介入することで有利に展開する。こちらからは援護砲撃の指示しか出せないのだが,敵の密集地に砲撃すれば群れを一気にたたきのめせるし,道ばたの自販機を破壊すると回復アイテムなどが出ることがあるため,こちらもおろそかにはできない。

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 戦闘と負傷兵の状況がリアルタイムで変動する中,砲撃援護や手術,解剖,分解,施設強化,サイドエフェクト選択と,さまざまなタスクをこなす忙しさが本作の魅力となる。アートスタイルも独特で,カートゥーンな絵柄のキャラクターたちが手術や解剖で血しぶきを飛ばす様にブラックユーモアの香りが漂う。製品版ではさまざまなクラスの兵士を徴用して小隊を編成したり,彼らに改造手術を施したりできるそうなので,こちらも楽しみだ。



宝石のキャラクターを組み合わせてダンジョンを探索する「ビビッドワールド」


 2021年に発売されたローグライク「ビビッドナイト」の流れを汲む新作が「ビビッドワールド」だ。“パーティ構築型ローグライクオートバトラー”を謳う本作では,新たな主人公「レムリア」と一新された宝石のキャラクターたちが魔界の謎へと挑んでいく。対応機種はPCで,2024年に発売予定となっている。

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 “ローグライク・ミーツ・オートチェス”ともいえるユニークなシステムは本作にも継承されている。レムリアが冒険する魔界には,宝石と化したキャラクターたちがいて,アイテムのように売買したり,拾ったりすることで手に入る。彼らはそれぞれ「シンボル」を持ち,同じシンボルのキャラクターを集めると,戦闘を有利にする効果が発動する。

 また,同じキャラクターを3体集めて合成すると,レベルが上がってパワーアップする。しかし,宝石を所持できる数も,パーティに加えられる数も限られており,どこでどの宝石が出るかは事前に分からない。状況に応じたアドリブで,最良の編成を行わなければならないところが面白い。

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 バトルは今回もオートで展開する。キャラクターが自動で戦うのを,プレイヤーが特殊効果を持つ「ジェム」を使って援護するスタイルも前作と同じだ。少し頭身が上がった新キャラクターたちが派手なスキルを使って暴れ回る様が可愛らしく,思わず見入ってしまう。

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 本作の新システムが「オーブ」「ジェム合成」「裏ジェム」だ。オーブはキャラクターたちに持たせられる強化アイテム。攻撃力やHPアップといったシンプルなパワーアップだけでなく,副作用を含むものも存在する。「自分のHPが高い間は敵から受けるダメージが減少するが,HPが一定値を下回ると逆にダメージが増える」「自分にかけるスキル効果がアップするが,味方からかけてもらうスキル効果はダウンする」といった強力な効果と副作用をいかに使いこなすかが重要になりそう。おそらくは宝石同様にオーブの入手もランダムなので,アドリブでの編成がより奥深いものになるだろう。

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 ジェム合成と裏ジェムの登場により,バトルを援護するジェムの存在感がアップしている。ジェム合成は文字通り2つのジェムを合成して新しいジェムを作るというもの。回復とバフのジェムを合成して回復とバフが同時にかかるジェムにするなど,合成でより便利なジェムを作り出し,限りある所持枠を効率よく使えるようになっている。

 また,特定のジェムを組み合わせることにより,全く新しい効果を持つジェムが合成できることもある。攻撃とバフのジェムを合成して,ダメージを与えつつデバフがかかるジェムができるようなこともあり,レシピ探しも重要になっていくようだ。

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 戦闘中に溜まっていくゲージを使い,ジェムが持つ裏の効果を引き出すのが裏ジェムとなる。本来ならば味方1体に作用するバフ効果が,全員にかかったり,前列を攻撃するジェムで後列を攻められるようになったりと,戦局を変えられる効果が発動するため,逆転も夢ではない。プレイヤーの戦術がバトルに及ぼす影響がより大きくなるわけだ。

 「ビビッドワールド」はオーブの登場により編成のアドリブ性がアップし,ジェム合成と裏ジェムではプレイヤーの指揮がより重要になっている。可愛らしいキャラクターデザインと合わせて,前作「ビビッドナイト」の面白さをより拡張した,正統続編という印象を受けた。

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「アソビズム」公式サイト


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    Live Hard, Die Hard

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    Vivid World

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