［プレイレポ］8月15日リリースの「De:Lithe Last Memories」は，美少女と歌が組み合わさったローグライトアクションRPGだ

　美少女と歌とNFTが組み合わさったローグライトアクションRPG「De:Lithe Last Memories」（iOS / Android / PC）先行プレイのレポートをお届けする。
　プレイヤーは特殊な力を持つ少女達「ドール」部隊のチーフとなり，異界で激しい戦いを繰り広げていく。プレイするごとに覚えるスキルとゲーム展開が変化していくのが特徴だ。

「De:Lithe Last Memories」公式サイト

「De:Lithe Last Memories」ダウンロードページ

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プレイする度に異なる展開を楽しめる

ローグライトアクションRPG

　「De:Lithe Last Memories」はenishが8月15日にサービスを開始する，スマートフォン及びPC用のローグライトアクションRPGだ。
　20XX年，異世界「福音領域（エリシアン）」から異形の生命体「アンノウン」が現れる「大崩壊」が発生し，東京が占領されてしまった。対抗できるのは，特殊な力でアンノウンと戦う少女「ドール」のみだ。プレイヤーはエリシアンを調査する組織「ロギオス」において，ドール達の部隊を率いるチーフに。個性的なドール達と絆を深めながら，エリシアンとアンノウンの謎に迫っていく。

壊滅した東京を奪還するため，ロギオスはドールたちをエリシアンに送り込む

　プレイヤーは部隊のリーダーとして，自分の操作する1人＋AI制御3人のドールを編成してエリシアンでの戦いに挑む。戦闘はアクション性がそこそこにあり，ボタンを連打しているだけでは勝つことができない。アンノウンの攻撃をかわしたり，AI制御のドール達と連係したりといったプレイが重要だ。


　ドール達はサービス開始時に36人が登場し，それぞれにオリジナルのテーマ曲が用意されていることでも話題になっている。また，習得するスキルや特性によってドール達の「タイプ」が決められていて，物理攻撃力の高い「ストライカー」，防御に優れた「ガーディアン」，魔法攻撃を得意とする「ミスティック」，治療系スキルを操る「メディック」，物理・魔法・治癒タイプごとに仲間の能力を上げたり，敵の能力を下げたりするサポートスキルを合わせて使える「ブースター」「エンチャンター」「アルケミスト」の7種類に分かれている。

　メインとなる「ビルドモード」では，毎回ドールのレベルが初期状態に戻り，プレイごとに覚えるスキルが変化するローグライト的なシステムになっている。エリシアンでアンノウンを倒すとオーブが出現。これを取ると経験値が増え，一定値を越えるとレベルアップする。このときに獲得するスキルの選択肢が3つ提示されるのだが，その内容は毎回ランダムだ。同じドールであっても，毎回展開や最終的なビルドが変わってくる。
　つまり，36人がローグライトなランダム性で変化していくというわけで，ボリューム的にはけっこうなものがあるという印象だ。「Vampire Survivors」などローグライト系のゲームを知る人にはおなじみのシステムであるが，これをソーシャルゲームに取り入れたのが本作のポイントといえるだろう。

ガチャや仮想通貨を用いたトレードによりドール達を手に入れられる

レベルアップ時に提示される選択肢は毎回ランダム

　火属性のスキルがたくさん出たうえ，火属性ならまとめて攻撃力を上げる「火属性攻撃力アップ」のパッシブスキルも手に入った火特化のドールになることもあれば，パッシブスキルばかりが選択肢に出て，なかなかスキルが増えなかったり，バラバラな属性のスキルばかりになってしまったりと，プレイする度にその道のりはさまざまに変化していく。
　とはいえ，アンノウン側も属性を持ち，各属性には有利不利の関係が存在する。そのため「うまく同属性のスキルがそろった特化ビルドになったものの，ボスには有利な属性ではなかった」「スキルの属性がバラバラであることが逆に効を奏し，道中やボス戦で使い分けながら進めた」といった意外な展開が起こるのが面白い。

　エンチャンターやメディックといった魔法タイプは，スキルの運次第で立ち回り自体がとくに変化する。支援系のスキルがそろうようなら戦闘は仲間任せにし，攻撃系が多いなら自分がガンガン攻め込んでいくといった具合に，運の影響がより色濃く出るあたりは，ローグライトとしてやりがいがある。
　また，スキルがそろった後も，どれをレベルアップさせていくかが重要。スキルの中にはレベルが上がることでストックできる回数が増えるなど，使い勝手が激変するものもある。このあたりもいろいろと試していくのが面白い。

同じ五代サナでも，上の画像のように火属性がメインとなることもあれば，下の画像のように土属性のスキルがそろうこともある

　このように，毎回展開が変わるだけに，部隊の編成も重要だ。魔法系スキルは概して威力や攻撃範囲に優れるが，ボタンを押しっぱなしにしてのタメや，発動位置の指定が必要だ。逆に近接系スキルは概して素直な挙動を持つが，攻撃力的には魔法系に一歩譲る。つまり，魔法系だけでは前線を支えきれないし，近接系だけでは殲滅力が不足するということだ。
　バランス良く編成していくのが理想で，このあたりは1人プレイが多いローグライト系ではなかなか味わえない楽しさといえるだろう。また，それぞれのドールには仲のいいドールがいて，そのドールが部隊にいるとスキルが「進化」することもある。進化したスキルは強力なので，進化狙いで部隊を編成するのもアリだろう。

　ボスはいずれもくせ者ばかり。強力な大技を持つが，発動前には予兆があり，攻撃範囲も表示されるため，素早く反応して回避することが重要になる。仲間に注意を引いてもらって自分は背後から攻撃する，状況をチェックして適切な支援を行う……といった，マルチプレイでのパーティプレイさながらの立ち回りも楽しめるのだ。

バランスの良い編成と，仲間と連係したプレイが重要。魔法系のドールが多すぎると，このように仲間がやられてしまい，復帰までしばらく時間が必要となる

魔法系のスキルはタメが必要だが，広範囲攻撃が可能。この「アイスニードル」は2発の氷弾を放つが，レベルを上げると3発同時発射となる

　無事にボスを倒すことができれば，ひとまずプレイは終了となる。普通のローグライト系ではどんなに強いビルドができてもその場限りだが，本作ではボスを倒した状態，言い換えればビルドが完成した状態を「マスタードール」として保存できる。
　マスタードールにはマスターモードという専用のモードが用意されており，各種探索系のコンテンツ，各PvPやGvGといった対人戦，高難度コンテンツなどで活躍させられるのだ。
　ローグライト系ゲームで1回のラン（プレイ）が終了したとき，「この強いビルドでもっと遊び続けたい」と思ったことのある人も多いはず。「バックパック・バトル」や「Crab Champions」といった近年のローグライトでは難度が上がった状態でプレイを続けられるのが主流となりつつあるが，本作では「完成したキャラクターを別レギュレーションに持ち込む」という新たな回答を出しているのが興味深い。

見事ボスを倒せばクリアとなり，その時に使用していたドールのビルドは「マスタードール」として保存される

個性的なドール達と共に

リンクストーリーで絆を深めていく

　ドール達と共に戦って「リンクレベル」が上がると，「リンクストーリー」が開放される。これはドール達をより深く知ることができる物語で，感情移入も深まるはず。いろいろなドールのリンクストーリーを見たくなること請け合いだ。
　なお，中ボスを倒してクリスタルを手に入れたり，宝箱を開けたりするとスキルや経験値が手に入るのだが，ここでは36人それぞれに用意されたキャラクターソングが流れる，ちょっとしたライブのような状態になる。以前のインタビューで述べられているように，キャラクターソングはそれぞれのドールの転換点となった大崩壊をキーワードに，人物像を深彫りする方向で作られているため，聴いていくことでドールをさらに理解できるはずだ。

宝箱を開けるなどすると，それぞれに異なったキャラクターソングが流れる

キャラクターソングの歌詞はドールを手に入れると確認できるようになる

「リンクストーリー」では，大崩壊をテーマにドール達のバックグラウンドストーリーを知ることができる

　ロギオスは遊撃を任務とする第一部隊「セラフィム」，医療支援を行う第二部隊「スローンズ」，斥候である第三部隊「ケルビム」，アイドルとしても活動する第四部隊「ドミニオン」，新設された第五部隊「デュナミス」，第五部隊をライバル視する第六部隊「エクスシア」で構成されており，それぞれにキャラの立ったドール達が6人ずつ在籍。とくに第五部隊についてはチーフとして深く関わることになる。
　平凡な自分を変えたいと思ってドールになったリーダーの五代サナ（CV：伊駒ゆりえさん），両親が背負った借金を返そうと奮闘する城戸ヒカリ（CV：荻野葉月さん），クールで孤独だった剣崎ナナミ（CV：阿保まりあさん），尊敬する姉を捜す津上アヤカ（CV：竹達彩奈さん），プロゲーマー級の腕を持つ日高メイ（CV：鬼頭明里さん），明るく天才肌の天道リノア（CV：阿澄佳奈さん）からなる第五部隊は，創設されて日が浅いこともあってチームワークはバラバラ。それぞれに事情を持つ皆が歩み寄り，成長していく姿は感動を呼ぶことだろう。

第五部隊「デュナミス」の面々。左から，城戸ヒカリ（CV：荻野葉月さん），津上アヤカ（CV：竹達彩奈さん），天道リノア（CV：阿澄佳奈さん），剣崎ナナミ（CV：阿保まりあさん），日高メイ（CV：鬼頭明里さん），五代サナ（CV：伊駒ゆりえさん）。個性派ぞろいで，まだまとまりきっていない

サナはリーダーとして気負いすぎ，空回りすることもしばしば

　そして，プレイヤーキャラクターであるチーフや，ロギオス，ドールには謎も多い。チーフはドールに対して特殊なパワーを注ぎ込んで強化できる。チーフはかつてエリシアンでの遭難後にこの能力を身に付けたようだが，過去には何があったのだろうか？
　ガチャのシーンでは，ロギオスの奥で眠る謎の少女が登場。少女の身体が光るとドール達が召喚される。果たして彼女は何者なのだろうか？　ドール達は特殊な物質「エーテル」を使い，普通の人が活動できないエリシアンで戦うため，仮の身体を生成している。ある時，サナは仲間を助けようと焦るあまりに暴走し，アンノウンのような姿に変貌してしまった。この現象は「天使化」と呼ばれるようだが，エリシアンにはどのような秘密が潜んでいるのだろうか？
　謎また謎で物語の先が気になってしまい，続きを見たくなるのは筆者だけではないはずだ。

チーフはすべての記憶を失い，エリシアンで倒れていた。かつてはロギオスに勤務していたというが，その時何があったのだろう？　エリシアン自体も普通の人間が活動できる場所ではないというが……？

ガチャのワンシーン。謎の少女の身体が光ると，ドール達が召喚される

チーフの同僚であるジェレマイア（CV：島崎信長さん）は，少女の正体やチーフの失われた記憶について何か知っているようだ

思いを暴走させたサナは，アンノウンに似た姿になり，周囲を無差別に攻撃する

　アクションRPGにローグライト要素を加えたランダム性で毎回異なる展開を楽しめるうえ，36人の個性的なドール達とキャラクターソングが彩るのが「De:Lithe Last Memories」というタイトルだ。アニメ風のキャラクターも可愛らしく，豪華声優陣が参加していることと合わせて，アニメを見るような感覚でも楽しめることだろう。

　なお，本作はドールや装備品，特殊な「ランドダンジョン」が存在する土地「ランド」といったデジタルアイテムが，NFT（非代替性トークン。ブロックチェーン上で扱われる，資産価値を持つデータ）となっており，仮想通貨で取引できる。
　また，マーケットプレイスや「刻印BOX」から入手したNFTドールやNFT装備を保有していれば，「ビルドモード」「調査隊」「ランドダンジョン」「アリーナ（PvP）」などのコンテンツを通じて，仮想通貨と交換できるxGEEKが入手できる。xGEEKはいわゆる課金石の位置付けなので，ゲーム内のガチャなどで利用することも可能だ。しかし，ゲームのプレイにNFTの知識は必要なく，単にゲームとして楽しめる。
　また今回，ブロックチェーンゲームとしての側面は，期間限定のテストで充分体験できたとは言い難いため，評価を控えさせていただいた。
　ひとまず再確認できたのは，ユニークな仕組みを持つアクションRPGとしてローグライトの側面を楽しめたということ。インタビューでは，ブロックチェーンゲームであることを意識することなく純粋にプレイを楽しめると語られているため，気になる人は2024年8月15日の正式サービスを待とう。

第四部隊の桜井ムツミ（CV：水野亜美さん）は記憶喪失だが王道アイドルを目指す

第二部隊の宝生ヒナ（CV:佐々木奈緒さん）は不老不死を研究する天才

第四部隊の刃シキ（CV:春川友紀さん）は応用物理学を専攻するが，なせかアイドルに

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