［プレイレポ］スクエニの新作TPS「FOAMSTARS」で重要なのは，陣地の面積ではなくてスタープレイヤー。1人を守り抜く駆け引きが熱いSmash the Starモードを体験してきた

　スクウェア・エニックスが発売を予定しているPS5/PS4向けTPS「FOAMSTARS」が，Summer Game Fest Play Days 2023にプレイアブル出展されていた。「FOAMSTARS」は，2023年5月25日に配信された「PlayStation Showcase 2023」で発表された新作で（関連記事），4人対4人の撃ち合いが楽しめるタイトルだ。
　Summer Game Fest Play Days 2023に出展されていたバージョンでは，本作のメインコンテンツである「Smash the Star」というモードを4人対4人で試せたので，ゲームの概要とともに，プレイの印象をお伝えしよう。なお，海外向けの英語版をプレイしているので，キャラクター名などは日本語版と異なる可能性があることを，あらかじめお断りしておく。

「FOAMSTARS」公式サイト

　本作は，”新感覚アワパーティシューター”と公式に謳われており，泡で攻撃をするのが最大の特徴だ。泡だけに，当てたところで相手を倒せるわけではないが，連続して一定量の泡を当てると，相手は泡に包まれてしまう。
　見た目的には雪だるまにされたように泡の玉にくるまれ，ほぼ制御不能になる。この状態でさらに攻撃を受けるとやられてしまい，数秒後にリスポーンポイントで復活する。だが，やられる前に味方に泡玉状態を解いてもらえれば，時間をロスすることなくゲームに復活できる。


　また，射出された泡はその場にとどまるので，続けてどんどん撃っていけば，地面は泡で埋まっていく。ゲームにはブルーチームとピンクチームが存在し，チームカラーの泡が撃てる。チームカラーと同じ色の泡の上は速く移動でき，反対に相手カラーの泡の上では移動速度が極端に遅くなる。だからと言って，自分のチームカラーの泡でマップをより多く塗ったほうが勝つというルールではない。そういうルールのモードもあるのかもしれないが，今回体験できた「Smash the Star」では違った。


　違いついでに書いておくと，泡の上に同じ色の泡を撃てば重ねられる。同じところに撃ち続ければ，泡が積み上がり，かなり高い泡の固まりを作れる。この泡の固まりには登ることも可能で，巨大な泡の固まりの上から敵を攻撃するなんてこともできてしまう。高いところに行けば視界も拡がり，戦況を掴みやすくなるし，地面に近い位置にいる相手からすると視界の外から攻撃されるわけで，かなり効果的な攻撃を仕掛けられる。


　今回プレイできたバージョンに用意されていたのは8キャラクターで，それぞれ異なるメインウェポン，スキルA，スキルB，スーパースタースキルを持っている。筆者がプレイしたSoaのメインウェポンは，デュアルピストルで，同時に2つの泡を連射できる。スキルAは，前方に高くジャンプしながら泡を連射するもので，相手の視界から一瞬消えた状態から攻撃可能だ。出会い頭で有効なスキルだろう。
　スキルBは，いわゆるグレネードで，泡の爆発を起こせる。そしてスーパースタースキルは，自分を巨大な泡で包み，転がって周りの敵を押しつぶしていくというゴリ押し系の攻撃だった。


　メインウェポンはリロードこそ必要なものの，弾数に制限はない。スキルAとBには制限があり，マップ内でアイテムを拾うなどして補充しつつ戦う。スーパースタースキルは，ものすごく強力な攻撃だが，スタープレイヤーにならないと使えない。


　このスタープレイヤーというのが本作というか，「Smash the Star」モードのキモで，多くの敵を倒したプレイヤーキャラクターだけがスタープレイヤーになれる。スタープレイヤーはほかのキャラクターに比べて泡への耐性も高くなり，スーパースタースキルも使えるという反則気味の性能になるのだ。ただし，「Smash the Star」モードの勝利条件は，敵チームのスタープレイヤーを倒すことなので，スタープレイヤーは徹底的に狙われる。もちろん，倒されたら負けてしまうので，スタープレイヤー以外の3人は，自チームのスタープレイヤーを守りつつ戦うことになる。


　今回の試遊は，その場に居合わせた人がチームを組み，しかも全員が初プレイということで，チームプレイなんてものはなかったが，慣れてくれば，スタープレイヤーをめぐる駆け引きはかなり熱くなりそうだ。

　全部のキャラクターを試したわけではないので断言はできないが，総じてメインウェポンの射程距離はあまり長くなく（泡だけにあまり飛ばない），自然と敵に近づくことになり，終始撃ち合いになりやすいと感じた。とはいえ，自チームの色の泡の上は移動速度が上がるので，なるべく自チームの泡面積を増やすという後方支援でもそれなりにチームに貢献できるし，なんならスタープレイヤーの盾になるなんていう戦い方も許される。つまり，ガチガチの撃ち合いだけが求められるわけではないのだ。

　本作は発表されたばかりで，今回のバージョンにはロックされたキャラクターがいるなど，まだまだ謎は多い。遊べるモードも1つということはないはずなので，さらなる情報公開に期待しよう。

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