ディズニー初期のアニメ風カートゥーンタッチを採用した新作アクション「Mouse」，開発を発表するトレイラーを公開

　ポーランドのワルシャワに本拠を置くインディーゲームスタジオFumi Gamesは，PC向けの新作ソフト「Mouse」の制作を発表し，ティザートレイラーを公開した。Steamのストアページもオープンしている。Fumi Gamesの公式サイトによれば，PC版のほか，PlayStationとXbox，そしてNintendo Switch版のリリースも予定しているという。


　「Mouse」は，古典的なアニメをモチーフにした一人称視点のアクションゲームだ。テレビが普及する以前のアメリカで劇場公開されていたカートゥーン映画に，1930年代のギャングものやフィルム・ノワールを散りばめたような作品になるらしい。開発メンバーの1人だと思われるTiktokユーザー（＠cylinderek https://www.tiktok.com/@cylinderek）が，1か月ほど前からショートクリップを発表しており，最大25万「いいね」を集めるなど，話題になっていた。


　主人公は私立探偵のジョン・マウストン（John Mouseton）という，どこかで聞いたことがある名前のネズミで，危険に満ちた汚職まみれの大都市を舞台に，リボルバー式の拳銃やトミーガン，金づち，カルカノライフル，ダイナマイトなどをで無法者たちと戦っていく。
　公開されたトレイラーには背景がなく，グリッド剥き出しの床やテクスチャのない柱や壁，すべて同じ顔の敵キャラクターなど，どこまでが仕様でどこまでが作りかけなのか，現段階では判断しづらい。また，アニメタッチながらも残虐性の高いゲームになると思われる。
　マップにある自販機を見つけて，チーズやコーラ，ホウレンソウ，さらにハマキ，タバコなど，当時のアニメと関連が深そうなアイテムでパワーアップしたり，回復したりできるという。


　カートゥーン調のゲーム作品としては「Cuphead」がよく知られているが，「Mouse」はモノクロを基調にしており，ディズニー初期のアニメ「蒸気船ウィリー」（Steamboat Willie）のようなテイストだ。1920年〜30年代らしいビッグバンドジャズも心地良い。リリースがいつになるのか，まったく分からないものの，開発の進展を楽しみにしよう。