
プレイレポート
[GDC 2025]サバイバルホラー「Kriophobia」は順調に開発が進展。ジョホフ島の謎の施設に囚われた女性研究者が悪霊と寒さに立ち向かう
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本作は,ロシアの北極圏内に実在する無人のジョホフ島に向かった科学調査団のメンバーであるアンナが,事故によって謎の地下施設に落ちてしまい,孤独の中でサバイバルを続けながら脱出を図るアクションアドベンチャーゲームだ。
ほかにも生存者がいるかのような気配があり,ときに影のような不気味なクリーチャーが襲い掛かる。そのなかでアンナは,凍てつくような寒さに耐えながら究極とも言えるサバイバルに挑まなければならない。
「バイオハザード 2」や「サイレントヒル」といったクラシカルなホラーゲームタイトルにインスパイアされたというだけあり,固定カメラ視点やアイテムのマネージメントが大きなポイントとなっている。
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雑魚キャラである巨大なうじ虫のような生物が,ときおり天井から落ちてくるが,それと戦うためのツルハシも,何度が使用すると壊れてなくなってしまうし,寒さ対策のカイロも特定の場所では役に立たず,体力が削がれていく。
この地下施設の特定の部屋を寒くしているのが,“アイスフラワー”と開発メンバーのエドゥアルド・フレイレ氏が呼んでいた,花のようなオブジェクトだ。ところどころにトラップのように花を咲かせており,近くに寄るとダメージを受けてしまうが,それを回避して放っておくと,熱を吸収することによって部屋の温度がどんどんと下がってしまう。
部屋の中で何か探し物をしたり,施設の中で何度も往来するような通路にある場合は,なるべく攻撃して処分しておきたいが,それによってヘルスが減ってしまったり,ツルハシが壊れてしまったりということが起きてしまうわけだ。
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今回のライブデモでは,実在するのか幻影なのか分からない,不気味な少女のような存在は確認できたが,調査団の仲間たちのような生存者はいないようだった。ただし,孤独の中でもこの施設が何だったかの手がかりになるような,手紙や文書も散りばめられており,裏側のストーリーも垣間見えるようになっていた。
GDC 2023で,まだコンセプト段階でしかない初期のデモを見せてもらったことがあるが,2年の歳月でグラフィックスはかなり洗練され,手描きのコミックアートを装うエッチングのシェーダーが被せられているなど,アートスタイルが確立してきていた。
インタフェースにはパラメータやマップは表示されておらず,アイスフラワーによって温度が低下している場所では,画面の端が徐々に凍りついていくかのような演出が入るなど,ビジュアル面はかなり洗練されつつある印象だ。
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そんな「Kriophobia」の発売予定日はまだ確定しておらず,Steamストアページによると,現時点では英語とポルトガル語のみのサポートなのが残念なところ。クラシカルなホラータイトルを好む人はウィッシュリストに追加して続報をチェックしておくといいだろう。
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「Kriophobia」公式サイト
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Kriophobia
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