BitSummit X-Roadsの会場に出展されていた「
Tokyo Stories -working title-」は,ドリコムがPCおよび家庭用ゲーム機向けに開発中のアドベンチャーゲームだ。デモ版をプレイしてみると,ノスタルジックな世界観の中にどこか切なさや寂しさを感じさせる作品となっていた。
本作のストーリーは,人の姿が失われた東京のどこかの街を舞台に,パーカーを着た青い髪の少女が,親友である黄色の服を着た少女を探すというもの。掲載したティザー映像や画像からも分かるとおり,本作の大きな魅力は
止め絵で見るとピクセルアートのように見える独特のグラフィックスだ。この,どことなくノスタルジックな絵づくりは,3Dグラフィックスをピクセルアートのように見せるシェーダによって実現している。
デモ版の内容は,パーカーの少女を操作して人気のない街を歩き,ときおり表示されるわずかなメッセージから世界観を感じ取るという短いものだが,この物寂しい雰囲気を味わうだけでもプレイする価値あり! ただ歩くだけだと,あっという間に終わってしまうが,街のあちこちにある花をすべて集めるとラストの演出が変化するという仕掛けになっていた。
街の人々は完全に人がいなくなってしまったわけではなく,何かの理由があってここへやって来る(もしくは留まっている)人もいるようで,デモ版には登場しなかったが,ファー付きの赤いコートを羽織った少年もその一人。とは言え,具体的なゲーム内容はまだまだ開発途中の段階で,詳しいことは分からなかった。
ティザー映像には,パーカーの少女と行動を共にする少年の姿も
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そんな本作の発売時期は2023年の予定で,今後の情報は公式Twitterなどで発信していくとのこと。懐かしさと切なさが同居した世界観に引かれた人は,小まめにチェックしておこう。
すべての花を集めると,最後に黄色の服の少女が姿を見せる。そして彼女に近づこうとすると,儚く消えてしまう
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