「不機嫌なラクーンさん」プレイレポート。爽快なプレイ感が魅力のケモノローグライクアクションゲーム

　フワフワだぁ……！！！


　モフモフだ〜〜！！！


　「ケモノ」と銘打たれたゲームを遊んでみたら，“人間の美少女に，ケモノの耳と尻尾が生えていただけだった”という経験はないだろうか。「こんなのケモノじゃないよッ！」と憤慨した経験のあるケモノ好きの諸君にお伝えしたい。「不機嫌なラクーンさんのケモノは肉球もマズルもあるし，尻尾の先までちゃんとモフモフだよ！」と。

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ケモノキャラクターを操作して「ラクーンの宇宙」を探索！

　XDが手がけるローグライクアクションゲーム「不機嫌なラクーンさん」（iOS / Android）が配信中だ。
　今回は，フワフワのケモノキャラクターを操作してクールなアクションが楽しめる，本作のプレイレポートをお届けしよう。

　ゲームの舞台は「ラクーンの神」が作り出した「ラクーンの宇宙」という新しい世界。ここでのルールは，支配者であるラクーンの神の意のままにすべて定められている。ラクーンの宇宙に“招待”されたケモノたちは，故郷を守るなど元の世界に帰らなければならない理由をそれぞれに抱えており，脱出を目指して「宇宙の心」を集め，時空ゲートを開かなければならない，という設定だ。プレイヤーは，ケモノキャラクターたちを操作して，宇宙を探索することになる。

ゲーム内言語は日本語テキストだが，音声は英語ボイスのみ。作中のムービーにも字幕はついていないので，プレイにさほど影響はないが，この点は注意

　冒頭に記した通り，本作の特徴はカートゥーン調のケモノキャラクターたちで，SFな世界観を感じさせるサイバーチックな衣装を身にまとっている点が魅力的だ。公式の紹介文いわく，「萌えキュン」なアートスタイルとされている。登場するケモノの種類も，セクシーなチーターのギターナ，キュートなウサギのカルロッタ，コミカル犬なドグラスにイケメンオオカミのケネスなどさまざま。キャラクターやスキンは，ゲーム内通貨の「アライグマコイン」や有料でアンロックすることができ，確実に手に入る点もうれしいところだ。

大きく強調された手足は「萌えキュン」そのもの

　肝心のアクションゲーム部分はサクサク＆爽快プレイという印象が強い。ステージは見下ろし視点になっており，四角く区切られたエリアを移動しながら探索する。基本操作は，ダッシュ（回避）と通常攻撃とスキル攻撃で，クールタイムがどれも短く，深く頭を使わずとも気持ちよく敵を倒せる。チュートリアルは必要最低限のみで，少々言葉足らずな部分もあるが，難しい操作はないのでストレスなくゲームを進められた。
　また，バトルにはプレイヤーをアシストしてくれる「ラクーン（アライグマ）」を連れていくことができる。ラクーンたちは自動で一緒に攻撃してくれるほか，それぞれ固有のスキルを持っている。小さくてかわいいだけでなく，頼りになるお供だ。

ラクーンたちは敵にダメージを与える電撃を発生させたり，氷結効果のある攻撃を出したりとなかなか有能

　ステージ内には通常のバトルエリア，強敵と戦う「エリートエリア」，ボスと戦う「ボスエリア」のほかに，ショップや，ミッションが発生する特殊なバトルを行う「チャレンジ」があり，これらが毎回ランダムに組み合わせられて構成されている。まさにローグライクな構造だ。

マップメニューで通過済みのエリアにワープできる機能も確認できた

　エリア内の1バトルをこなすと，その都度強化アイテムを入手したり，通常攻撃やスキル攻撃をアップグレードしたりできる。こちらも強化できる内容は毎回ランダムとなる。

　なお，ホームに帰還した際に，恒久的な強化を行うこともできるため，その場限りでないキャラクターの育成も楽しめる。もちろん，武器の強化や購入も可能だ。

スキルの開放や，キャラクターの入手，アイテムの入手ができる「天賦システム」。いわゆるスキルツリーだ

　また，ギターナはボウガン，ドグラスは斧，カルロッタは銃といったように，使用武器やスキルはキャラクターによって異なっている。キャラクターを変更しつつ，固有のアクションを生かして戦うのも，操作性にバリエーションがあって，良い刺激になりそうだ。

ボウガンを使って戦うギターナ。距離をとって戦えるので，敵の攻撃を回避しやすい

刀を扱うケネスは，ダッシュ攻撃を命中させると，天賦「バレットタイム」を発動。一定時間，自分を除くすべてのオブジェクトがスローになる

スキンにもそれぞれ特性が付与されている。気分によって切り替えて遊ぶのも良いだろう

　ユニークなケモノたちを操作して，爽快なアクションが楽しめる本作は，スキルやスキンも豊富で組み合わせ次第でいくらでも遊べる内容となっている。キャラクターの見た目が良いだけでなく，ホーム画面などでの細かいデザインやNPCキャラクターのモーションも，世界観を感じられる作りとなっていて面白い。スキンのバリエーションが豊富なのもうれしいポイントだ。ケモノ好きにも，アクションゲーム好きにも，美男美女なゲームにゲームに飽きた人にも，モフモフに刺さるところがあるかも？

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