［TGS2022］「CRISIS CORE –FFVII– REUNION」プレイレポート。HDリマスター化とバトルの全面改修によって現代的なアクションRPGに

　千葉県の幕張メッセで開催されているTGS 2022のスクウェア・エニックスブースには，2022年12月13日に発売が予定されている「CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION」（PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Nintendo Switch / Xbox One）のプレイアブルバージョンが出展されている。

　本作は，「FINAL FANTASY VII」の前日譚を描いた作品で，2007年9月にリリースされたPSP用ソフト「クライシス コア -ファイナルファンタジー VII-」のHDリマスター版だ。今回の出展（PlayStation 5版とNintendo Switch版）に先駆けて，同バージョンに触れる機会を得たので，そのインプレッションをお届けする。

「CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION」公式サイト

　プレイアブルバージョンで体験できるのは，対ソルジャー用モンスター「金剛坊ウー」＆「金剛坊タイ」の2体同時バトルと，召喚獣「イフリート」とのバトルの2種類だ。
　リマスター版である本作は，グラフィックスのHD化に加え，3Dモデルの刷新やフルボイス化，BGMのアレンジ，そしてバトルの大幅改修がなされているが，それらの要素をひととおり確認できる。

グラフィックスのHD化により，表現力がオリジナル版より格段に向上している

　3Dモデルは，キャラクターごとの特徴が引き立つようになっている。たとえば，主人公でソルジャー・クラス2ndのザックスよりも，ソルジャー・クラス1stで先輩のアンジールのほうが，精悍で貫禄のある印象を受けるようになった。

アンジールは歴戦の勇士という印象だが，ザックスはいかにも若者といった感じに

　またイベントシーンとバトルがフルボイスになったことにより，ザックスの立ち振る舞いにおける飄々とした感じがより強く感じられたり，ユフィの初登場シーンがよりコミカルさを増したりと，キャラクターの印象をより強くしている。

ユフィの初登場シーンにもボイスが付いた

　バトルのテンポ感も大きく変わっている。オリジナル版にもあった独自システムの「D.M.W」（Digital Mind Wave）は，スロットが自動で回り，数字や絵柄がそろうとさまざまな効果を得られたり，リミット技を発動可能になったりするもの。
　オリジナル版では，演出によってバトルが一時中断されてしまうことがあったのだが，本作ではそれが解消され，途切れることなくバトルが進行していくようになった。

D.M.Wのスロットで絵柄がそろったときの演出が変更され，バトルが中断されることがなくなった

　またリミット技は，オリジナル版のように即時発動ではなく，プレイヤーの任意のタイミングで発動できるようになったので，使い勝手も向上している。

リミット技は，プレイヤーの任意のタイミングで発動可能に

　そのほかにも，攻撃がコンボでつながったり，魔法やアビリティをショートカットメニューで選択可能になったりと，遊びやすさを考えた改修が全般に施されているのだ。

魔法やアビリティはショートカットメニューで選択できるので，バトルのテンポ感を阻害しない

　召喚獣のビジュアルは，「FINAL FANTASY VII REMAKE」（PC /　PS5 / PS4）に合わせて調整されている。カットシーンなども，新たに制作されているので，オリジナル版を遊んだことがある人も，新鮮な気持ちでプレイできるだろう。

セフィロスも登場

「CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION」公式サイト

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