［gamescom］伝説的アクションアドベンチャーの続編「Flashback 2」は，初代の面影を残しつつ現代風にアレンジ。31年越しに解決する謎も

　Microidsが2023年11月16日の発売を予定している「Flashback 2」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）が，ドイツで開催されているゲームイベント「gamescom 2023」に出展されている。短い時間ではあったが，実際にプレイできたので，本作の概要と共に，その印象をお伝えしよう。

「Flashback 2」公式サイト

　「Flashback 2」は，AMIGA用ソフトとして1992年に発売された「Flashback: The Quest for Identity」の続編だ。前作となるFlashbackは，ロトスコープと呼ばれる，実写映像をもとにしたアニメーション制作技法を用いた滑らかな動きが特徴で，さまざまなプラットフォームに移植され，世界的な大ヒット作となった。そのあたりの事情は，「こちら」の記事で確認してほしい。


　続編となるFlashback 2の主人公は，前作に引き続きコンラッド・B・ハートで，人類を脅かす異形の者たちと対峙することになる。前作は滑らかな2Dアニメーションが印象的だったが，Flashback 2では，開発チームが2.5Dと呼ぶグラフィックスが採用されている。
　背景となるステージは3Dで描かれているので奥行きがあるが，ゲームは基本的に，コンラッドを真横から見る視点に固定されている。今回プレイしたのは，何者かの襲撃を受けた基地のような場所で，そこにコンラッドが突入したところから始まった。


　しばらくは奥行きのない，真横からの視点でゲームが進み，道中にある障害物をジャンプで避けたり，穴を飛び越えたりしながら画面右へと進んでいく。前作はとにかく死にやすいゲームだったが，今回プレイした範囲では，そこまで死にやすいという印象はなかった。敵の攻撃でHPが下がっても，アイテムを使って回復することが可能だ。

　場面が進むと広めの部屋に入り，敵のロボットとの戦闘に突入した。ここでは奥行きの概念があり，左右だけでなく手前と奥にもコンラッドを動かして敵と戦っていく。デモはPC版で，Xbox用のコントローラを接続していたが，操作は右スティックを倒した方向に銃を構え，RTボタンで発射するといった感じだ。

　また，銃を構えた状態でLTボタンを押すと，シールドを展開できた。シールドは一定時間が経つと消滅してしまうが，敵の攻撃を避けきれないときなどに使えば，ダメージを抑えられる。


　何度かキルされてしまったが，操作方法に不慣れだったことと，そこまで奥行きの概念がなかったところ，それが急に出てきたことで移動に戸惑ったからだ。理不尽的な難度の高さは感じなかった。

　基地のようなところを脱出すると，「八百屋」や「マッサージ」といった看板が立ち並ぶ市場のような場所に出た。ここでミッションを受注し，それをこなすといったこともできるようだが，今回のプレイでは受注可能なミッションがなく，試せなかった。


　ちなみに，屋台が建ち並ぶ市場のような場所には敵が出現しないと思ったが，ゲームを進めると，ここでも戦闘に巻き込まれた。もちろん，何の脈絡もなく市場にいる人達が攻撃をしてくるといったことはないが，戦闘が絶対に起こらない，いわゆる安全地帯のような場所はないようだ。


　余談だが，現場にいるMicroidsスタッフの複数名に，前作はクリアしているのか，ということをやたらに聞かれた。というのも，前作をプレイしていなくも「Flashback 2」のストーリーは十分に楽しめるが，前作をクリアしていると，物語の違った側面が見えてくるからだそうだ。ネタバレになるから詳しくは言えないとのことだったが，31年越しの伏線回収，といったこともあるのかもしれない。

　2018年に発売されたNintendo Switch版「フラッシュバック」は，チュートリアルや巻き戻しモードが備わった「アレンジ版」も用意されている。それを遊びつつ，「Flashback 2」の発売を待つのもいいかもしれない。

「gamescom 2023」公式サイト

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