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印刷2025/02/13 07:00

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「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」グランドファイナルレポート。歴代最大規模の戦いをガチくん率いるGood 8 Squadが制する

 2025年2月11日,カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4)を用いたプロリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2024」のグランドファイナルが,パシフィコ横浜で実施された。同大会の結果と,優勝チームであるGood 8 Squadの試合後囲みインタビューの模様をお届けする。

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「ストリートファイターリーグ」公式サイト

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 「ストリートファイターリーグ」(以下,SFL)は,国内のトッププロ選手が企業チームに所属し,「ストリートファイター」シリーズ最新作を用いて日本最強のチームを決めるリーグ戦として,2018年より実施されている。

 競技タイトルが「ストリートファイター6」に移行してから2回目の開催となったSFL2024には,歴代最多の12チームが参戦。参加チームがDivision SとDivision Fの2つに分かれて争う「2ディビジョン制」が採用された。

 およそ半年にわたって実施された両ディビジョンでのリーグ戦,そしてプレーオフを勝ち抜いてきたのは,Good 8 SquadとYogibo REJECTの2チーム。SFL2024を締めくくるべく,多くの観客が見守るパシフィコ横浜でグランドファイナルを戦った。

■SFL2024グランドファイナル出場選手
※敬称略。()内はグランドファイナルで使用したキャラクター

・Yogibo REJECT
ときど(ケン)
あきら(キャミィ)
鶏めし(ダルシム)
LeShar(エド)

Yogibo REJECT。左からときど選手,あきら選手,鶏めし選手,LeShar選手
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・Good 8 Squad
ガチくん(ラシード)
カワノ(豪鬼)
ぷげら(ディージェイ)
YHC-餅(ダルシム)

Good 8 Squad。左からYHC-餅選手,ぷげら選手,カワノ選手,ガチくん選手
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会場となったパシフィコ横浜には,カプコン,SFLの協賛会社,SFL参加チームがブースを出展。物販,試遊,SFL選手との写真撮影といった,ファンサービスを行っていた
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SFL2024グランドファイナルのレギュレーション。先鋒&中堅戦(2試合先取。勝利チームが10ポイントを獲得),大将戦(3試合先取。勝利チームが20ポイント獲得)を1ターンとし,どちらかのチームが90ポイントを獲得するまで対戦を続ける
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 アウェイ側のGood 8 Squadが出場選手&使用キャラクターを先に申告して始まったグランドファイナル1巡目。先鋒戦はカワノ選手がときど選手に,中堅戦ではガチくん選手があきら選手にストレート勝利し,幸先よく連勝スタートを決める。

 しかし,大将のぷげら選手がYogibo REJECT用に仕込んできたというディージェイは不発に終わり,LeShar選手が勝利し,両チーム20ポイントを獲得して2巡目へと入っていく。

SFL2024ではシーズンをとおして,1度も使わなかったディージェイをここで投入して会場を驚かせたぷげら選手。1巡目こそ機能しなかったが……
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 2巡目,Yogibo REJECTは先鋒あきら選手,中堅ときど選手,大将LeShar選手というオーダーを提示する。対するGood 8 Squadは,先鋒ぷげら選手,中堅ガチくん選手,大将カワノ選手の順で投入したが,今回は1巡目とは逆に,先鋒,中堅戦をYogibo REJECTが連取する形となった。

 しかし大将戦,3連敗をなんとしてでも阻止したいカワノ選手が気合の粘りを見せ,フルセットまでもつれる接戦をもぎ取ることに成功する。結果,両チームがまたも20ポイントを分け合う形となり,インターバルを挟んで3巡目に突入していった。

この日,一番の激戦となったカワノ豪鬼対LeSharエド。フルセットまでもつれこみ,最後はLeShar選手のまさかのコンボミスで決着となった
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 試合内容,勝敗結果ともに拮抗した展開になってきたところで始まった3巡目は,先鋒戦から大将戦まで,2巡目とまったく同じ組み合わせで両チームが激突する。しかしここではGood 8 Squadの3人がYogibo REJECTを圧倒することに。

 ぷげら選手はあきら選手の苛烈に攻め続けるキャミイに対応しつつ,自身の攻めも決める流れを作って勝利。ガチくん選手は通常技の振り合いでは劣勢に立たされるも,1ラウンドに2回のイウサールを発動するなど,要所でのダメージレースを制し,チームに連勝をもたらす。そして大将のカワノ選手は,自身の太い択をとおすが,相手の択はシャットダウンするという読み負けない状態に入り,あのLeShar選手を封殺することに成功する。
 これでGood 8 Squadは,Yogibo REJECTが90点に到達する前に,あと1つ勝てば優勝という状況を作り出した。

2巡目ではあきら選手,ときど選手にそれぞれ敗れたガチくん選手,ぷげら選手だったが,対応が間に合ったのか,連勝でチームに勢いを与えた
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 1敗もできない中で4巡目を迎えたYogibo REJECTは先鋒あきら選手,中堅LeShar選手,大将ときど選手というオーダーで臨むが,決着をつけたのはこの日,あきら選手と3度目の対戦となるぷげら選手だった。

 1試合目はあきら選手の思い切った攻めがとおって早々に落としてしまうも,2試合目に入ってからは徐々に対応を見せ,前歩き投げを読み切った打撃,対空SA3などを決めて勝利し,Good 8 SquadにSFL2024優勝の栄冠をもたらした

優勝したGood 8 Squadには優勝賞金500万円,SFL2024ワールドチャンピオンシップへの出場権が贈られた
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カワノ選手は年間MVPも獲得
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大会終了後は今年で団体を解散,SFLからも離れる忍ism Gamingの百地代表から別れの挨拶と,忍ism Gamingを事業継承しZETA DIVISIONが新規参入すること,SFL2025も今回と同じく12チーム2ディビジョン制で行われることが発表された
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 本稿で紹介したグランドファイナルの模様は,2月18日まではZAIKOのアーカイブ,2月23日の17時以降はYouTubeのCapcom Fighters JPチャンネルで視聴できる。試合の詳細をこの目で見たいという人は,そちらをチェックしてほしい。


SFL2024優勝,Good 8 Squad試合後インタビュー


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――優勝おめでとうございます。まずは今日の勝因を聞かせてください。

ガチくん選手:
 分かりやすいところで,LeSharにどれだけ勝てるかというのが大事だと思っていたので,そこをプレイオフから今日までのあいだ,チームで詰めていって,狙いどおり勝てたのが大きかったです。

 あとはカワノがケン戦に悩んでたんですけど,昨日の夜ぐらいに「いけます」って言ってくれて,それでいいオーダーが組めたのがよかったですね。

カワノ選手:
 環境の変化(子供が生まれたとのこと)で大変な部分があって,夜泣きとかけっこうしんどかったんですけど,それを事前に言うのも言い訳に聞こえるかなと思っていました。そのあたりをしっかり時間で管理しつつ,練習に取り組めたのがよかったです。

――2巡目のカワノ選手対LeShar選手の試合がターニングポイントになったかと思うのですが,あのときのプレイヤー目線での感想を聞かせてください。

カワノ選手:
 最後は負けたと思ってもうイヤホンを外しちゃっていました。ふだんならコンボミスってすぐに気づいていたと思うんですけど,そのときは分かっていなかったので,反撃のボタンを押すだけでもプレッシャーでした。あの試合から流れが向いてきたので,しっかり押せてよかったなと。

――アウェイで始まった1巡目のオーダーと,2巡目以降のオーダーはどのように決めていきましたか。

ガチくん選手:
 1巡目はぷげ(ぷげら選手)がディージェイを出すと決めていたので,そこに誰が来てもディージェイ戦はそんなにやってないだろうという読みで大将にしました。餅さんのダルシムはきつい組み合わせが多いので,5割以上勝てる見込みがあると思えたプレイヤーを先鋒と中堅に置いた形です。

 2巡目はぷげがLeShar選手にいい内容で勝ったら同じ順番でいこうと決めていたのですが,ちょっときつそうだったので,そこはカワノにチェンジしてもらいました。ぼくはときど選手に行くって決めていました。

――4巡目,優勝にリーチがかかったときのオーダーも先鋒は2,3巡目と同じくぷげら選手でした。相手のあきら選手とはここまで五分でしたが,変えようとは思いませんでしたか。

ガチくん選手:
 そこはふつうに勝率が高そうと感じたので,そのまま行ってもらいました。

――3巡目,ぷげら選手とガチくん選手は負けた相手との再戦でしっかり勝利し,ポイントを稼ぎました。2巡目の結果を受けて修正したポイントがあれば教えてください。

ガチくん選手:
 ぼくはあまり修正できていなかったのですが,起き上がりに大パンを食らいまくってるのは分かっていたので,同じシーンで無敵技を見せようと思っていました。

 内容的にはよくなかったんですけど,ときどさんもSAゲージが3本溜まりそうなところで,何かを当てれば勝てるという焦りがあったのか,そこで動きが噛み合ってうまく勝てました。

ぷげら選手:
 負けた試合はふだんの動きができていないのが一番の要因と感じていて,ドライブゲージの運用とリスクリターンの管理がおかしかったなと反省していました。自分からバーンアウトするなど,いつもはやらないミスが増えていたので,自分がやってきた動きを出すことにフォーカスして,状況ごとに何が一番大事かを考えて動いていきました。

――カワノ選手はプレイオフに入るまではLeShar選手と多くスパーリングをしていたそうですが,対策や人読みなどが刺さった形でしょうか。

カワノ選手:
 最後に対戦したのが1か月前だったので,人読みはそんなにありませんでした。ほかのエド使いには有効な対策でも,LeShar相手にはやってはいけないという行動があって,そこは練習から意識していました。LeShar用の対策は細かくきれいに詰めてきましたね。

――試合後のコメントで,中の豪波動拳がポイントだったという話がありました。その点をもう少し具体的に教えてもらえますか。

カワノ選手:
 豪鬼は調整で豪波動拳のあとにやられ判定が残るようになって,ときどさんやLeSharのようなうまいプレイヤーは,強の豪波動拳をしっかり歩きガードしてきて確定反撃を入れてくるようになったんですよ。それがきつかったので,練習相手にもそれを意識してやってもらっていたんですけど,そうすると豪波動拳が全然撃てなくなってしまって。

 そもそも弱の豪波動拳は発生が遅くて,無敵技で弾抜けされたりするんですね。そこで見つかったのが中の豪波動拳で,強の豪波動拳のような確定反撃があまりなく,無敵技での弾抜けやジャストパリィもされにくい。相手へのいいノイズになってくれました。

――YHC-餅選手は待機選手でグランドファイナルを終えましたが,どういう試合展開になったら出る予定でしたか。

ガチくん選手:
 3人全員がLeSharに対してダメだったら,最後の最後に出てもらう予定でした。

YHC-餅選手:
 いつ出てもいいように,エド対策はかなりがっつりやってきていました。

――ちなみに鶏めし選手が出てきた場合は,YHC-餅選手が出る予定でしたか。

YHC-餅選手:
 いえ,同キャラ戦はちょっとないですね。チームメイトが使っている3キャラともダルシムに有利に戦えるキャラですし。両チームとも勝ちに徹すると,今日のようなオーダーになるとは思っていたので納得しています。

――最後に3月に行われるSFLワールドチャンピオンシップについての意気込みをお願いします。

ぷげら選手:
 チームが優勝できてうれしいんですけど,自分は負けて悔しい部分もあるので,それをワールドチャンピオンシップにぶつけて,来年のカプコンカップに出たいですね。あとちょっとがんばれたらと思います。

カワノ選手:
 ウチのチームはけっこう海外勢に強いっていうイメージをぼくは勝手に持っているので,その調子でやっていけたらなと思います。

YHC-餅選手:
 ダルシムというキャラがレアキャラで,そこが海外勢に刺さるかもしれないので,強みを生かして活躍できればと思います。

ガチくん選手:
 Good 8 Squadにいるメンバーって,2017年くらいから誰かしらはカプコンカップ本戦に出られていたのが続いていたんですけど,今年それが途切れてしまいました。それが悔しいので,ワールドチャンピオンシップに勝って来年は4人全員で出て,次のステージに進めればと思います。

――ありがとうございました。

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