シミュレーションADV「Flat Eye」初のゲームプレイ映像が公開に。お客の個人情報を盗み出す未来のコンビニへようこそ！

　Raw Furyは，フランスのMonkey Moon Studioが開発中のシミュレーションとアドベンチャーのハイブリッド作品「Flat Eye」を2022年中にリリースすると発表し，初のゲームプレイトレイラーを公開した。


　GDC 2022の特集記事でも紹介したとおり，本作は，AIを駆使した最新コマース技術を持つEye Lifeという企業に買い取られた，片田舎のコンビニが舞台となる。プレイヤーは，AIに指示されるままに品物のストッキングやレジ会計をこなすうちに，地域のさまざまな人と顔見知りとなって触れ合っていくことになる。

　こう書くと非常にほのぼのとした雰囲気に感じられるかもしれないが，プレイヤーの目的はお客の個人情報を盗み出し，個々のニーズに合ったサービスを提供すること。例えば，トイレを設置すると，利用した客の排泄物を分析して健康状態をチェックし，それに合わせた医薬品などを提供できる。また，こうして店内のアイテムをアップグレードしていくことで，小型医療ブースなどさまざまな精密機器がアンロックされ，さらに細かく顧客に対応していくことができる。


　プレイヤーにとっては，仲良くなった地域の住民たちが何かの実験に利用されているという陰謀を前に，それぞれのキャラクターたちにどのように対処していくのかが大きなカギとなりそうだ。来客の中にいる30人ほどの主要キャラクターとの会話によって，さまざまなストーリーの展開が見込まれる。

　タクシー運転手が顧客との会話によって連続殺人犯に対峙していくという，2019年の秀作「Night Call」を生み出したMonkey Moon Studioらしく，最新作も経営シミュレーション的でありながら，ナラティブアドベンチャーとしての体裁を保っている。

Steamの「Flat Eye」ストアページ