カプコンは,2023年発売予定のチーム対戦型“マッシヴアクション”
「エグゾプライマル」(
PC /
PS5 /
Xbox Series X /
PS4 /
Xbox One)の
第2回クローズドネットワークテストを2022年7月25日に実施した。今回のテストで遊べたのは,メインモードとなる「ディノサバイバル」。朝の9時から15時までの短い時間の開催だったが,ガッツリとプレイしたので,その
プレイレポートをお届けする。
今回のテストはPC版を使用して実施された
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恐竜による災害から人類を守れ!
本作の舞台となるのは,西暦2040年の地球。突如出現した大量の恐竜たちから人類を守るため,プレイヤーたちはアイビウス社が開発した最新鋭のパワードスーツ
「エグゾスーツ」をまとって戦いに身を投じることに。
主人公は訓練場での適性検査を経て,戦場へと駆り出される
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設定を見ると,ほとんどの人が,PvE(Player vs Enemy)タイプのゲームを連想すると思うが,話はここで終わらない。ゲームを進めていくうちに,プレイヤーたちは「エグゾスーツ」の品質を向上させるための実験体として利用されていることが判明し,人間同士で争う戦闘テスト(PvP:Player vs Player)へと巻き込まれていくのだ。
案内人である新世代AI「リヴァイアサン」は,プレイヤーのことを「実験体」や「優良なサンプル」と呼び,研究対象として監視してくる。今後,ストーリーが進んでいくとどのような展開が待ち受けているのだろうか。
新世代AI「リヴァイアサン」
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多種多様な性能のエグゾスーツを紹介
プレイヤーが選択できるエグゾスーツは,戦闘に特化した
「アサルト」と,味方を守る
「タンク」,支援が得意な
「サポート」の3タイプに分類されている。スーツはゲーム中にいつでも変更できるので,戦況に応じてスーツを使い分けていこう。
なお,スーツチェンジには一定の時間を要するので,ミッションの合間や,戦闘不能中の時間に行うといい。ただし,必殺技「オーバードライブ」のチャージ時間が0に戻ってしまうというデメリットがあるため,頻繁なスーツチェンジはあまりオススメできない。
●アサルト型:デッドアイ
デッドアイは通常射撃による中〜遠距離攻撃を得意としているほか,グレネードによる範囲攻撃なども備えている攻撃型スーツ。また,近距離戦でも,掌底攻撃「スラストアタック」で敵を吹き飛ばせるため,距離を問わず戦えるバランスの取れた性能となっている。
デッドアイのライフルグレネードは,着弾地点に爆発を巻き起こす。恐竜が大量に集まっているところに目がけて撃ち込もう
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空を飛んでいる敵を攻撃しやすいのもデッドアイの強みの1つだ
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●アサルト型:ゼファー
ゼファーはアサルトの中でも近距離攻撃に特化した格闘型スーツ。装甲が薄いため,安易に敵陣の中に突っ込むと返り討ちにされてしまうが,2段ジャンプが可能だったり,高速回避「タービンステップ」を2回連続で使用できるなど,機動力の面ではほかのスーツを圧倒している。
ジャンプ→タービンステップ→空中ジャンプ→タービンステップ,と入力して空中を飛び回ることも可能。アグレッシブに動き回りたい人にオススメしたい
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●タンク型:ロードブロック
ロードブロックはその名の通り,道を塞ぐような巨大なシールドを展開して,敵をせき止められる。敵から味方を守るのが主な役目だが,シールドで恐竜たちをせき止めているときに,敵の数に応じてダメージが上昇する「シールドブラスト」を使って反撃に転じることも可能だ。
ロードブロックをプレイするときはチームの最前線に立つことを心がけよう。壁役となり,敵の行動を制限することで味方が戦いやすくなる
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●サポート型:ウィッチドクター
ウィッチドクターは支援タイプのスーツ。回復面に特化しており,味方の治療ができる。敵と戦うのが苦手な人でもチームに貢献しやすいため,初心者でも動かしやすい。また,通常攻撃ではロッドから電撃を流し,恐竜たちを麻痺させる効果がある。
大型恐竜を麻痺させたときは,一斉攻撃をしかけるチャンス
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そのほか,ゲーム中のムービー内では,紹介した4つのスーツのほかにも,日本刀を持ったタンク「ムラサメ」や,二丁拳銃を持つサポート「ニンバス」などの個性的なスーツが確認できた。今後さまざまな性能のスーツが選択できるようになることで,遊びの幅が広がっていくのは間違いないだろう。
メインモード「ディノサバイバル」をプレイ
今回プレイできた「ディノサバイバル」モードは,10人のプレイヤーが5人ずつ,2つのチームに分かれ,AI「リヴァイアサン」が提示するミッションのクリア速度を競うというものだった。
ゲームがはじまると,まずプレイヤーたちは街の中に配属され,指定された恐竜を討伐するミッションが課せられる。恐竜は,大群で押し寄せてくる「ラプトル」のほか,空を飛ぶ「プテラノドン」,自らの体を爆発させる変異体「ガス・ネオソー」などのさまざまな個体が登場する。
とくに注意すべきは,突進攻撃をしかけてくる「トリケラトプス」や,暴れ回る「ティラノサウルス」などの大型の恐竜たち。中ボスにあたるこれらの恐竜は体力が高いうえ,放っておくと別の場所に移動してしまうので,味方と協力して優先的に攻撃していく必要がある。
ゲームの後半では,進行状況に応じてさまざまなミッションが発生する。「データキー護衛」や「エナジーテイカー」といったミッションでは,敵チームの5人に直接攻撃ができるので,お互いに妨害をしながらミッションのクリアを目指すという熱い戦いが繰り広げられる。
ミッション中にドミネーターというアイテムを拾い,使用すると恐竜を召喚して操れる。強力な攻撃を仕掛けられるので,敵チームに突っ込んでミッションを妨害しよう
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●データキー護衛
「データキー護衛」はレールに沿って進むデータキーを守りながら進軍していくミッション。最初は敵チームとの距離が遠いため,遠距離攻撃ができるデッドアイや,正面からの攻撃を防げるロードブロックが活躍するが,時間が経つにつれてお互いのデータキーの位置が近くなってくるため,近距離での戦いが重要になってくる。
●エナジーテイカー
「エナジーテイカー」のミッションでは,各エリアに落ちているエナジーを先に100個拾ったチームの勝利となる。味方と離れて行動し,エナジーを拾うのを優先するか,チームと共に行動して集団戦を仕掛けていくか,状況に応じて判断しよう。
そのほか,ミッションのなかには「ネオ・ティラノサウルス討伐」のように,味方と敵チームの10人全員で協力してクリアを目指すものもある。このミッションでは,チーム全体でリスポーン回数が制限されるため,攻撃を避けつつ,撃破を目指していく必要がある。
●ネオ・ティラノサウルス討伐
敵味方10人で巨大なネオ・ティラノサウルスの撃破を目指す。ネオ・ティラノサウルスの攻撃は,ビームを吐いたり,周りを吸い込むブラックホールを発生させたりと,見た目も派手で強力なものばかり。同社の「モンスターハンター」に近い感覚のミッションと言うと分かりやすいだろうか。
気楽に楽しめる協力型タイトル。ガチガチのPvPモードの追加にも期待
今回プレイした「ディノサバイバル」モードは,前半では恐竜と戦い,後半はプレイヤー同士での戦いへと移行するといった内容がほとんどだったが,「対人部分も恐竜との戦闘の延長」という感覚が強く,対人戦特有のヒリついた緊張を感じることなく,気楽にプレイできた。「アクションゲームは好きだけど,対人戦はちょっと……」と尻込みしている人でもプレイしやすいゲームなのは間違いないだろう。
一方で,「PvPでガチガチの戦闘を楽しみたい!」というプレイヤーにとってはやや物足りない内容になっていることも否めない。今回遊べたのは,「ディノサバイバル」モードだけで,ミッションも一部であると予想できる。今後,よりPvPを楽しみたいプレイヤーに向けた,別のゲームモードなどが用意されることにも期待したい。