プレイレポート
「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」追加DLC「ゼロの秘宝 前編・碧の仮面」先行プレイ。田園風景が美しいキタカミの里では,どんな冒険が待っている?
リリースに先行してストーリーの序盤を体験できたので,そのプレイレポートをお届けしよう。日本の田舎町のような美しい風景が広がる「キタカミの里」では,どんな冒険とポケモンが待っているのだろうか。
「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」公式サイト
なんだか懐かしい風景が広がる「キタカミの里」で,新たな物語とポケモンの出会いを楽しもう
あらためてポケモンS・Vを説明すると,本作はポケットモンスターシリーズの最新作として2022年11月に発売され,発売3日で全世界の累計販売本数が1000万本を突破するという驚異的な記録を残したタイトルだ。壮大な自然と色彩豊かな街並みが特徴の「パルデア地方」を舞台に,シリーズ初のオープンワールドによるシームレスで自由度の高い冒険が楽しめる。
発売からおよそ10か月ほどが経過しているが,現在もパルデアでの冒険や探索の日々を過ごしながら,配信日が迫る「前編・碧の仮面」をワクワクしながら待っているという人も多いことだろう。
そんな「前編・碧の仮面」の舞台となるのは,「キタカミの里」だ。主人公(プレイヤー)は,ブルーベリー学園と合同開催される林間学校のメンバーに選ばれ,この地を訪れることになる。
キタカミの里は,中心に大きな山がそびえ立ち,その麓には田んぼやりんご園がある。のどかでどこか懐かしい「日本の田舎」のような風景が広がり,洋風な建築が多いパルデア地方とはまた違った雰囲気を味わえる。
主人公の拠点となるのは,公民館や雑貨屋があるこぢんまりした村「スイリョクタウン」だ。スイリョクタウンの東にはお祭りの会場にもなる「キタカミセンター」がある。大自然のなかにあるキタカミの里は,林間学校の舞台だけあって,自然をテーマとした地域と言えるだろう。
公民館 | |
雑貨屋 | |
オモテ祭りの様子 |
林間学校をテーマにしたストーリーは,ブルーベリー学園の生徒「ゼイユ」「スグリ」という2人の姉弟との交流をとおして進んでいく。姉のゼイユは少し身勝手で,主人公に対してかなり好戦的なのだが,主人公のために物を探したり,弟のスグリの面倒をよく見たりするなど,不器用ながら優しい性格であることが垣間見える。
弟のスグリはおっとりした性格で,恥ずかしがり屋かよく姉の背中に隠れている。また,標準語に慣れていないようで,「わや」や「けっぱる」などの方言が出ることも。
キタカミの里では,もちろん新しいポケモンとの出会いが待っている。具体的な出現場所やステータスは明かせないが,「チャデス」や「カミッチュ」といったポケモンを確認できた。どちらもとてもかわいく個性的だったので,ぜひ実際のプレイで確認してゲットしてほしい。
新たなポケモンと出会ったときに気になるであろう「ポケモン図鑑」だが,パルデア地方の図鑑とは別に用意されていたので,キタカミの里で新たに出会ったポケモンを確認しやすいはずだ。
りんごあめポケモンの「カミッチュ」 |
伝説のポケモンである「オーガポン」にも遭遇した |
ストーリーの序盤をプレイしたあとに,新要素の「鬼退治フェス」を体験できた。鬼退治フェスとはキタカミの里に昔から伝わる催しで,最大4人でのマルチプレイが可能なミニゲームとなっている。
簡単にゲームの流れを説明しよう。鬼退治フェスが始まると,プレイヤーは特別なマップに移動する。ポケモンにライドしながら,「オニバルーン」と呼ばれる風船を割って4種類のきのみを集め,時間内に指定された数のきのみを「きのみ台」に運べば成功だ。
1度きのみを運んで終わり! ……というわけではなく,難度に応じたレベル上限が設定されているため,最初のレベル1をクリアすれば次はレベル2,次がレベル3といった具合にどんどん難しくなっていく。
今回は3人で中級に挑戦したのだが,レベル6で失敗してしまった。シンプルなゲームシステムではあるものの,きのみ台に置いたきのみを奪いに来るヨクバリスやゴンベ,カビゴンからきのみを守りつつ,仲間とは違うルートで効率よくきのみを集める必要があるので,仲間との連携が超重要なのだ。シングルプレイでも十分楽しめるが,マルチプレイで遊ぶとより奥深く,よりやり応えを感じられそうだ。
鬼退治フェスにチャレンジすると,報酬としてテラピースノーマルや「もち」がもらえる。
新しいどうぐとなる「もち」は,ポケモンの能力をUPしたり調整したりできるもので,基礎ポイントを上げてくれる「もち」,基礎ポイントをリセットする「まっさらもち」など,用途が異なるさまざまな種類がある。基礎ポイントリセットに使えるとあって,「まっさらもち」はかなり重宝しそうだ。思っているほどレアな扱いではなく,報酬としてほどよい数をもらえたので,わりと気軽に基礎ポイントの振り直しができるかもしれない。
追加DLC配信とそれに合わせたアップデートにて,写真機能にいくつかの新要素が追加される。1つは,写真を広い画角で撮影できる「ロトりぼう」。簡単に言えばスマホロトム用の自撮り棒で,主人公を画面から離して,これまでとは違った角度で撮影できるようになる。ロトりぼうは,キタカミの里のストーリー序盤で入手可能だ。
ほかに,フィールドで連れ歩いているポケモンに動かず待ってもらう「ポケモンに合図」や,ユニオンサークル中に撮影した写真をサークルメンバーにシェアできる「写真のシェア機能」が追加される。「ポケモンに合図」と「写真のシェア機能」は,「前編・碧の仮面」に合わせて配信される更新データを適用することで,ポケモンS・Vでも使用可能になるようだ。
今回体験したのはほんの一部で,キタカミの里はマップがかなり広く,冒険のしがいがありそうだ。新しい服の「じんべえ」もいい感じで,服の種類が少ないことを嘆いていた筆者としてはとてもうれしい。
「前編・碧の仮面」のメインストーリーを進めるには,ポケモン S・Vのイベント「課外授業の宝探し」を開始している必要がある。これはわりと序盤のイベントなので,追加DLCの配信を期に本ポケモンS・Vを始めるという人も,すぐにキタカミの里へと足を運べるはず。登場するポケモンのレベルは,それに合わせたものに設定されるとのことだ。
なお,2023年冬以降の配信が予定されている「後編・藍の円盤」を始めるには,ポケモンS・Vと「前編・碧の仮面」のメインストーリーを終えている必要があるとのこと。DLCは前編と後編がセットになっているので,今回を機にプレイし始める人,まだエンディングに達していなかった人は,「後編・藍の円盤」配信までにクリアを目指すのもいいかもしれない。
後編ではブルーベリー学園が舞台となるそうで,まだまだ追加要素が盛りだくさんな雰囲気だ。久しぶりにパルデア地方にへ足を運ぼうというトレーナーは,配信開始まで旅の準備を進めておこう。
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ポケットモンスター・ポケモン・Pokémon は任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
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