［TGS2022］「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」の実機映像や体験版配信が発表に。公式番組“STAR OCEAN PROGRAM”をレポート

　東京ゲームショウ2022の初日となる2022年9月15日，スクウェア・エニックスの公式チャンネルでは「STAR OCEAN PROGRAM」と題したスペシャル番組が配信された。
　番組では，2022年10月27日に発売予定の新作RPG「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」（PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One ※PC版の発売日は10月28日）の最新情報や実機プレイの様子が公開された。本稿では，番組の内容をまとめて紹介しよう。

レイモンドは，ほぼ木村 昴さん？　ファイルーズ あいさん演じるキャラクターも初公開に

　まずは番組の進行を務める木村 昴さん（レイモンド・ローレンス役），大坪由佳さん（クロエ・キャナリス役）に招かれて，ゲストのファイルーズ あいさんが「よろしくお願いしまスターオーシャン！」の挨拶とともに登場。お三方が揃ったところで早速，最新映像が公開された。



　映像は「SO6」のストーリーを中心にバトルシーンも盛り込まれ，主人公レイモンドが激しい戦いに飲み込まれていく様子が収録されていた。そのなかには大坪さん演じるクロエに加えて，ファイルーズさんが演じたあるキャラクターも登場していたらしいが，それが誰なのかは，後述するキャラクター紹介のコーナーで発表されることに。

　また，映像内では，HYDEさんが歌う本作のテーマソング「PANDORA」も初公開となった。HYDEさんの新たな一面を垣間見るような楽曲を聴いたキャスト陣は，テンション爆上がりの様子。


　さらに，本作のキャラクターデザインを担当された，あきまん氏によるパッケージアートの正式版もここでお披露目された。これまで公開されていたビジュアルは，メインキャラクター6人が描かれているものだったが，正式版は初公開のキャラクターも加えた構成で，非常に美しいイラストに仕上がっていた。ファイルーズさんも，ご自身が担当されたキャラクターがパッケージアートに仲間入りしたことに「感慨深い」と笑顔で語っていた（関連記事）。

　続いてはゲーム情報紹介のコーナーへ。本作は「スターオーシャン」シリーズの6作目としてシリーズの基本設定や世界観は共有しつつも，独立したストーリーを描いている。プレイヤーが同じスタートラインから始められるとあって，本作からシリーズを始めるファイルーズさんも「いっぱい遊びたいと思います」と意気込んでいた。また，スタジオに展示されたシリーズ各作品のパッケージには，3人とも歴史を感じながら見ていた。


　ここで改めて，「SO6」のあらすじが大坪さんから語られると，木村さんはご自身の演じた主人公・レイモンドが降臨したのか，ストーリー冒頭のピンチを「大変だったんだよ」と我がことのように話してくれる。
　さらに，メインキャラクターの1人，アベラルド・ベルグホルムが登場するくだりになると，「アベちゃん」と木村さんは親しみを込めて呼んでいた。


　キャラクター紹介のコーナーでは，大坪さんが見た目が好みと語る，輸送艦イーダスの副官・エレナに触れ，「（ゲームプレイするなら）絶対使いたい」とコメントする。そんな大坪さんが演じるのは，同じくイーダスの操縦士クロエ・キャナリスだ。

　ストーリーの冒頭で，クロエはレイモンドと離れ離れになってしまうことから，木村さんは「待ってろよ！　必ず助けてやるからな！」と語り掛けていた。またしても内なるレイモンドが表に出たようである。そんな木村さんのコメントに大坪さんからは「レイ！　助けて！」と素晴らしいレスポンスが。


　そしてお待ちかねのファイルーズさん演じるキャラクター，マリエル・L・ケニーが発表となった。彼女の乗った銀河連邦の戦闘専用艦が，レイモンドたちを攻撃したことが物語の起点となるようだが，なぜそんな事態になったのだろうか。それも含めて，マリエルはストーリーにおいて重要な存在であるらしい。彼女はのちに仲間になるとのことで，戦闘でも活躍してくれそうだ。


　キャラクターを演じての感想として木村さんは，レイモンドは「ほぼ俺だな〜」とコメント。木村さんはおどけた感じでおっしゃっていたが，明るいところが似ていると，ファイルーズさんたちもうなずいていた。また木村さんは，収録中はずっとワクワクが止まらなかったとも語った。

　そして大坪さんは，クロエの第一印象はみんなに振り回されてアワアワする子かと思っていたそうだが，操縦士である彼女は頼れるところもたくさんあったという。クロエはかわいらしい容姿だが，20歳という年相応にお年頃な乙女の部分もあるそうだ。プレイヤーの皆さんにも見てもらって「クロエたそ」と言ってもらいたいと熱く語っていた。

　ファイルーズさんは，マリエルが知性あふれる人物で，日常会話では使わないような「スターオーシャン」の独特な言葉を使っていて難しかったとのこと。また，長いナレーションも担当しており，こちらも難しかったそうだが，自身の成長につながったようで，すごくやりがいのあるキャラクターだったと振り返っていた。

実機プレイを初お披露目。“ヴァンガードアサルト”で舞うように戦え！

　ここからは，本作のプロデューサーであるトライエースの向峠慎吾氏を迎え，PlayStation 5での実機プレイの模様を見ていくことに。
　画面ではレイモンドが城郭らしき建物の前に立っている。これだけで，キャスト陣からは「オーシディアス！」と歓喜の声が上がっていた。ここは王女レティシアの住む，オーシディアス王都城下の公園ということで，物語でもよく登場する場所なのだろうか。

　向峠氏によると，本作はシナリオ型のRPGでリニアタイプではあるが，いろいろなところに行けたり，寄り道もできたりと遊びもたくさん仕込まれているらしい。確かに，庭園から見える王都はかなり広そうだ。また，立体的なマップで，探索も楽しんでもらえるように作ってあるとのことだ。
　

　さらに，ワンボタンで一定時間空を飛ぶ“ヴァンガードアサルト”（通称VA）という機能も紹介された。これは謎の機械生命体である“DUMA”がレイモンドをつかんで空を飛ぶもので，ふわりと浮いてから前に向かって推進する様子が気持ちよさそうだ。今回，コントローラを握ってレイモンドを操作した大坪さんも「飛んだ〜！」と楽しそう。ちなみにDUMAには近くの宝箱の位置を探ってもらうこともできるようだ。


　続いて，王都の外，オーシディアス平原に出てバトルを体験することに。本作ではフィールドの敵に近づくと，シームレスにバトルに移る。バトルでは［□］ボタンや［△］ボタンを押すことで武器を振るうが，アクションをするたび画面中央付近に出る“AP”ゲージを消費するようだ。APは歩いたり，立ち止まったりすることで回復するそうで，大坪さんのプレイを見ていると，攻撃を止めているだけで少しずつAPゲージが溜まっていた。HPの回復は，［□］ボタン長押しで回復アイテムを自動で使う“クイックHP回復”の機能が非常に便利そうだった。


　攻撃するために必要なAPは，バトル中に有利な行動をすることで上限を増やせるのだとか。有利な条件というのもいろいろあるそうだが，今回はその中の1つ“ブラインドサイド”に挑戦することになった。
　これは敵から注目を受けている時にVAの突進を行いつつ，急激な方向転換をすることで，敵の視界から外れるというもの。それに驚いた敵は，一定時間行動不能になるようだ。ブラインドサイドが成功して，敵の上に“!?”アイコンが出ているときに攻撃すると，大幅にダメージがアップする。

　大坪さんがブラインドサイドを何度か成功させていると，バトルスタート時は5メモリ分しかなかったAPゲージの最大値が，あれよあれよと8までアップしていた。また，バトル中にポーズすることで，周りを見渡すこともできる。落ち着いて敵の位置を確認するのに役立ちそうだ。


　ここで，次なる町へ移動することに。1度行ったことのある場所へはファストトラベルが可能とのことで，世界地図を開き，ディベルの街へひとっ飛び。ディベルの街は，先ほどの王都とはまた違った雰囲気だ。

リーズではおなじみの指マークも!?

　そこからさらに，ダンジョンであるデンモール洞窟へ移る。ここでは，先ほどのパーティーメンバーを控えのキャラクターと総入れ替えし，操作キャラクターをマリエルにチェンジすることに。マリエルにチェンジするや否や湖と間違えて毒沼に突っ込み，だいぶHPが減ってしまったのはご愛敬。しかし，大坪さんはすぐさまクイック回復をしてフォローしていた。

VAは誰でも使えるようだ

　そして，洞窟の奥深くにいたカエルのようなボス・ウミシラズに挑むことに。大坪さんはかなりVAを使いこなしており，大きなピンチもなくボスを撃破。報酬の晶紋石は，DUMAを成長させるのに使えるものだとか。
　ここで実機プレイは終了となったが，大坪さんは初めて触ったけれどプレイしやすいし，爽快感がすごいと感想を述べていた。また，味方も心強くて楽しかったそう。
　向峠氏は「SO6」について「今作はボリュームも多く，戦闘システムもかなり面白くできたかな」とコメントしており，自信のほどが伺い知れる。


　そして，ラストにビッグニュースとして体験版の配信が告知された。こちらは2022年9月20日の0時より配信予定で，プラットフォームは，PlayStation 5，PlayStation 4，Xbox Series X|S，Xbox One となる。レイモンド編のストーリー冒頭から，ディベルの街到着までを遊べる内容で，平均して2時間くらいのボリュームとなるそうだ。また，TGS2022会場のスクウェア・エニックスブースでは「SO6」の試遊台も出展されている。


　エンディングには，大坪さんは，ゲームをプレイしてみてめっちゃ楽しかったので，さらに発売が楽しみになったと語った。
　ファイルーズさんは，ゲームのボイス収録は1人ずつ行われたので，番組で皆さんと共有してお話できてうれしかったとのこと。マリエルも悩みを抱えながら成長していっているので見守ってほしいとコメントしていた。
　そして，最後に木村さんが，魂を込めて演じた物語を皆さんと分かち合いたい，星の海でお会いしましょうと締めくくった。

「スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE」公式サイト