プレイレポート
[TGS 2021]タイトーが「EGRET II mini」をプレイアブル出展。快適なプレイを約束するこだわりの設計をデモ機で確認した
本機は,タイトーのアーケード筐体「EGRET II」を模した筐体に,1970年〜1990年代に同社から発売された40タイトルのアーケードゲームを収録したもの。別売りのコントローラやHDMI出力を利用するほか,本体に搭載されたディスプレイとコントローラのみでもプレイ可能だ。
今回の出展では,本体に収録される40タイトルに加え,別売りの「パドル&トラックボールゲーム拡張セット」で追加される10タイトルを体験できた。本稿では本機のプレイレポートをお届けする。なお本体は開発中のもので,製品版では仕様が変わる場合がある。
本体はこれまでに発売された同コンセプトの他社製ゲーム機よりも大きめで,そのぶんディスプレイも見やすく,ジョイスティックやボタンなども操作しやすくなっている印象だ。本体には,ゲームプレイ用のボタン6個と,小さめのスタートボタン(ピンク),クレジットボタン(青),メニューボタン(白)が備わっている。
本体がそこそこ大きく,ゲームはかなりプレイしやすい |
アーケード汎用筐体のコンパネにあたるジョイスティックとボタン。プレイで使用するボタンの数はゲームによって異なる |
収録されている各ゲームの設定やセーブデータの読み込みは,ゲーム選択後のメニュー画面から行える。
本体でのゲームプレイは非常に快適だ。5インチの液晶ディスプレイはゲームに合わせてアスペクト比が4:3なので,画面の縦横比はほとんどそのまま表示されている。またディスプレイの上には,わずかに湾曲した透明のカバーが被せられていて,ブラウン管のような雰囲気も演出されている。縦画面と横画面を切り替えるディスプレイの回転機構もメカニカルでいい感じだ。ちなみに,レターボックス形式によって,ディスプレイを横置きにした状態で縦画面のゲームをプレイすること、およびその逆も可能だ。
ゲームを選ぶと説明が表示される。セーブデータの読み込みや設定変更も可能 |
このミニ筐体で「ダライアス外伝」をプレイできる喜びを早く共有したい |
本体内蔵タイトルの他,「パドル&トラックボールゲーム拡張セット」も体験することができた。このセットに含まれるSDカードを「EGRET II mini」に挿入してから電源を入れることで,パドルおよびトラックボール向けゲームのメニュー画面が立ち上がる。なお,これらのゲームは内蔵の40タイトルとは同時に表示されない仕様のようだ。
「パドル&トラックボールゲーム拡張セット」に付属するSDカードを挿入して電源を入れると,専用のメニューが起動する |
パドルとトラックボールを使う10種類のゲームをプレイできるようになる |
セット同梱のコントローラは,パドルもトラックボールも大きすぎず小さすぎず,触り心地はかなり良い感触だ。ただ,パドルの回転は若干重いように感じられた。この点についてはプレイフィールとゲームのシンクロ具合なども含めて現在調整中とのことで,より良くなることに期待したい。
若干の難点はあるが,それでも「アルカノイド」や「サイバリオン」など,パドルやトラックボールを使ったゲームを当時の感覚でプレイできるのは感激だ。
レトロアーケードゲームのファンを楽しませてくれるさまざまな仕様を確認ができ,発売が大いに楽しみとなった「EGRET II mini」。現在も各種ゲーム取扱店で予約を受付中なので,ぜひチェックしてほしい。
「EGRET II mini」公式サイト
4Gamerの「東京ゲームショウ2021 オンライン」特設サイト
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