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[TGS2022]パズルストラテジー「バックビート」プレイレポート。バンドメンバーの移動が音楽を作り出すユニークなゲームシステム
Ichigoichieは,任天堂の「押忍!闘え!応援団」やMicrosoftの「Lips」といった作品に関わり,その後はスウェーデンに渡って仲間とともに起業したというデイヴィッド・ベンチュラ(David Ventura)氏の最新作。本作は,2019年に彼らが手掛けた「ヘキサグルーヴ:タクティカルDJ」と同様にリズムを扱ったゲームながら,ストーリー要素やストラテジーアクション風のシステムが加えられているのが特徴だ。
1995年のアメリカにある架空都市「ホーンズバーグ」を舞台にした「バックビート」は,新進気鋭のベーシストである「ワッツ」が主人公。彼がバンドメンバーの仲間とともに40ステージを攻略しながら7人のファンクマスターたちと関わり,そこからインスピレーションを受けることでミュージシャンとして成功していくというゲームだ。
各ステージにはバンドのメンバーが登場し,「プロデューサーに出会う」とか「練習中のマスターと会話する」,「ライブハウスから出る」といった異なるゴールに向かって,マス目状のフロアを移動させていく。
そのゲームシステムを文章で表現するのは中々難しいが,プレイヤーはそれぞれのキャラクターのターン(節で表現される移動ポイント)がなくなってしまう前に,ゴールとなる位置にまで移動させなければならない。最初のキャラクターを動かした後に,2人目のキャラクターをタッチした時点で時間が巻き戻り,そこから最初のキャラクターの動きを再生させつつ,同時に2人目を動かしていく。
こうして,それぞれが担当する楽器のサウンドがシンクロして録音され,最終的に各キャラクターが歩んだ場所や距離によって音楽が自動生成される。さらに,ボスキャラ的なファンクマスターに出合うことで,それまでのステージで奏でてきた音楽がつながり,1つの曲として完成していくわけだ。
単にキャラクターの動きをシンクロさせながら移動させていくだけなら簡単だが,マップには右往左往している観客や通行人などが存在しており,彼らにぶつかると方向転換しなければならない。タイミングを上手く合わせたり,ターンが残っているのなら少し遠回りしたりするというタイムベースのパズルになっている。
Ichigoichieの創設者でもあるデイヴィッド・ベンチュラ(David Ventura)氏。「バックビート」には,"サトシ"という名前のシンセキ―ボード担当のキャラクターもいる |
ファンクなリズムを基調にした,おしゃれなサウンドがIchigoichieらしい作風だ。それぞれのステージをクリアすればS,A,B,Cというランク付けが行われる程度で,それほど大きなペナルティに感じないカジュアルで優しいゲームなのもうれしいところ。すでに公開されているSteamストアページ(リンク)では,体験版も公開されているが,TGS 2022のブースでもプレイできるので参加者なら寄ってみるのもいいだろう。
「バックビート」公式サイト
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Copyright 2021 Ichigoichie AB, a software company all that and a bag of chips. Built by Toshi with Microsoft FrontPage.
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