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「青山オペレッタ」の舞台がついに開幕。役者たちの心と技術の成長物語にときめきが止まらない!
2021/04/23 13:31
「青山オペレッタ 」 とは,ABCフロンティア×サイバード×エイベックス・ピクチャーズによる“2次元×3次元!メディアミックス演劇コンテンツ”として2020年9月にスタートしたプロジェクトだ。同年10月に始まったラジオ番組「ラジオペ!〜こちら青山オペレッタ広報部〜」をはじめ,ドラマCDやビジュアルボイスドラマなどが展開されている。
そんなプロジェクトの
舞台「青山オペレッタ THE STAGE 〜ノーヴァ・ステラ/新しい星〜」 が,2021年4月22日に幕を開けた。舞台の物語は,公式サイトや
YouTubeの公式チャンネル で見られるビジュアルボイスドラマの第12話までの内容に加え,初舞台を迎える彼らの物語がつづられていく。
本稿では,初日公演に先駆けて行われたゲネプロの模様をお届けしよう。写真もたっぷりと掲載しているので,ネタバレされたくない人は注意してもらいたい。
思わず●●を忘れるほど夢心地になれる舞台
物語の舞台は,東京・青山にある未婚の若い男性だけで構成された歌劇団
「青山オペレッタ」 。歴史ある由緒正しき歌劇団が100期生を迎えるにあたり,新チームの特別オーディションが開催された。本舞台ではオーディションで選ばれた個性が強すぎるメンバーの出会いから,絆が結ばれていくまでが描かれていく。
演劇をはじめとした芸能活動とは無縁の生活を送ってきたど素人・宮嶋あさひ (演:長江崚行)。オーディションに合格し,上京してきたところで危うく事故に遭いそうになったが斎 鷹雄 (演:中山優貴)に助けてもらう
鷹雄と衝撃的(!?)な出会いを果たすあさひだったが,歌劇団の寮へ向かうとそこには我が強く個性が豊か過ぎるチームメイトたちが待ち受けていた。
チャラ系のにこにこスマイルで場を和ませる櫻井ノエ (演:大隅勇太)
負けん気の強さはピカイチな長衛輝夜 (演:矢部昌暉)
和服姿が色っぽい天性の女形・矢地桐久 (演:大平峻也)
みんなを引っ張る加賀見祥太 (演:友常勇気)。別チームのトップスタアだったが……
寮でチームメンバーが出会ったあと披露されたオープニングダンス。キャラそれぞれに焦点が当たったダンスになっていて,これからどんな物語が始まるのだろうとワクワクする。しかも最初からかなり激しくダンスするので必見だ
祥太の采配によってルームメイトが決められ,ノーヴァの面々は2人1組での行動が多くなっていく。出会ったばかりの6人の絆は,てんでバラバラ。これから初公演に向けてやっていけるのか先行きがかなり不安だ。
険悪なムードが漂う室内。部屋決めだけでこんなことになって大丈夫!?
本作の見どころ(だと筆者が勝手に思っている)の一つ,あさひの生早着替えも何度か登場する。ステージ上でアンサンブルキャストと協力してシュババッと着替えるシーンは,何だかほほ笑ましい。あまりのスピードに写真もブレブレだ
そうこうするうちに,公演に向けてのレッスンがスタート。これまた個性が突き抜けている講師,
相良明之介 (演:杉江大志)が登場し,6人にレクチャーしていく。テンションノリノリMAXなダンスに触発されるように,ノーヴァも個人ダンスに熱が入る。しかし,これまで何のレッスンも受けたことがないあさひだけはまったく踊れないのだった。
相良先生と背後にいるアンサンブルダンサーたちの踊りは必見! 見ているとなぜか元気がもらえる。先生とノーヴァのテンションアゲアゲダンスは劇中に何度も出てくるので,ぜひ見てもらいたい。また,ここで注目したいのは,先生のダンスを見ているときのノーヴァの6人。うんうんとリズムに乗りながら頷く後ろ姿がとても愛らしいのだ
みんなのダンスを見るはずが,前に出てきてしまう先生にザワザワ。そして,ダンスがみんなより遅れてしまうけど一生懸命なあさひが可愛い♪
見た目からして風変わりな演出家,
槙 晋作 (演:利根健太朗)が寮へやってきて,ノーヴァの初公演の演目を発表する。主役は1人で男女の双子を演じ分けないといけない難しい役どころ。ノーヴァで女形を担うのはあさひと桐久の2人。曾祖父が立ち上げた一座で看板女形として活躍してきた桐久は自信をのぞかせる。一方,天才子役として名を馳せた輝夜は,大きな役をもらって元子役というレッテルを払拭したいと考えるが……?
まだ絆が芽生えていない場面でも,みんなの優しさが爆発するシーン。思わず息を飲んで見守ってしまう。そしてセリフのない場面も見逃せない。ルームメイト同士のやり取りがこっそり行われていたりするので,じっくり見てほしい
ノーヴァのことは,別チームのトップスタアたちも気になっている様子。配役決めのときから公演まで,何度も様子を見にきてくれる。
祥太をライバル視している美園爽人 (演:丘山晴己)。動きが独特なので見ていてとても面白い人だ。彼の指パッチンからは何かが生まれるような気がする
青山で二番目に設立されたチームのトップスタア,南雲朝斗 (演:北川尚弥)。その美しい所作からは目が離せない
もちろん爽人&朝斗の歌唱ダンスシーンも用意されている。二人の美しさはいわずもがな必見なのだが,そのうしろでそっと花を添えている妙にムキムキなアンサンブルキャストが気になって仕方がない。影から支える彼らもまた,かなりイイ味を出しているのでぜひ見てほしい
ノーヴァのプロデューサーを務める完璧主義者な御曹司,夢咲辰樹 (CV:下野 紘)は,公演の案内なども行ってくれる。そのクールな美声で案内されると素直に従いたくなるから不思議だ
波乱が巻き起こったオーディションを経て,絆を深めたノーヴァの面々。円陣を組む姿はもう最初の頃のバラバラ感はない。そう,これから彼らの初公演が始まるのだ。
ここまで来るのにいろいろあったね…!! と,思わず感動してしまう。このあと休憩タイムに入るので,気持ちを落ち着かせておくべし
後半は,ノーヴァの初舞台となる「十二夜」がお披露目。ノーヴァの面々は「十二夜」に登場するキャラクターを演じ,その作品を我々は見守ることになる。あらすじは前もって演出家の相良が教えてくれていたものの,いざこうして目の当たりにするとドキドキしながら話に引き込まれていく。複雑に絡み合う三角関係がたどり着く先は――!?
劇中で男女の双子を見事に演じ分けるあさひ。女性役と男性役のときで声色だけではなく,表情の柔らかさなどにも変化が出ていて,本当に同じ人? と思ってしまうほどだった
ノーヴァの面々は劇中用の衣装なので,また雰囲気がガラッと違う
どんどん変わる状況。ハラハラしながら見守って!
最後は役者たちが登場してあいさつする場面もあり,まるで本当にノーヴァの舞台を見に来た気分に。しかし,ここで終わりになるわけではないのだ
ノーヴァにとっての初舞台「十二夜」が終わると,次に始まるのはお待ちかねの
レヴューパート ! レヴューパートとは,ノーヴァのメンバーによる歌唱&ダンスのパフォーマンスショーのこと。ファンにとってはおなじみとなった楽曲を生で歌って踊ってくれるのだ。このレヴューパートでは,ペンライトや応援団扇を振ってOK! 声を出すことは禁止なので,周りに配慮しつつ思う存分ノーヴァのみんなに想いを届けよう。
レヴューパートの幕間,いろいろなキャラクターたちがステージ上に出てきて客席を盛り上げてくれる。ここでもサービス精神旺盛すぎる相良先生なのだった
レヴューパートはノンストップの歌唱&ダンスパートなのだが,ライブというよりもショーといった雰囲気。ノーヴァの面々は,公式イラストなどでもおなじみの衣装に着替えて登場し,アンサンブルキャストもノーヴァと同様に白の衣装に着替え,みんなで息の合った動きを見せてくれる。ここではその一部を写真で公開!! とにかくどこに視線を動かしても見どころしかないので,瞬きをせずに見てほしい。
キラキラ輝く彼らを観ていると,公演成功してよかったね…! という気持ちが芽生える。これはノーヴァの誕生から見守ってきたゆえの感情かもしれない
ちなみに今回の舞台は,エンディングが2種類用意されている。公演ごとに公式サイトにどちらのエンディングになるか明記されているので参考にしてみよう。なお,ゲネプロはどちらのエンディングだったのか,興奮し過ぎて筆者は聞き忘れてしまった……。
大事なことを聞き忘れてしまうほど夢心地になれる本公演,ぜひみなさんも体験してもらいたい。4月24日,25日公演は配信チケットも発売されているので,会場に行けない人も安心だ。詳しくは舞台の公式サイトでチェックしよう。
また,舞台第1弾がスタートしたばかりの本作だが,早くも舞台第2弾の公演が決定!! 次は,爽人が率いるスターグループ「ピエナ」を中心に,ノーヴァの面々も活躍する物語になるそうだ。2021年10月公演予定となっているので,そちらもお楽しみに♪
■公演概要
「青山オペレッタ THE STAGE 〜ノーヴァ・ステラ/新しい星〜」
●日時
2021年4月22日〜25日
●会場
渋谷区文化総合センター大和田4階 さくらホール
●企画・原案
サイバード
(C)青山オペレッタ All Rights Reserved.
(C)青山オペレッタ