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[TGS2023]携帯型ゲームPC「AYANEO」のブースは,8.4インチ大型モデルからポケットサイズのAndroidゲーム機まで盛りだくさん
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印刷2023/09/22 00:46

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[TGS2023]携帯型ゲームPC「AYANEO」のブースは,8.4インチ大型モデルからポケットサイズのAndroidゲーム機まで盛りだくさん

こぢんまりしたAYANEOブース。しかし中身は充実していた
画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS2023]携帯型ゲームPC「AYANEO」のブースは,8.4インチ大型モデルからポケットサイズのAndroidゲーム機まで盛りだくさん
 携帯型ゲームPCを専門に手がけるPCメーカーのAYANEO(アヤネオ)は,東京ゲームショウ2023にブースを出展して,同社の最新ラインナップを披露した。ブースはこぢんまりとしているものの,まだ国内で発売されていない製品や,世界市場向けに発表があったばかりのAndroid搭載携帯型ゲーム機など,注目すべき製品が目白押しだ。
 そんなAYANEOブースで展示されていた製品を,写真中心で紹介しよう。


8.4インチ,2560×1600ドットディスプレイ搭載の大型モデル AYANEO KUN


 まずは,9月21日に発売した携帯型ゲームPC「AYANEO KUN」(アヤネオ クン,関連記事)から見ていこう。

AYANEO KUN。写真はシルバー系のボディカラーのモデルだ
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 AYANEO KUNは,AYANEOとしては初となる8.4インチサイズのディスプレイを搭載するPCだ。画面解像度は2560×1600ドットと,携帯型ゲームPCとしてはかなり高解像度である。
 これだけ大きいと,それなりに重くもなり,公称本体重量は約950gもある。両手で持って長時間ゲームをプレイすると,手が疲れそうだ。

手を添えてみると,大きさがイメージできるだろうか
画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS2023]携帯型ゲームPC「AYANEO」のブースは,8.4インチ大型モデルからポケットサイズのAndroidゲーム機まで盛りだくさん

 筐体が大きいことを生かして,AYANEO KUNは,一般的な携帯型ゲームPCよりも強力な冷却機構を内蔵しており,放熱能力が高いようだ。そのおかげで,AYANEO KUNは搭載するSoC「Ryzen 7 7840U」を,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力) 50W以上で動作させることが可能となった。高いTDPで動作できるということは,SoCの動作クロックを高められるわけで,つまりは
ゲームをより快適に実行できるようになるわけだ。

AYANEO KUNの背面。背面のグリップ側にある追加ボタンが,左右2つの計4つと,これまでのAYANEO製品より増えた
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背面中央には,小型のキックスタンドがある。ゲーム用というより,動画試聴などに使うときに役立ちそうだ
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上側面にはバンパーやトリガーボタン,追加ボタンが左右にまとめられており,AYANEO定番の操作系となっていた。上側面中央にはUSB 3.2 Type-Aポートもある
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 もうひとつ,AYANEO KUNの特徴は,ディスプレイ左右に小型のタッチパッドを備えていることだ。右手側はマウスポインターの操作,左手側はスクロールホイール代わりの操作が割り当てられており,マウス代わりに操作できる。タッチパッド内には振動機能が組み込まれており,操作に応じて振動するようになっていた。
 タッチパッドへの機能割り当ては,AYANEOの統合ソフト「AYA Space」からカスタマイズできるそうだ。また,タッチパッドの上下左右にそれぞれ機能を割り当てて,D-Padのように使うこともできるという。

AYANEO KUNの左側タッチパッド(左)。その上にあるD-Padは円形をしている。画面の左横上側には,顔認証機能を備えたWebカメラがある(右)
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 AYANEO KUNの税込価格は,メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量512GBのモデルで17万6900円と,携帯型ゲームPCとしては高めの部類だが,大画面と高スペックに惹かれる人には,刺さる製品ではないだろうか。


スライド式ディスプレイと小型キーボードを搭載 AYANEO SLIDE


 次の製品は,まだ国内向けの販売予定が出ていない携帯型ゲームPC「AYANEO SLIDE」(関連記事)だ。名称にスライドとあるとおり,6インチサイズのディスプレイ部分が奥側にスライドして,その下からキーボードが現れる変形ギミックを備えるマシンである。
 搭載SoCは,定番のRyzen 7 7840Uだ。

ディスプレイを閉じた状態のAYANEO SLIDE
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ディスプレイを開いた状態のAYANEO SLIDE。奥側に引き出すだけでなく,見やすい角度になるよう若干だがディスプレイを傾けられる
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 キーボードは英語配列をベースにしたもので,配列自体はオーソドックスなものだ。キー同士の間に2mmほどの間隔が開けてあるので,小さいキーのわりに,意外とミスタイプはしにくそうだった。
 小型筐体にキーボードを備えた携帯型ゲームPCは,AYANEO SLIDEが初というわけではないが,珍しいものではあるので,ガジェット好きのPCユーザーから注目を集めているという。国内での販売が決定すれば,価格次第では人気を呼びそうだ。


AYANEO 2S,AYANEO AIR 1S


 すでに販売中の「AYANEO 2S」は,AYANEOの主力製品である「AYANEO 2」の後継機種である。デザインはほぼそのままに,搭載SoCをRyzen 7 7840Uを採用して,高性能化を図った製品だ(関連記事)。

AYANEO 2S。写真の製品は,中国で人気のキャラクター「B.Duck」とコラボした特別デザインのモデルだ
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 ディスプレイサイズは,約7インチと比較的大きめだが,公称本体重量は約667gと,サイズのわりには軽めと言えよう。特殊なギミックのないオーソドックスな携帯型ゲームPCを求める人に適した製品だろう。

 一方,AYANEO AIR 1Sは,公称本体重量が約450gと,軽さを重視した携帯型ゲームPCの最新モデルである(関連記事)。国内発売は11月11日の予定だ。

AYANEO AIR 1Sの「オーロラホワイト」(上)と「レトロパワー(下)」
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 ディスプレイサイズは5.5インチと,さすがに小さめであるが,500gを切る軽さは他にない利点で,日本では注目を集めているということだった。税込価格が14万4800円からと,比較的安価なところも魅力だろう。


携帯型Androidゲーム機「AYANEO Pocket AIR」「AYANEO Pocket S」


 最後に紹介するのは,国内での販売は決定していない携帯型Androidゲーム機「AYANEO Pocket AIR」と「AYANEO Pocket S」だ。

AYANEO Pocket AIR
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 AYANEO Pocket AIRは,2023年7月に概要が明らかになった製品で,AYANEO AIRシリーズをベースとした筐体に,5.5インチサイズのディスプレイを備えている。搭載SoCは,MediaTek製のハイエンドSoC「Dimensity 1200」を採用しており,Android版「原神」を問題なくプレイできる性能を有すると,AYANEOではアピールしている。

 もう1つのAYANEO Pocket Sは,Qualcomm製の携帯型ゲーム機向けSoC「Snapdragon G3x Gen 2」を,AYANEO製品では初めて採用したものだ(関連リンク)。

AYANEO Pocket S
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 筐体のデザインは,AYANEO製品としては珍しく直線的でソリッドなもので,ディスプレイ部分と筐体が面一(つらいち)となった「ベゼルレス」デザインが特徴であるという。サイズもAYANEO Pocket AIRよりやや小さいようだ。
 詳細なスペックは明らかになっていないが,ポケットサイズのAndroidゲーム機として,魅力的な製品となりそうである。

 携帯型ゲームPCやAndroidゲーム機に興味がある人は,東京ゲームショウ2023のホール8にあるAYANEOブースに足を運んでみよう。

リンクスインターナショナルのAYANEO KUN製品情報ページ

リンクスインターナショナルのAYANEO AIR 1S製品情報ページ

AYANEOのAYANEO SLIDE製品情報ページ(英語)


AYANEO 公式Webサイト(英語)

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