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サバイバルMMO「The Day Before」の最新ゲームプレイトレイラーが公開に。発売延期で浮上する“作ってない疑惑”の解消を狙う
「The Day Before」の舞台となるのは,人々をゾンビのように狂暴化させる病原菌の蔓延によって文明秩序が崩壊してしまったアメリカ東部。プレイヤーは,「インフェクテッド」と呼ばれるゾンビや,物資を奪おうとするほかのプレイヤーたちと戦いながら,希少な食料や水,銃器,医薬品などを集めてサバイバル生活に挑戦する。
ゲーム内には,高層ビルが連なる都市廃墟から何もない郊外の大自然まで,ゲーム中で見つけた乗り物を利用して移動できるほど広大なマップが用意され,ほかのプレイヤーと共存できるセーフゾーンなども存在するという。
そんな本作は2021年1月に発表されて以来,ゲームシステムの詳細について説明されない状態が続いており,以前に公開されたトレイラーもレタッチしている痕跡があったことから,インフルエンサーの中には「ゲームはフェイクだ」と断定する人も登場。2022年12月にYouTubeで久々に公開された映像が,「Life at Fntastic」(リンク)と題した社内の雰囲気を紹介するだけだったことから,不満に感じるゲーマーが続出したわけだ。
また,1月のCES 2023期間中にNVIDIAとの共同で新しいRTX対応のゲームトレイラー(リンク)も公開されたものの,当初アナウンスされていた3月1日の発売が11月10日に延期になったことで(関連記事)で,いわゆる“ヤルヤル詐欺”的なプロジェクトではないかという意見が増えてしまった。
実際,ゲームプロジェクトのマネージメントはかなりお粗末な状態で,ゲームの商標登録の申請も発表以前に行っていないばかりか,Steamで膨大なウィッシュリストを計上するほど話題だった後も放置したまま。部外者が登録を済ませていたことに気付いたのは,2023年に入ってからだったという。そのため,本作のSteamストアページは現時点では,商標を受理された個人の商標違反の申し立てによりブロックされた状態となっている。
今回リリースされたトレイラーは,そうしたファンの疑念を払拭する目的があると思われるが,ペアを組んだ2人のプレイヤーが大きな戦闘もせずに都市を移動しているだけのシーンが多く,まだまだ作り込まれていないという印象を持つゲーマーは多いようだ。ただ,Fntasticは今回のトレイラーに合わせて実際に開発者がゲームをテストプレイしている肩越しからの映像を公開しており,そうした疑惑の解消に努めている。
2021年末には「Propnight」というアクションゲームをリリースするなど手広く開発を捌いているFntasticではあるが,今後も「The Day Before」についての継続的なコンテンツドロップに期待しておきたいところだ。
「The Day Before」公式サイト
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The Day Before
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