カナダのゲームデザイナー・Kan Gao氏のスタジオであるFreebird Gamesが開発したTo the Moonは,主人公の2人が,記憶を改変するマシンによって,臨終間際となっている依頼者の記憶を修正し,最後の瞬間に理想的な最高の人生を送れるよう手助けするというタイトル。「月へ行きたい」という老人の願いを叶える,切なく美しい物語が展開する。PCやSwitch,iOS,Androidなどでリリースされており,Steam(※外部リンク)で“圧倒的に好評”の評価を獲得するなど,高い評価を得ているタイトルだ。
2011年11月にリリースされたTo the Moon,そして2014年11月の短編「A bird Story」(PC / Mac)に続くFinding Paradiseで,2人組は元パイロット・コリンの記憶を冒険することになる。コリンは,悔いのない人生を送ったと思いたいが,人生で経験したことは一切変えないでほしいという難題を2人に突きつける。今作では直近の記憶から若い頃の記憶までを一直線に遡るではなく,プレイヤーはコリンの幼少期と黄昏期を往復する。
X.D. NetworkはFinding Paradiseについて,To The Moonが“スクリーン上の恋愛映画”を観るようなものとするなら,Finding Paradiseは“プレイヤーが主人公の深層心理にダイブし,孤独,仲間意識,成長について探求する旅”と表現している。2017年12月より配信中のSteam版は本稿執筆時点で日本語非対応ということで,日本語で遊びたいと考えていた人には嬉しいSwitch版のリリースだ。
背景から考えると、このシリーズの物語は、人々の後悔や心の底からの欲望を中心に展開されると考えやすいです。 『To The Moon』で主人公の願望の正体を探すために、プレイヤーは直近の記憶から若い頃の記憶をたどっていくと、隠された切ない真実を発見していきます。 最終的には真実と夢の選択を迫られ、物語の悲喜交々を味わうことになります。
『Finding Paradise』で、『To The Moon』と異なる醍醐味を体験
『To The Moon』は異なり、『Finding Paradise』の主人公Colinの要望はより具体的で、記憶に触れずに理想的な生活を送れるように記憶を変えることです。 また、『To The Moon』のように、直近の記憶から若い頃の記憶まで一直線に遡るではなく、プレイヤーはColinの幼少期と黄昏期を往復して、その中で遭遇するミニゲームはアクション満載です。