2020年10月10日,「東方Project」の25周年を祝したイベント
「東方ダンマク祭」が横浜スタジアムで開催された。
会場からは,ZUN氏や上坂すみれさんといった出演陣による「東方Project」の歴史を振り返る特別コーナーがYouTube Liveで配信された。さらに「COOL&CREATE」「岸田教団&THE明星ロケッツ」「石鹸屋」,そしてまらしぃさんによる音楽ライブも生中継。
番組の最後には,スマホ向け新作アプリ
「東方ダンマクカグラ」(
iOS /
Android)が発表され,放送は盛況のうちに幕を降ろした。本稿では,特別コーナーと音楽ライブの模様に加えて,新発表された「東方ダンマクカグラ」の情報をお伝えしていこう。
当日は雨天により屋内で音楽ライブなどが実施されるも,生放送カウンドダウンがスタジアムモニターに映し出された
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ZUN氏が大学時代に作成した第1弾から総おさらい
25周年を迎えた「東方Project」の歴史を振り返る特別コーナーでは,同人サークル「上海アリス幻樂団」から作品を発信し続けるZUN氏を交えて,その膨大な歴史を第1弾から総おさらい。
現在,発信されている作品に冠された「弾幕STG」というジャンルとは異なり,「ブロック崩し」をメインとした第1弾「東方靈異伝 〜 Highly Responsive to Prayers.」のプレイ動画が紹介された。
1996年から1998年に作成された「東方旧作」と呼ばれる作品群から年表とともにおさらい
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2002年に発信された「東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.」に関して,「ここからは,みんななじみがあるんじゃないでしょうか」と語ったビートまりおさん
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作品の振り返りにとどまらず,ビール好きとして知られるZUN氏の変遷までもがスタジアムモニターに映し出され,ZUN氏が苦笑いを浮かべる場面も
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おなじみのアーティストによるアレンジ楽曲がつぎつぎ披露
ファンたちにさまざまな形式でアレンジされていることで知られる,ZUN氏によって制作された楽曲群。
今回は,25周年を記念して「東方Project」楽曲のアレンジを手掛けてきたアーティストたちが一堂に集結し,オンボーカルバンドやソロキーボードによるアレンジ楽曲がつぎつぎと披露された。
SPEEDSTAR RECORDSからメジャーデビューした「石鹸屋」が,これまでに同人音楽ユニットとして作成したアレンジ楽曲を披露した
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ジェネオン・ユニバーサルからメジャーデビューした「岸田教団&THE明星ロケッツ」も参戦。「石鹸屋」に続けてバンドサウンドを響かせた
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動画投稿サイトでの活動や各種媒体への楽曲提供で知られる,まらしぃさんは幻想的で儚いアレンジ曲を演奏
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ビートまりおさんが主宰する音楽サークル「COOL&CREATE」は,25周年を祝うパフォーマンスで視聴者を賑わせた
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正体不明のスポンサーX改めアンノウンXより新作リズムゲームが発表
これまで「東方Project」の情報番組「東方ステーション」のサポートなどで携わってきた,正体不明のスポンサーXの名称がアンノウンXに改められることが発表された。
アンノウンXは,AQUASTYLE,DeNA,xeenの各社が提携して構成された団体とのこと
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加えて,名称を一新されたアンノウンXが開発,運営する新作iOS/Android向けリズムゲーム「東方ダンマクカグラ」のリリース予定が告知された。
さらに,リズムゲーム部分以外も確認可能なプロモーション映像が公開。参加する絵師やアドベンチャーパートの一端が垣間見える内容となっていた。
本作は「東方Project」初の公認スマホ向けリズムゲームであり,2021年にリリースを予定。さらに,ユーザーテストの実施も予定していることが語られた。
このほかに,25周年にちなんだTwitter記念キャンペーンの実施が告知。こちらも「東方ダンマクカグラ」公式Twitterにて詳細情報が公開されていくという。
また番組内で,本作の制作には「DANMAKUHEROINES」というイラスト本がきっかけとなっていることが語られた。
番組の最後には,新作発表にあたってZUN氏が「横浜スタジアムでこういうことをやれたっていうのは,アンノウンXがいたからできたことで,こういう経験がどうしてできるのか考えると,自分でゲームを作り続けないと新しい経験がないんだと思う。だから僕はゲームを作り続けます。そっちに集中するから勝手におもしろい仕事が入ってくるんだと思いました。25年が経ちましたけど,これからも続けていきます」とコメントしていた。
※メーカーの依頼により一部の出演者の名前と写真を掲載していません。